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KPI管理におけるKGIの役割について

こんにちは、予算管理に特化した税理士&コンサルタントのT.Hiroです。

前回記事で事業再構築補助金やものづくり補助金、PDCAサイクルについての情報についてお伝えしましたが、今回はKGIの設定方法についてお伝えしたいと思います!

(前回記事もご参照ください!)


1.KGIとは企業が目指す数値目標


KGIという用語は、ビジネス環境に身を置いていないと、

普段なかなか耳にする機会が少ない用語なのではないでしょうか!?

KGI(Key Goal Indicatorの略)とは、

日本語では重要目標達成指標とよばれており、企業が目指す最終的な定量目標(=数値目標)を意味しています!

たとえば、「2020年度末に利益額10億円を達成する」などがわかりやすいKGIの例といえます。

詳しくは後述しますが、いつまでに何をやるのかが数値で明確なのがKGIのポイントです。

よく使われる、KPIという用語は、行動計画のようなイメージですが、

KGIはそれに対して、数値計画としての側面が強いです!

KGIを正しく理解して設定できると、確実な達成と成果の最大化を目指すことが可能となります!


2.なぜKGIを設定するのか?重要な理由を解説


KGIが重要な理由は、企業が達成すべき目標を数値として設定し、誰が見てもいつまでに何をやるかがわかるよう明確化することだといえます。

明確化することで、従業員に自社の戦略を示せ、後述するKPI設定で具体的な目標設定できるのです。

なお、KGIは数値目標であり、あいまいには設定しないことが重要です!!

企業内外の誰もが簡単に理解できるよう目標値と達成時期を具体的な数字で示すことが必要となります。

あいまい(定性的)な目標を設定するOKRという有名な方法もありますが、

一般的な手法としては、数値目標を明確化するKGI を使用することがおすすめとなります!

ちなみにKGIを設定できると、外部のステークホルダーにも「この企業はどこに向かって経営を行なっているのか」を理解することが可能となります。

投資家や金融機関、その他ステークホルダーに対し、自社に事業計画を説明する際に、

KGIがあるとより説明がしやすくなります!


3.KGI設定の具体例


ここではECサイト運営企業を例に、KGIの具体例を2つ見ていきましょう。

開業して間もないECサイトでは売上高やサイトの訪問客数を伸ばして、自サイトに十分な規模があることをアピールする必要があるでしょう。

したがって、この段階では「1年後の決算時に売上高を150%にする」や「半年後の月間訪問客数を2倍にする」などのKGIが考えられます!

ある程度規模が出てきて、株式の上場などを考えているECサイトになってくると、設定すべきKGIは変わってきます。

実際、外部の株主が気にする点は他にも色々とあると思います・・・。

たとえば、

 ・本業でどのくらいもうかっているのかを示す営業利益

 ・どれだけ株主資本を効率的に投資しているか

などが考えられます。

したがって、「3年後の上場に向けて2年後の決算までに10億円の営業利益を達成する」や「上場直後にROE5%を達成する」などがKGIとして考えられます。

最後までお読みいただきありがとうございました!

次回はKGIの具体的な設定方法についてお伝えしたいと思います!

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