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東京寧静
華やかな毎日に諦めきれない現実。
ただ幻のような時間だけが、流れるのを止めてくれない。
楽しい事ばかりじゃなかった。
でも、ここには恐怖を覚える程の暗闇が無いから、僕はここにいたいのかもしれない。
知らない人々とすれ違う。
そこが寂しいと思う反面、
全員が知り合いだったら、目的地に到着する前に日が暮れるだろうななんて妄想する。
東京に住んで20年近くになろうとしている。
好きだった赤いタワーももう何年も見ていない。
大規模に変わった渋谷だって行けていない。
それでも東京に住んでいる。
最初の動機は憧れと期待。
でもすぐに憧れは
叶わぬ夢と共にいつしか日常に変わった。
今は愛着と利便性。
それがきっと、離れられない理由だ。
時間に比例して、街は縦に伸び続ける。
僕だけが、あの頃のサイズのままだ。
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