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喜び 悲しみ 醜さ 美しさの結晶 生命を燃やして生き抜いた 僕の証達です。
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2024年6月の記事一覧

【咆哮の詩】

【咆哮の詩】

詩とは咆哮 咎めなきもの

自由にリズムを刻むもの

時には言葉で描いた絵画

時には静かな水墨画

時には日記 時には決意

時々で姿 変えるもの

羽ばたけ私の精神よ

私を越えて飛んでゆけ

私の知らない 私の声が 

理性の檻を突き破る

灰色の空を噛みちぎり

大地を震わす雄叫びを!!

獰猛に疾れ 言の葉よ

命を越えて 飛んでゆけ!!

【白き蛞蝓】

【白き蛞蝓】

街灯が照らすコンクリににゅるりと身体を擦りつけ

艶めかしいほど滑らかに踊る蛞蝓の悩ましさ

蛍のように美しい輝かしさはそこになく

悍ましいほど生々しい 夜露のような柔らかさ

路地裏に咲く 白き花

唇のような 白き花

哀艶にも似た唇がコンクリートにキスをする

糸を這わせてキスをする

月光が嘘を真実に変えてしまえと囁いた

その美しさは白き亡骸

鉄塔を揺らす蛞蝓よ

大地は揺れて 空は

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【ずぶ濡れ】

【ずぶ濡れ】

土砂降りの雨の中を傘をささずに歩いてると

もう全部がどうでもよくなってきちゃうんだ。

雨粒が僕に触れるたび恍惚が肌に染み渡る

みんなは車に乗っている

みんなは傘を刺している

みんなはかっぱを着込んでる

もったいないよ 濡れようよ

普通に歩いてるだけなのに

禁忌が鉛色の空へ

体を抜けて吸い込まれてく

わくわくだ! ドキドキだ!

僕は今無敵状態だ!!

世界の中でただ1人

僕だ

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【2人の散歩】

【2人の散歩】

僕にとっての生きる理由

貴女がそれになってほしい

貴女にとっての生きる理由

僕が必ずそれになる

そうして2人で生きる理由を少しずつ増やしていこう。

失うものがなにもない2人が並んで散歩をしてみれば

失いたくない愛おしい 生きる理由が横に在る

泣き顔を僕に見せておくれ

すぐに笑かせてさしあげよう

あの夕焼けの向こうにいる君よ

2人で朝を迎えよう

【姉なる薫風】

【姉なる薫風】

薫風が静かに僕を抱きしめて

さらっと塵を洗い流す

彼女は軽やかに囁いて

水色の雲へと旅立った

「そのうちすぐ帰ってくるよ」

ご機嫌なウィンクを僕に送って

ステップを踏んで空を舞った

木漏れ日が足をマッサージ

程よい加減が心地よい

幼い空気が微醺を運び

僕も青空に潜り込む

この青空を泳ぎ切る頃に

僕は彼女とまた会えるか

僕は彼女の胸に顔を埋めることを切望して

あるのかない

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【蟷螂の法悦】

【蟷螂の法悦】

鏡の中で踊る蟷螂 新郎新婦による 恍惚ショー

ハープの音による 生命の描画  

銀嶺な山が赤く染まる

止まることなく 揺れるマスカット

光る海面には揺籠が浮かぶ

海一面を染める白ワイン

雲は綿菓子となり夥しい数 空を駆ける

硬い 硬い 金属質な音の羅列が

蚊柱となり青空を犯す

落ちる 落ちる 海底に沈む 金属質な音の羅列

海一面は赤ワイン 

一筋の光 弦の音 天を摩する E線

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