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男性育休って本当に必要?Part2 〜「イクメンの星」が話す「安心して子育てできる社会」「仕事と育児の共存」とは〜

今回のnote投稿は、2022年4月27日(水)に開催したオンラインセミナー「男性育休って本当に必要?Part2 〜「イクメンの星」が話す「安心して子育てできる社会」「仕事と育児の共存」とは〜」のダイジェスト版となります。

前回開催セミナーのダイジェスト版はこちらから

2022年4月1日から段階的な育児休業法改正がスタートしました。「産後パパ育休」と呼ばれる新たな男性育休制度も追加となり、企業側は男性も育休を取りやすい環境づくりを迫られています。

この法改正に際し、育休全般の情報がそもそもまだ足りていない、または分かってはいるが、具体的なアクションが分からないという企業もまだたくさんあるようで、当社にご相談をいただくこともあります。ファーストアセントでは、そんな企業のサポートを下記の2点で計画しております。

  1. 企業様向けの子育て支援サービスを4月から開始

  2. 定期的に今回のような当社主催イベントを開催し、啓蒙活動を行う

1)に関しては、「ベビケアプラス for business」のご提供を開始しました。詳しくは下記ページからご覧ください。

2)の定期的なイベントに今回のセミナーも当たります。
今回は2名の登壇者の方々をお招きし、同イベントを開催しました。モデレーターは当社CMOの千葉です。

登壇者プロフィール

広中 秀俊さん(2児のパパ)

育Qドットコム株式会社代表取締役社長
https://19-q.com/

伊藤 翼さん(2児のパパ)

製造業勤務エンジニア


イベントダイジェスト

広中さん:まず男性育休コンサルタントとしてお伝えしたいのは、育休を学ぶことは一石三鳥ということです。法律、会計、マーケティングのことを学べることになります。
育休には「休」という漢字が含まれているのでネガティブに捉えられてしまいがちですが、それをポジティブワードに変えたいと思っています。取得に際し「すみません、育休取らせていただきます...」を、ポジティブに「お待たせしました、冒険(Quest)に行ってきます!」となれば良いなと思っています。当社では「冒険的育休」を提唱しています。

育休法に関する詳しい解説は、下記Youtubeにて解説していますので、皆さんのご参考になると嬉しいです。

(広中さんの続き)実は日本の育休制度は、世界一の評価を得ているのです。ユニセフが所得保障される期間の長さの観点で、日本を世界一と評価しています。ただ現実として取得しているパパは12.65%にとどまっているのが現状で、一気に広がりが期待できる約16%(キャズム理論による)まであともう少しというところ。今年はこの16%を超えるのではと言われています。

伊藤さん:私は2年前に6ヶ月のワンオペ育休をとった当事者として、お話をできればと思っています。私は実は妻との離婚の危機があり、育休取得を決意しました。まずはじめに手をつけたのがA3サイズの「育休企画書」の作成でした。これを上司と職場のみんなに共有し、育休の覚悟を伝えました。引き継ぎに関しては、「異動」と似ているなと思いました。先輩や異動した方の過去の資料をみて、「パクリ」をさせてもらいました。具体的にはちょっと先の未来(2−3ヶ月後)に予測されるトラブル未来予測のようなものを作っておき、その対策を引き継ぎました。

育休を取ることで、最初は「自分の成長」をかなり意識していたのですが、1ヶ月後には疲労で視点を変えなければならないと気づき、「子供の成長」のために自分がやってあげられることに視点を変え、最終的には子供たちととても幸せな時間を過ごすことができました。その後の育休から戻ったときのことが、自分では非常に大切だと思いました。

その課題とは、自分と家族の理想と、会社側からの期待されるワークライフバランスに乖離があることです。自分と家族が理想とするワークとライフのバランスは50:50。ただ過去にこれを形にしている男性のロールモデルがいない。ですのでヒントは、ワーママさんたちからいただきました。生産性、リスク管理能力、考え方等々いまも学ばせてもらっています。

さらに「知ってもらう活動」を通して、管理職や次世代の学生の方達に今のママ・パパの課題を共有させてもらっています。「制度はできたけど、大切なのは風土」だと思います。寄り添えあえるコミュニティが必要だと考え、有志のオンラインコミュニティを立ち上げています。


オンラインイベントの様子


ファーストアセント千葉:「育休の取り方」って大切ですよね。質問もいただいていますが、パパが育児当事者としてどのように育休を取得し、夫婦で子育てを楽しむことができると思いますか。


広中さん:育休を取るにあたってのマインドセットがとても大切ですよね。私はパパには賞味期限があると言っています。10歳頃以降はパパと遊ぶより、友達と遊ぶ方が楽しいという分岐点が皆さんも記憶にあるのではないでしょうか。これがその賞味期限です。それを考えると、最初の1年というのはすごくプレミアムな時間になると思うんです。いつまでも続かない時間だからこそ、今を楽しもうというマインドセットが大切かと。

ファーストアセント千葉:最後に、実際のところ日本企業の育休に対する対応はどのくらい進んでいるんでしょうか

広中さん:色々レイヤーがあります。大企業と中小企業の差がまず大きいですね。大企業はかなり整ってきているものの、中小企業のほうはDX(リモートワーク等)の対応が先ずあり、そのあとに育休という課題があるような感じ。都市部と地方の差もありますね。

伊藤さん:私は所謂大企業と呼ばれるところで働いていますが、やっと動きだしてきたなという感じです。

ファーストアセント千葉:最後にお二人から感想をお願い致します。

広中さん:本日はありがとうございました。育休が進むと、世界平和に繋がると私は思っています。この信念と共に(特にパパの)育休普及をコンサルタントとして引き続きやっていきたいです。

伊藤さん:今日は皆さん、ご参加をいただきありがとうございました。いま若い人たちからの声で「キャリアと子供はトレードオフ」という声が聞こえてきています。そんな社会を見せてしまっているのは、私たちにも責任の一端はあるかなと思っています。私たちの小さな行動から、日本を変えていくムーブメントになればなと思っています。

ファーストアセント千葉:本日は皆さま、ご参加をありがとうございました!次回のイベントもご参加いただけますと嬉しく思います。

企業向けの子育て支援サービス「ベビケアプラス for Business」

今回のイベントで議論したように、仕事と生活の両立をめぐる状況は近年大きく変化しており、求職者側はライフステージの変化に安心して働ける企業を重視する動きが強まっています。企業側は制度のみならず、安心して子育てと仕事が両立できる環境を整備することが求められており、こうした取り組みが「離職率軽減」「多様な人材採用」「従業員の満足度向上」に直結すると当社では考えております。

このような背景を受け、当社では企業側の育児サポート支援をする新サービス「ベビケアプラス for Business」をリリースし、先行トライアル企業の募集を開始しました。

ご興味のある企業ご担当者さまは、下記からお問合せくださいませ。


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