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抑圧的な人生が花開くキッカケは…ごあいさつにかえて


マリヨ/布花作家

1982年生まれ、神奈川県出身・在住。
幼少の頃から細かい作業に夢中になり、独学で刺繍・ビーズアートなどの手芸を楽しむ。
2009年からオリジナルデザインの布花の制作・販売を始める。

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コサージュとは

花は古代から「愛・美・繁栄」を象徴するものとして、様々な場面で用いられてきました。
今でも花モチーフのアクセサリー、花柄の服などのファッションアイテムとして身に付けることが多いですよね。
コサージュ・布花もそのひとつ。
コサージュは立体的な形と、布の質感や色合いが魅力の華やかなアクセサリーです。
服に躍動感を与えて、身に付けた人をより美しく見せてくれます。

コサージュが気づかせてくれたこと

私とコサージュの出会いは、私が20代初めの頃。
当時は自分を抑圧して、とても退屈な日々を過ごしていました。
そんな時たまたまお店で見かけたのが、カジュアルな麻のコサージュ。
一目惚れしたのですが、ずっとお洒落も買い物も我慢していたのですぐに購入を諦めました。
だけど何日経ってもそのコサージュが忘れられなくて、結局2ヶ月悩んだ末に意を決して購入。
さっそく身につけた私は鏡を見てびっくりしました。
「…私ってこんなに可愛かったっけ?」

それは自分にも世間に対しても斜に構えていた私にとって、とても大きな出来事でした。
様々なことを無理だからと諦めていたけど、本当はそんなことないのかもしれないと気づいたのです。
それからお洒落の楽しさを思い出し、少しずつ人と関わることや周囲に興味を持つように。
コサージュも集めるようになって、その内コサージュを作ることに興味を持つようになりました。
「そういえば…子供の頃は手芸が好きで色んなもの作っていたなあ」

布花のお教室に3回通って基礎を学び、その後も独学で作り続ける日々。
子供の頃のように作ることを楽しむようになった私は、少しずつやりたいことをやってみるようになりました。
そのうち私の人間関係や職場はガラリと変わって、ついにはコサージュの販売を始めました。

フルーリール フルールの布花

コサージュを身につける喜びからはじまり、布花を作る工程に興味をもって、布花をデザインして形にする面白さを知った十数年。
コサージュ・布花は私の中にあった魅力や才能・可能性を引き出してくれました。
きっとそれは私に限らず他の人にも当てはまるはず。
だからこそ私は、身に付けた人の内側から美しさを引き出せるようにと考えてデザインしています。
現在は植物の形を細部まで再現した造形、そして気軽に身につけやすいようにミニチュアサイズにした布花を作っています。
ですがそのデザインも、私が歳を重ねるにつれて変化していくと思います。

あの時の私のようにあなたがコサージュや布花に見入ったのなら、ぜひ身につけてみてほしい。
きっとさらに心豊かで魅力的な人生を歩めると思います。
その布花がもし私の作ったものなら、こんなに嬉しいことはありません。

2024年 4月
マリヨ


最後に

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