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めんどくさいから進化する


2023年7月15日(土)朝の6:00になりました。

空を飛ぶ、街が飛ぶ。雲を突きぬけ、星になる。

どうも、高倉大希です。




川に水を汲みにいくのが、めんどくさい。

だからこそ人々は、村に井戸を掘りました。


井戸に水を汲みにいくのが、めんどくさい。

だからこそ人々は、家に水道を引きました。


人の中にある「めんどくさい」が、ものごとを前に進めます。


ツイッター、ブログ、何でもいい。まず自ら声を上げる。その言葉が伝わり、世の中を変える。より良い社会へと変革を起こせます。それが、今からでもあなたができる社会の変え方。

泉房穂(2023)「社会の変え方」ライツ社


いまとなっては、いかに効率的に川から水を運ぶかを、考える必要はありません。

生活の中に井戸から水を汲む時間を、組み込む必要もありません。

先人たちのおかげで、わたしたちの「めんどくさい」は大きく変化しました。


言い方を変えるならば、べつのところにコストを割けるようになったということです。

「あたたかいお湯も出るようにしよう」とか。

「プールをつくって泳げるようにしよう」とか。


川に水を汲みにいっていた人たちに、「あたたかいお湯を家の蛇口から出そう」という発想はありません。

井戸から水を汲み上げていた人たちに、「プールをつくって泳ごう」という発想はありません。

水を汲みにいくことを考える必要がなくなったからこそ、その先の想像が膨らむようになったのです。


ここで押さえておきたい知識があります。それは「人間が自分の意志で思い通りに動かせるのは、随意筋群だけである」という事実です。まゆげを寄せるのも、眼球を上下左右斜めに動かすのも、肩甲骨を大きく動かすのも、声を出して歌を歌いのも、全て「随意筋群」が動くからであり、「その結果として」まぶたや骨や喉が動くのです。

二重作拓也(2022)「強さの磨き方」アチーブメント出版株式会社


子どもたちと接するときにも、これに近いことを考えます。

なにも与えられない状態で考えろと言われても、考えることはできません。

だからといって、一から十まで説明してしまうと、考える余白がなくなります。


なにを考えさせるために、どこまで説明するのか。

ここの塩梅が非常に、重要になってきます。


あらゆる判断を「法律」にまかせてしまっているいまの時代は、それ以外の「基準」を考えるべき人々がサボっているんじゃないか、というような話も興味深かった。

吉本隆明、糸井重里(2004)「悪人正機」新潮社


人は、漠然とした大きなことを考えることができません。

だからこそ、そんな漠然とした大きなことの中にある「考えなくてもよいこと」が何なのかを整理する必要があります。

それらを取り除いていくからこそ、考えられるサイズにまで小さくなっていくわけです。


キーワードは、めんどくさい。

めんどくさいから、進化します。






サポートしたあなたには幸せが訪れます。