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内浦穂高
2024年5月17日 20:15
【おしまい2】青空が崩れ落ちてゆく巨大な質量を持ったパズルのピースが無数に降り注いでくる僕らが信じたあの空は 剥き出しの白いデータだった。ハンドルは火の輪に形を変え ワイパーは蛇に姿を変え車を離れて宙を這う噴水のように白線があちらこちらで吹き上がる鏡はありのままを写し草木は大地をミイラにした荒唐無稽な光景に悲しむ人は誰もいない人々は酒を不要とし、紫煙
2024年2月19日 18:05
役に立たぬもの不要なら、工具のみが必要ならば美味い飯など食わぬがよい酒もタバコも呑まぬがよいやたらな恋もやらぬがよい服も安物にするがよい道楽全てを断ち捨てて、パンのみかじって生きるがよい。そうして文化は廃れゆき、いよいよこころは滅びゆく。生命の鼓動は我が胸に人を愛する我が胸に。私が言葉を紡ぐ時 世界は光に満ち溢れる。不要な言葉が時を超え世界のこころに火を灯す
2024年1月9日 22:28
春風がペダルを転がし桜のトンネルに包まれ青空に吸い込まれた日にこころは陽射しを見つめてた耳を澄ませば 麗らかな 少年少女の愛と哀クレッシェンドの歌声で遠い過去から訪れるつられて歌う青き歌 涙を流すはこの心浮世は構わず月を見るコスモスも果てた冬の旅また少しすれば春が来て心がこころを思い出すあなたの声が聞こえた時言葉が生命を駆け抜ける永遠となった一瞬
2024年1月8日 11:27
スマホは旨味が詰まってる世界の旨味が詰まってる笑顔の人から死体まで世界の全てが注がれる注がれた鍋を凝視して老いも若きも下を向く電車の中から旅館までもはやスマホが現実で花鳥風月は鍋の具材そうして旨味の奪い合いそろそろ吐き気がしてきたよギトギトしすぎてもういっぱい素朴な世界をゆっくりと味わうくらいが丁度いいお口直しには森林浴 お空と木々が暖かい鳥
2024年1月6日 21:41
私はもっと生きていたい生きていたいから歩きたい億劫だけれど歩きたいけど生きてるフリはしたくない虚構と虚無には耐えられない力を込めて強引に頭と枕を引き剥がす酒を片手に夜の道 ふらりふらりと千鳥足想いと夜空はふけるもの退屈な部屋は可惜夜に星舞う冷気を我が胸に私は命を感じてる今をこころに感じてる昨日も明日もありはせず夜空に世界を感じてるあぁ今だけは