【超短編】サンタクロース
今日はクリスマス。
昨夜、5歳の娘の枕元にクリスマスプレゼントを置いた。
欲しいと言っていた人気のオモチャが奇跡的に買えたので助かった。
喜んでくれるかな?
それが楽しみで昨夜は全然寝られなかった。
そろそろ起きてくる頃かな?
しばらくすると、ドアが開く音が聞こえた。
こちらにやって来た娘は、何やら落ち込んでいる様子だった。
あれ?プレゼントが違ったのかな?
いや、間違わないはずだ。
「どうしたの?」
と聞いてみた。
「あのね・・・昨日、サンタさんを見たの・・・。」
ヤバい!
父親だとバレてしまったのか?
「それでね・・・サンタさんが枕元まで来たんだけど・・・
生理的に受け付けない顔しててね、しかも臭かったの・・・。」
私は無言でオモチャを取り上げ、娘を泣かせてしまったのだった。
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