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夜には眠くなる

こんなことがあってから、少しずつ無気力と闘う日々だった。
6月初旬にはチケットを取っていたライブがあったのだが、さすがにこの状況でぎゅうぎゅうのライブハウスに耐えられる気力はなく、行きたい方に快く譲ることができた。
欲求を満たせないのはストレスになるので、もう一方で取っていた朗読劇の方は参加した。椅子に座って見られるしそこまで長時間ではないことも予測できたので。

朗読と生演奏と舞踏という不思議なコラボレーション空間は、現実を忘れて気持ちを切り替えるのにはちょうどよかったのかもしれない。
内容はさておいて(ストーリーはいまいち好みではなかったので)推し声優(石川界人)の姿を見られた、しばらくぶりだった推しの朗読劇を聞くことができたという満足感で、かなり気持ちもリフレッシュした。

毎日薬を1錠飲むのだけれど、これのせいなのか、一日が終わるといつも以上に疲れる気がする。
平気で夜更かしできていたのに、夜になるとくたくたで眠くなり、何もかもせずに寝てしまう日もあった。おかげでnoteの更新が滞っていた。
朝はいつもよりよく目覚めるようになった。睡眠時間はそこまで変わっていないのだけど。薬は2週間くらいで効いてくるという話だったので、これも効果なのか。単に健全な状態な気もするが、日中の欠伸の量が異常だったのでたぶん正常ではない、と思う。

そんな中、先日「Disney 声の王子様 Voice Stars Dream Live 2019」のライブビューイングへ行った。幕張は遠いし、行く気力も今の自分にはなかったけど、池袋の映画館くらいなら…と。運良く譲って頂けた。ライビュは昼の部なので帰りが遅くなることもないし、体調的にも負担が少ないかなと判断して。
石川界人が人前で歌を歌うというのは人生初で、なにせキャラソンリリースイベントでも歌わずにトークや大喜利(すべて一人+司会)でこなす男が歌うんだから、見届けたい…。スクリーン越しとはいえ完売のライビュ、ペンライトを持った女の子たちがひしめく映画館は、応援上映などが増えた昨今珍しくないとは言え、異様な雰囲気だった。

ライブの模様は↑を見てもらえばいいんですが

楽しそうに歌う石川界人、踊る石川界人、ステージセンターに一人で立つ石川界人…もう言葉にならない。
流れるまではいかないにしても涙ぐんでしまったし、正直他のキャストに比べたら劣るかもしれないが、アップテンポだし台詞調の曲なので良く合っていて「らしい」曲をイキイキ歌ってくれる姿を見ただけでもう感無量なのである。最高としか言いようがない。私は映画館で声にならない声を押し殺しながら地団太を踏んでいた。
男性に「かわいい」という言葉をかけるのはあまり好きではないのだが、もう「かわいい」以外の何物でもない。途中ユニットで歌った「キス・ザ・ガール」でする投げキッスも気が動転して頭を映画館の椅子に打ち付けそうになったし、全員で歌ったラストの「ミッキーマウス・クラブ」は手で耳を作るあのポーズをやってくれるわけであがぐえあえりいじょあgj…もうかわいい以外の言葉が見つからない。
公式の写真が最高にいい。衣装もかわいい。石川だけこんなアップにしてくれてありがとう…
エンディングで挨拶したとき「始めてステージ側に立つライブがここでよかった」と言ったのを聞いて、ウっ…と声が出そうになった(嗚咽で)
現地じゃないけど立ちあえてよかったと心から思い、歌は苦手だと言っていたのにここまできたのを見届けてることが嬉しい。推しててよかった。本当によかった。

こういう楽しい時間はすべてを忘れさせてくれるので、愛しくて仕方ない。
無気力との闘いがなぜ起きたのか、原因の特定はできなかったが、たぶん小さな我慢が積もり積もって爆発したんだろう。無理することに慣れていた。

少しだけ諦めること、譲歩することを選んでみたら、結果良かった。
できれば現地に行きたかったけれど今の自分では無理、無理のない程度に参加する方法を考えた結果、後悔はせずに気持ちよく過ごせたわけで。ひとつ壁を超えたような気持ちになれたので、薬が手元になくなっても病院へは一旦行かずに、様子をみようと思う。

日中にやたらと欠伸が出るのは勤務態度的にもあんまりよろしくはない気がするのだが、こればかりは仕方ない。薬飲まなくなって止めばいいけど。


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