見出し画像

やる気があるから進むのではなく、進むからやる気が出る


2024年6月7日(金)朝の6:00になりました。

やる気がなくなったのではなく、やる気をなくすという決断をしただけだ。

どうも、高倉大希です。




チームで活動していると、「やる気」という言葉を耳にすることがよくあります。

あいつはやる気があるとか、あいつはやる気がないとか。


たしかに、全員がやる気まんまんなら理想的なのかもしれません。

しかし、なかなかそうもいかないのが実際のところです。


やる気の「気」は、気分の「気」です。

気分なんて、人によって違って当然です。


そもそも、コミュニケーションとは、わかりあうためのものではなく、わかりあえなさを互いに受け止め、それでもなお共に在ることを受け容れるための技法である。

ドミニク・チェン(2022)「未来をつくる言葉 わかりあえなさをつなぐために」新潮社


全員のやる気が揃っていることは、前提ではありません。

やる気なんて、バラバラであることが当然です。


「あいつはなんでやる気がないんだ」と、ぷんすかしても仕方がありません。

なぜなら、やる気がなくても何もおかしくはないからです。


この類の問題は大抵、指示が明確ではないことが原因で起こります。

誰が、いつまでに、何を、どうするかが、明確ではないのです。


まず、リーダーはルールと目標を設定し、部下に仕事を任せます。その仕事に取り組んでもらい、期限が来れば、「結果」を報告してもらいます。結果に対して、リーダーは「評価」をします。部下は、「結果」と「評価」のギャップを認識し、次の目標を、「変えるべき行動」と一緒に設定します。その「結果」と「評価」のギャップを埋めていく。それにより、「成長」をします。

安藤広大(2020)「リーダーの仮面」ダイヤモンド社


自分で考えて行動するだろうなどと、期待してはなりません。

誰も何もしないだろうと、思っておいた方がよいくらいです。


これは決して、他者のことを見下すというわけではありません。

計画に、期待を組み込むべきではないという話です。


やる気を前提にすると、やる気のあるチームでしか力を発揮できなくなります。

メンバーに恵まれるか否かが、すべてになってしまうのです。


「仲が良いチームだからうまくいった」というのは一見正しいようでいて、この発想こそがとんでもない間違いなのです。本来、一人ひとり、感じ方や考え方は少しずつ違います。違っていて当たり前です。(中略)プロの集団が物事を決めていく時には、それを前提にすべきなのです。

工藤勇一(2024)「校長の力」中央公論新社


やる気があるから、うまく進むのではありません。

うまく進むから、やる気が出ます。


うまく進むための、工夫が必要です。

やる気を出させるための、工夫が必要です。


やる気なんて、人それぞれで当然です。

そんなものをはじめから、前提に置いてはなりません。






この記事が参加している募集

#仕事について話そう

109,959件

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

サポートしたあなたには幸せが訪れます。