人気の高い南向きの土地神話について考えてみた
こんにちは。住宅コンサルタントのならざきです!
フィックスホームは、大津市・草津市・栗東市・守山市周辺で、高気密高断熱の省エネ・エコ住宅を建てる工務店です。
土地探しをするとき、皆さんは何に重点を置いて探されるでしょうか。ある人は、ご実家や駅までの距離だったり、またある人はお子さまの学校区であったり、中には土地の広さを重視するという人もいるでしょう。ご家族によって、土地に求める条件はさまざまですが、多くの方が口をそろえておっしゃるのは「陽当たり」です。
確かに南向きの土地は、正面からの陽当たりが良く、人気があるのも確かです。先にお伝えしておきますが、僕は南向きの土地がダメだとは思いません。良い部分もあるし、そうでない部分もあるので、それを知った上で選んでいただきたいと思っています。
人気の高い南向きの土地神話について考えてみた
わざわざ陽当たりの悪い土地を望まれる方は、ほぼ皆無だと思いますし、陽当たりが悪いよりは、良い方がいいに決まっていますよね。実は昔から、土地には「南東角地」神話というものがあります。確かに敷地が道路に対して南東向きに接していて、さらに角地であれば、2方が拓けているので、陽当たりや解放感が抜群に良い訳です。
角地とまでは言わないものの、新規分譲地などでは南向きの土地は人気があり、南向きの土地が先に売れていき、北向きの土地が後から売れてくことは、よくあることです。しかし、そんな南向きの土地ですが、デメリットはないのでしょうか。そこで今回は、南向きの土地を検討する時に気を付けておきたいことを解説しておきます。
土地価格が高い
例えば同じ分譲地内にある、南向きと北向きの土地では、販売価格に差が付けられていることが多いです。これは単純に陽当たりが良い南向きの土地の方が価値が高いというだけではなく、どちらかと言えば、購入を検討されるお客さまが、南向きを選びたがる傾向が強いので、南向きの土地ばかりが先に売れてしまうことも要因だと思います。
つまり不動産屋さんからすると、土地の広さが同じであれば、基本的に価値としてはほぼ等しいものの、全ての区画を同じ価格設定にすると、南向きだけが先に売れてしまうため、南向きの区画を北向きの区画に比べて少し高い価格設定にすることで、バランスを取っているのです。
プライバシーと日射取得
南向きの土地に建物プランを検討すると、陽当たりの欲しいリビングや和室といった居室が、道路側に配置されることが多く、それに伴い、日射取得を考えると大きめの窓が配置されます。そのため、プライバシーを守るためには、少し工夫をする必要があります。
例えば、道路境界のあたりに目隠しフェンスをするとか、カーテンを家の中が見えにくいものを選ぶなど、せっかく南向きに大きな窓があるのに、道路から見えてしまうことが気になり、解放感や日射取得が十分に得られないということが起こります。
ホームページやカタログに掲載されるような建物の多くは南向きを想定されたプランになっています。しかし、あれだけ大きな窓がいくつも付いたお家に、目隠しもなく住むというのは、あまり現実的ではないように思います。
また、南向きの土地ではあるけれど、間口の狭い土地の場合、道路側に玄関を設けると、玄関部分の裏手になる部分は日陰になってしまいますので、十分な日射取得が出来なくなってしまいます。このような場合には、玄関部分を奥まった部分に配置するなどの工夫も必要になります。
最後に
南向きの土地は、陽当たりが良いという事が最大のメリットになります。その分、プライバシーや、駐車場や庭と建物の位置関係など、外観を整えるという意味でも、注意をしなければならないこともあります。もしかしたら、間取りに対する要望を踏まえて考えると、実は北向きの土地の方がバッチリと間取りが納まる場合もあります。
先入観だけで南向きの土地選ぶということがないよう、メリットとデメリット、また間取りに対する要望も踏まえたうえで、南向きの土地を選ぶのか、見送るのかの判断材料にしていただければ幸いです。何か気になることがありましたら、遠慮なくご相談ください。
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