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男なんて、手のひらで転がすくらいじゃないとダメだよ。

そう美容師が言った。

男と付き合っても言いなりになってしまい、
思ったことが言えず我慢⇒破局
というパターンを辿ってきた私。

「私、気付くと下僕(ゲボク)に
なってるんです」                                           
私が美容室でそんな相談をしたのが先週のこと。

思い返せば、
幼稚園の頃から下僕体質だった気がする。

気弱な私は、
気が強い女の子に言い返すことができず、
ハム太郎ごっこではいつもモブキャラに。
小学生の時も、毎日一緒に帰らないと女友達に
「勝手に帰るな」
とキレられたっけ。
今は残業過多になる仕事を黙々と続けている。
(ブラック企業なんてドM集団ですよ)

「優しい」
と言われるが、
ただ気が弱くて言いたいことが言えないだけ。

穏便にトラブルが過ぎ去ることを祈り、
堪忍袋の尾が切れたある日、
相手との別れを選ぶ…
そんなサイクルを続けてきた。
(だいぶタチ悪いな自分)

・・・

「次付き合うなら、
年収とか学歴とか、
自分より立場が低い男が良いと思って。
じゃないと
下手(したて)に出ちゃうんですよ、私。
パワーに差があるとモラハラされそうだし」

「え、そうかな?
俺も俺の周りの男も、
奥さんよりだいぶ年収高いけど、
大体男が尻に敷かれてるよ」

美容師は続けた。
「年収とか、関係ないよ。
誰にでも、ちゃんと感情出した方が良いです。
言いなりになる人なんて逆に怖いですよ。
俺、尻に敷かれるの、嬉しいくらいです」

結局、
人は人間味ある人に安心感を感じるのだと思う。

私、下僕(ゲボク)辞めます。

彼はドビーじゃなくて、
人間と付き合いたいのだから。

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