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育つぶ〜『こどもを信じるということ』

乗れた!

息子くんが、自転車に乗れました!
もちろん、補助輪なし!

何度も転んで、
アザだらけ、
キズだらけになりながら…


なんてことはなく、
乗れちゃったんです。

いや、もうそれは本当にあっさりと。

“乗れるようになるには少し時間がかかると思っていたから”
あまりにもあっさりだったのに驚いて、
そして無性に嬉しくて、
ついつい本人より盛り上がってしまいました。

でも、そのことでパパは気づいたことがあるんです。


これまで自転車の練習を巧みにかわしてきた息子くん。

年下の男の子に触発されて補助輪取る宣言をしたのが
およそひと月前(以下投稿を参照)

勢いで取ったまでは良かったけど、
やっぱり転んで痛い思いをするのは嫌だったようで、
なかなか練習しようとしませんでした。

「明日、やるからね」

って、ダイエットか…(-_-;)


何とか練習にこぎつけた初夏のある日。
最初は、最近ハマってきたマジックキャッチボールで気分をほぐしてから、そのまま自転車の練習に移りました。

前向きにやれるよう、意外と気を使ってるんですよ。

自転車にまたがって、
何かを待っている息子くん。

「はーやーく おーさーえーてー!」

まだ一人で発進できなかったのでした。

サドルの後ろをパパが持って、一緒に走り出す。
押さえる力もそれほど要らず、バランス良く前に進んでいきました。

明らかに手を放すとムキになって怒るので
そのままの姿勢で並走。
サドルから手だけを放しています。

結構この中腰がツライ…


「いい感じ!」
「できてる、できてる」
「上手、上手!」


とにかく掛け声をかけ続けて、息子くんを盛り上げてました。

危なっかしいながらも、どんどん前に進む息子くん。

つぎは、左へゆっくり旋回。
大回りだけど、ちゃんと曲がれました。

反転して、スタート地点へまっしぐら。
ブレーキで上手にスピードを落として、無事ストップ。
スタンドを立てて、ミッションコンプリート!

ハイタッチで喜びを分かち合う。
息子くんの笑顔がとびきりでした!

すっかり自信をつけた息子くん。この後もずっと倒れることなく乗れてました。
あと数回やったら自分のものにしてくれるはず。

まぁ、補助輪卒業ですね。


補助輪なし自転車の練習を躊躇していたので
“乗れるようになるには少し時間がかかると思っていたから”
あまりにもあっさりだったのに驚いて、
そして無性に嬉しくて、
ついつい本人より盛り上がってしまいました。

あとあと、落ち着いて考えてみると、
パパは息子くんに対して「時間がかかるかも」
なんていう先入観を持っていたんだと気づきました。

あぁ、反省。

まるで息子くんの可能性を信じれてない。


息子くんには『本気で信じれば、できないことなんてない』
って言ってるくせに。

親として、いけない姿勢です。


こどもを育てる上で、「可能性は無限だ」と教える。

こどもに自分を信じてほしいから?

いや、いい父親でありたいからじゃないのか?
自分のために。

信じるって、都合良いものじゃない。
信じるって、無条件だ。
信じるって、軽々しく使えない。

こどものことを「本気で」信じられてない親が、軽々しく「自分のことを信じろ」なんてこどもに言っちゃダメ。

本気で信じてないというニオイは簡単に嗅ぎ分けられるものです。
ピュアなこどもなら、なおさら簡単だと思います。

息子くんを信じる、を今日からやり直し。
キミの可能性を、無条件に信じるよ。



ある父親とひとり息子の毎日を描いています。 息子の行動や発言に気づきを覚えたことをテーマに、 父親として子育てに取り組む姿を見ていただければ嬉しいです。