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Blue植物化❽ 他者のまなざしから遠ざかる、荒野の馬みたいに。


昨年、3キロくらい痩せた。

その発端は、こちら、である。


5Kgも8kgも痩せてみよう
と、はじめは思っていたが、

ある時から、
➖3Kgで、十分ではないか?

と、思いはじめた。


我慢せず、食べて、

強迫観念無く、運動をして
(ときに思い切り、休んで)

体力も満ちている

なら、この体重がベストでは?

と、思いはじめた。


そうして、

わたしは何故、50才を過ぎても

40Kg台に拘るのか?

と、考えてみた。


《小柄なおんなのひとは
45Kg前後が、ふつうである》

というような、

可愛い子はみんな
《松田聖子ちゃんを基準とすべし》

というような

少女の頃からの
思い込みが消えていないのではないか?

昭和な男も女も、共に

と、思い至った。


そして、写真を撮ってみた。

お気に入りの洋服を着た
ジブンのポートレートを。

アプリを使って、
周囲を透過して、カラダだけを
つまり、外側を写した。


あれ?
痩せ薬を飲んだら?

とか、

何故、
言われなくちゃならなかったの?


この写真より、
3kg、太っていただけ、なのに。


次の日も、その次の日も
撮ってみた。

Instagramのストーリーズで
キロクしていた。


わたしは、安堵した。


他者と比べれば、
さまざまに《欠点》は
あるかもしれないが、

わたしらしく、在る、わたし

を、確認できたから、だ。


あのひとは、ただ
どうでもいいおんな、を
貶めたかっただけ

と、確信した。


惨めなキブンが
一気に、晴れた。


➖3kgで十分。

つまり、

54才で
155cmで
50Kgで
体脂肪29%で

良い、のだ。


裸で、撮れば

たるみ、や、
肉がつきすぎている部位が
当然、あるだろう。

が、

わたしは、毎日
お洋服を着て、
外の世界に出ている。

お洋服とわたし、で

《わたし》を表現しているのである。

大丈夫。

痩せ薬を飲む必要は、無い。

他者からの承認、は、いらない。


ということで、

ジブンを数字で見張るのはお仕舞い。

他者のカラダを見張るひとは、
こぞって、無視。


そのかわり、わたしは
わたしを、愛おしく見つめる。

加齢による変化も愛おしく。

そんなこころで、
《初老なお洋服日記》を
続けることに、した。

すこし、お腹周りがきつくても
好きな服を着る日も、ある方が良い。
見苦しいなどという他者がいても
気にしない。


さいきん、
あるひとから、唐突に

どうしたんだろう?
あなたは、年齢を取り払ったみたいだ

と、言われた。


わたしは、

おんなは年を取る、と
いろいろ自由になるんですよ、
あなたのまなざしからも
もはや、遠くにいるんですよ
荒野の馬、みたいに。

と、思いつつ、

微笑むだけに留めた。


好きに生きる。

Blue植物化はひとまず
完了した。

2024.1.4のわたし。
古着なコートで働きに行った。



🕯️Blue植物化は、
《初老なお洋服日記》へ。

まいにちのジブンを愛しむキロク、と
なりますように。


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