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初老なお洋服日記

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初老の、お洋服日記。古い洋服、母が遺した洋服たちにプチプラなお洋服を足しつつ、ジブンがジブンでいられることを楽しむためのキロク。
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記事一覧

初老なお洋服日記 2.12〜18

初老なお洋服日記 2.12〜18

2月12日(月)

朗読会を終えて、
翌朝には、
リアルワールドに着陸し
パートへ。

最近では、

刺繍の先生をやりながら
パート勤務

イラスト描いたり
アクセサリーを作りつつ
パート勤務

など、の、お友達が多い。

好きなことへ常に努力しつつ
朗らかさを忘れず、丁寧に働き、

高齢の家族のケアにも
逃げることなく向き合い
そこでも、手やこころを
惜しまない初老女性たちは

庭の植物さんたち

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初老なお洋服日 2.5〜2.12

初老なお洋服日 2.5〜2.12

2月5日(月)

パートの日。

そういえば、このセーターを
着た日に、

どんどん太ってきている

と、後ろから言われたのだった。

あれは、2年前のふゆ.だった。

あったかいから、と気に入って
着ていたセーター、

一月、半ばの寒い午後、
お弁当を食べていたら、
後ろから、突然
言われたのであった。

あれから、わたしは
このセーターを外では
あまり着なくなった。

なんで、あの冬

ひとり

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初老なお洋服日記 1.29〜2.4

初老なお洋服日記 1.29〜2.4

1.29(月)

きのうまで居た《庭》の余韻が
まだ、カラダに残っていて、

パートに行くバスのなかで、

朝陽を浴びる辛夷の
銀いろに光る花芽をたくさんつけた
枝を見て、

まるで、燭台ね
あなたは朝を照らしている

と、思わず、呟く。

働きにいくとき、

乗客がほとんどいないバスに乗り、
ちいさなトンネルを抜けて
そこ、へ行くこと

その間に、

開店前に忙しそうな
クリーニング屋さんや

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初老なお洋服日記 1.22〜1.28

初老なお洋服日記 1.22〜1.28

1.22(月)

わたし自身は、

異性からの
関心や視線が一切無くても

たのしく生きられる派、であり、

なので、

職場やサークルなどでの、
擬似恋愛みたいなもの

或いは、そこでの

フリンなイロコイ

みたいなものは、

まったくもって、
必要ないのだが、

55年という
長くなってきた人生を鑑みると

それがあるからこそ
まいにちが輝く派もいる、と

知っている。

深い仲にならなくて

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初老なお洋服日記 2024.1.1〜1.7

初老なお洋服日記 2024.1.1〜1.7

🕯️1.1
元旦生まれのわたしは、
オートマティックに55才となった。

初詣や初売りなぞ興味無く
ただ、運動不足にならぬように、と
ウォーキングへ出かけた。

初空の下、20分ほど歩いた時、

父が入所している施設から、
父が39度近く発熱していると
連絡が途中来て、

元旦、とは
愛でたさでシールドされた
穏やかな日である

という、思い込みは
あっさりと破られた。

コロナかインフルエンザ

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初老なお洋服日記❸ 1.15 〜1.21

初老なお洋服日記❸ 1.15 〜1.21

1.15

月曜日パートの日。

頭頂部の白髪がはや、
ぴんぴんと伸びてきたので、

(前回染めてから20日経過)

マスカラを塗って、誤魔化す。

白髪用のヘアーマスカラも
以前は買っていたが、

次に染める日までの10日間くらい
睫毛のと併用でも、
なんら問題はなかろう、と

使っている。

パート先の従業員の
平均年齢は高く、

それ故に、《若さ》が尊ばれる。
(ような気がする)

仕事うん

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初老なお洋服日記 2024.1.8〜1.14

初老なお洋服日記 2024.1.8〜1.14

1.8

パートの日。

昨年末、突然辞めてしまった
60才の嘱託社員の方の代わりに

一年前に退職された70才と
74才の男性が、日替わりで
勤務されることになった、と知る。

お久しぶりです、とご挨拶する。

一気に、平均年齢が
上がった職場である。

なので、55才のわたしなぞ
若造扱いされるのだが

(まだまだ若い、人生の余りは
たくさんある、と言われる)

しかし、わたしの母は
60才で

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初老なお洋服日記 Decemberの巻

初老なお洋服日記 Decemberの巻

🕯️
2023年12月、ふと思いついて
Instagramのストーリーズで始めた
《初老なお洋服日記》

コーディネートをキロクする愉しさは
こどものころの絵日記にも似て、

意外にも、わくわくする試み、でした。 

2年前に、父が脳梗塞で倒れてから
なにを着るか?など、考える余裕もなく

ようやく、月日に励まされ、

ジブンのことも大切に、と
思うことができるようになってきたのだ

と、感じま

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