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空想する。(読むこと、書くこと、庭しごと)

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空想する。(読むこと、書くこと、庭しごと)

マガジン

  • 初老なお洋服日記

    初老の、お洋服日記。古い洋服、母が遺した洋服たちにプチプラなお洋服を足しつつ、ジブンがジブンでいられることを楽しむためのキロク。

  • Blue植物化。ダイエットキロク

    《わたし》を耕していく。

  • 庭しごとのキロク2023

    遠距離庭しごとのキロク。アパートからやってきて、黙々と、誰もいなくなった荒れ果てた庭から、花園を夢見て、貧しいながら、も。

  • ウィンターガーデン 

    庭から生まれたオハナシたち。

  • 時間どろぼうから時間を取り戻して本を読むのだ。

    ふゆの読書のキロク。いつ、どこで、どのくらい読んだか?の日記でもある。

最近の記事

初老なお洋服日記 2.12〜18

2月12日(月) 朗読会を終えて、 翌朝には、 リアルワールドに着陸し パートへ。 最近では、 刺繍の先生をやりながら パート勤務 イラスト描いたり アクセサリーを作りつつ パート勤務 など、の、お友達が多い。 好きなことへ常に努力しつつ 朗らかさを忘れず、丁寧に働き、 高齢の家族のケアにも 逃げることなく向き合い そこでも、手やこころを 惜しまない初老女性たちは 庭の植物さんたちみたいに、 光合成しているのでは?と思ってしまう。 ジブンでジブンを活かすこと

    • 初老なお洋服日 2.5〜2.12

      2月5日(月) パートの日。 そういえば、このセーターを 着た日に、 どんどん太ってきている と、後ろから言われたのだった。 あれは、2年前のふゆ.だった。 あったかいから、と気に入って 着ていたセーター、 一月、半ばの寒い午後、 お弁当を食べていたら、 後ろから、突然 言われたのであった。 あれから、わたしは このセーターを外では あまり着なくなった。 なんで、あの冬 ひとりの、 好きでもない 男のひとの言葉に あんなに傷ついたのかしらん。 父が、庭

      • 初老なお洋服日記 1.29〜2.4

        1.29(月) きのうまで居た《庭》の余韻が まだ、カラダに残っていて、 パートに行くバスのなかで、 朝陽を浴びる辛夷の 銀いろに光る花芽をたくさんつけた 枝を見て、 まるで、燭台ね あなたは朝を照らしている と、思わず、呟く。 働きにいくとき、 乗客がほとんどいないバスに乗り、 ちいさなトンネルを抜けて そこ、へ行くこと その間に、 開店前に忙しそうな クリーニング屋さんや 古梅がたくさん、の庭や りっぱな辛夷の木があるおうちや 菜の花が育つ畑を 通り抜

        • 初老なお洋服日記 1.22〜1.28

          1.22(月) わたし自身は、 異性からの 関心や視線が一切無くても たのしく生きられる派、であり、 なので、 職場やサークルなどでの、 擬似恋愛みたいなもの 或いは、そこでの フリンなイロコイ みたいなものは、 まったくもって、 必要ないのだが、 55年という 長くなってきた人生を鑑みると それがあるからこそ まいにちが輝く派もいる、と 知っている。 深い仲にならなくても そのひとが、 わたしを気にして、 わたしがそのひとを 気にしている その

        初老なお洋服日記 2.12〜18

        マガジン

        • 初老なお洋服日記
          8本
        • Blue植物化。ダイエットキロク
          8本
        • 庭しごとのキロク2023
          62本
        • ウィンターガーデン 
          6本
        • 時間どろぼうから時間を取り戻して本を読むのだ。
          3本

        記事

          初老なお洋服日記❸ 1.15 〜1.21

          1.15 月曜日パートの日。 頭頂部の白髪がはや、 ぴんぴんと伸びてきたので、 (前回染めてから20日経過) マスカラを塗って、誤魔化す。 白髪用のヘアーマスカラも 以前は買っていたが、 次に染める日までの10日間くらい 睫毛のと併用でも、 なんら問題はなかろう、と 使っている。 パート先の従業員の 平均年齢は高く、 それ故に、《若さ》が尊ばれる。 (ような気がする) 仕事うんぬんはもちろんだが、 そこで働いているひとが、 *若さを保っている *若く見え

          初老なお洋服日記❸ 1.15 〜1.21

          初老なお洋服日記 2024.1.8〜1.14

          1.8 パートの日。 昨年末、突然辞めてしまった 60才の嘱託社員の方の代わりに 一年前に退職された70才と 74才の男性が、日替わりで 勤務されることになった、と知る。 お久しぶりです、とご挨拶する。 一気に、平均年齢が 上がった職場である。 なので、55才のわたしなぞ 若造扱いされるのだが (まだまだ若い、人生の余りは たくさんある、と言われる) しかし、わたしの母は 60才で病を得て、4年闘病し、 65才で亡くなった。 (母本人は80才まで ピンシャン

          初老なお洋服日記 2024.1.8〜1.14

          初老なお洋服日記 2024.1.1〜1.7

          🕯️1.1 元旦生まれのわたしは、 オートマティックに55才となった。 初詣や初売りなぞ興味無く ただ、運動不足にならぬように、と ウォーキングへ出かけた。 初空の下、20分ほど歩いた時、 父が入所している施設から、 父が39度近く発熱していると 連絡が途中来て、 元旦、とは 愛でたさでシールドされた 穏やかな日である という、思い込みは あっさりと破られた。 コロナかインフルエンザか、と そうなったら、体力の無い父は… と、不安になる。 不安のなか、もう20分

          初老なお洋服日記 2024.1.1〜1.7

          Blue植物化❽ 他者のまなざしから遠ざかる、荒野の馬みたいに。

          昨年、3キロくらい痩せた。 その発端は、こちら、である。 5Kgも8kgも痩せてみよう と、はじめは思っていたが、 ある時から、 ➖3Kgで、十分ではないか? と、思いはじめた。 我慢せず、食べて、 強迫観念無く、運動をして (ときに思い切り、休んで) 体力も満ちている なら、この体重がベストでは? と、思いはじめた。 そうして、 わたしは何故、50才を過ぎても 40Kg台に拘るのか? と、考えてみた。 《小柄なおんなのひとは 45Kg前後が、ふつ

          Blue植物化❽ 他者のまなざしから遠ざかる、荒野の馬みたいに。

          初老なお洋服日記 Decemberの巻

          🕯️ 2023年12月、ふと思いついて Instagramのストーリーズで始めた 《初老なお洋服日記》 コーディネートをキロクする愉しさは こどものころの絵日記にも似て、 意外にも、わくわくする試み、でした。  2年前に、父が脳梗塞で倒れてから なにを着るか?など、考える余裕もなく ようやく、月日に励まされ、 ジブンのことも大切に、と 思うことができるようになってきたのだ と、感じます。 わたしの年齢 54才(2023.12月)は、 旧Twitterなどで

          初老なお洋服日記 Decemberの巻

          貧しい者たちの庭、の日。

          『球根っていうもんは、 自然にふえていくんよ。 だから、 貧しい人たちの庭にも 花を咲かせることが できるんよ』 バーネットの 秘密の花園のなかの マーサのこの言葉に 励まされる立冬の朝。 あたらしい苗を あたらしい季節ごとに どっさり、と、 肥料や土に良いものを どっさりと 消毒や殺菌のオクスリも いろいろ揃えて 鉢なども、アンティークで おしゃれなものを いくつも、 と、ガーデニングも 余裕があるひとの 趣味となりやすい と、始めてから、知った

          貧しい者たちの庭、の日。

          庭のハロウィン、の日。

          魔女庭にしてね、と 娘は言い、 わたしは、 そうなるように、と願った。 あれは、 父が倒れた10月が 悲しく過ぎて、 気がつけば Novemberがやってきた、 そんな頃だった。 ⇩ あの秋の終わりから、 丸二年が経った。 わたしは、 魔女庭になるように、と 独り、庭へ通い、 植物の種を巻き 苗を植えたが、 荒れ果てていた庭は 思いのほか、広く 重たいブロックが 至る所に敷き詰められていて、 樹木は繁りすぎているか、 虫にやられたり、 病気になったりして

          庭のハロウィン、の日。

          ふたたび、花びら染めの日。

          古い白いシャツを 花びら染めしてみよう、と 種蒔きから育てた マリーゴールドの花を 切り戻したので、 やってみることにした。 こんな風に、染まった! ⇩ ⇩ 着てみた。 2023年のマリーゴールドさんの 元気ないろの、シャツ。 庭の村で、着よう。 ある日は、空想のものを 染めてみることに、した。 Plan 《薬花の店》で 使われていると思われる、 包帯をつくる。 わたしのもうひとつの 文字のリアルワールド 《はちゃめちゃの町)の 上空を飛ぶ《飛び森》に 隠れ

          ふたたび、花びら染めの日。

          花びら染め、の日。

          とにかく、わたしは 切り戻し、が、苦手だ。 わしゃわしゃ、と茎が伸びて それが、混んできて、 蕾も、花も、花が終わった萼も、 一緒になった、夏の花たちを前に どこまで剪って良いか、と 思案して、 でも、このままでは 蒸れてしまうし、 まだ、種もつけてほしくないし、 と、思い切って、鋏を入れるのだ。 切り戻した花たちは、 花瓶に活けたり、 庭に活けたり ドライフラワーにしてみたり、 押し花にしてみたり と、するのだけれど もうひとつ、 ナニカにしてみたい、

          花びら染め、の日。

          芙蓉シュークリーム店の日。

          酔芙蓉のちいさな苗を 父が庭に植えてくれたのは、 もしかしたら、もう 10年くらい前、かもしれない。 わたしが、 『酔芙蓉の花って不思議なの。 朝は真っ白で、午後を過ぎると 薄いピンクになって、日暮には 赤くなるのよ。 その様子が、お酒を飲んで だんだん顔が赤くなる人みたいだって 名前に、酔う、って文字が冠されたの』 と、道で見かけた、 酔芙蓉の花を指差して言うと 父は、ろくに 返事もしなかったのに 次に、庭に行ったときには それが、もう植えてあった。 わた

          芙蓉シュークリーム店の日。

          小径づくり、半分、の日。

          小径をつくりたい、と ふと、立ち寄った エクステリアのお店で フランス産の煉瓦を 20ほど買ったのは、 もう半年も前だ。 その日、には、まだ、 庭のどこに小径をつくるのか? も、わかっていなかった。 ただ、煉瓦のいろを 気に入って、とりあえず 庭へ、つれてきた。 それから、数ヶ月、 庭を耕したり、 植物さんの苗を植えているうちに ある日、ふと ここに、まず、 ひとつめの小径をつくろう! と、思いついた。 暑さに負けず、 植えた植物さんたちも 育ってき

          小径づくり、半分、の日。

          風は秋いろ、の日。

          酷暑の2023summerも そろそろ、去っていく。 酔芙蓉の花が、咲き始めて、 薔薇が蕾をふくらませて、 箒草はうっすら茎を赤くして 暑さに疲れたわたしを、 もうすぐですよ、 いまに、秋が 空色の睫毛を 風に揺らしながら 金木犀の匂いと共に やってきますよ と、励ましてくれる。 買っておいた秋の苗たち。 夫に車を出してもらって アパートから、庭へ運んだ。 それぞれ、植えて、秋を待つ。 それからは、ひたすらに 雑草を抜く。 秋の草たちも、雨が降るたび 柔ら

          風は秋いろ、の日。