【超短編】 夢かもしれないし、現実かもしれないし、天国かもしれないし、地獄かもしれない。
「死ぬ事と眠る事ってどう違うのかな?」
「心臓が動いてるとか、息をしているとか?」
「第三者から見たらそうかもしれないけど、自分自身ではわからないじゃない。
そもそも、夢の中で息してるとか、心臓が動いてるとか意識した事ある?」
「そうか、じゃあ…、夢を見るかとか?」
「死んだら夢を見ないのかな?」
「う~ん、どうかな。」
「夢を見るとしたら、永遠に見るのかもね。
そうしたら、永遠に楽しい夢を見るのが天国で、永遠に悪い夢を見るのが地獄って事かもしれない。」
「考えた事は無かったけど、そうかもしれないな。
たまに見る夢も良い夢と悪い夢があるし、それを永遠に見るとしたら、天国へ行くのも地獄へ行くのもその日の運だな。」
「そういう事になるかもね。
でも結局、心臓が動いてたり、息してたりするのが現実かどうかもわからないんだけどね。
どっちも夢かもしれないし、どっちも現実かもしれないし、天国かも地獄かもしれないし。」
「そうだね。日常にも天国と地獄があるような気がする。そう考えると今のこれはどれなんだろう?」
「どれかわからないけど、天国でも夢でも現実でも、楽しいからいいんじゃない?」
「そうだね。あ、そう言えば、名前聞いてなかったね。」
「エマと言います!よろしくー!」
「はーーい!よろしくー!」
…
楽しければ天国か。
ここは天国か地獄か、夢か現実か、エマなのかエンマに聞こえた気もするが、なんか変な話をしたからよくわからなくなった。
僕は心音を確認する事もなく、合コンを続けるのだった。
人と話すのはそれなりに楽しいが
それを差し引いて余りあるほど、僕はお酒が嫌いだ。
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過去作にハッシュタグを付けただけだと申し訳ないなと思ったので
新しく書かせていただきました。
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