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1984年、『フットルース』を観た夏のこと。HOKURIKU TEENAGE BLUE 1980 Vol. 30 マイク・レノ&アン・ウィルソン『パラダイス~愛のテーマ』
■マイク・レノ&アン・ウィルソン『パラダイス~愛のテーマ』 作詞:Dean Pitchford 作曲:Eric Carmen 発売:1984年4月 僕が当時話題のミュージカル映画『フットルース』を観たのは40年前、1984年8月16日のことだった。 日にちまで鮮明に覚えているのは、映画を観た帰りに、ある女の子に遭遇したからで、今回はそんな遠い夏の甘酸っぱいお話である。おっさんの恋バナになぞ興味ないわ!という方は、どうぞスルーしてください。 さて、40年前の夏、当時の僕は
第50回東日本新人王決定戦 1993年12月19日 「後楽園ホールのベランダより~追憶の90年代ボクシング Vol.21」
暮れの風物詩、東日本新人王決定戦 平成初期の12月、ボクシングファンのお楽しみのひとつと言えば新人王戦だ。年末に東日本、西日本でそれぞれの新人王が決定し、翌年2月あたりに全日本新人王決定戦が東京、大阪の持ち回りで開催されるというのがお決まりだった。 僕が初めて新人王決定戦を生観戦したのは93年2月、第39回全日本新人王決定戦だ。その日の注目選手はなんといっても東軍ライト級の坂本博之(角海老宝石)。平成のKOキングの豪快なボクシングを観るつもりだったのだが、この日の坂本は意
生ライブ初体験はTMネットワークの前身バンド、スピードウェイというお話。HOKURIKU TEENAGE BLUE 1980 Vol.29 スピードウェイ『キャプテン·アメリカ』
スピードウェイ『キャプテン·アメリカ』 作詞:西条俊 作曲:木根尚登 発売:1980年9月5日 初めて聴いたロック·バンドの生演奏は…。 今回は僕が初めてロック·バンドの生演奏というものに触れた時のことについて。 初めてチケットを買って行ったロック·コンサートは1984年6月に観たRCサクセションだった(その顛末はVol.12で書いているので、よろしければそちらもお読みくださいませ)。 でも、初めてロックバンドの生演奏を聴いたのは、その数年前。ただし今から40年以上も
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ピューマ渡久地vsドディ·ボーイ·ペニャロサ 1993年12月14日 「後楽園ホールのベランダより~追憶の90年代ボクシング Vol.20」
1993年12月は注目の興行ラッシュ。 それにしても1993年12月はボクシングファンにとって、なかなかにすごい一か月間だった。特に前半の2週間は特濃だ。まず4日にゴールデンルーキー、金内豪のプロ2戦目、7日に吉野弘幸の再起×東洋太平洋挑戦試合、13日はユーリvs車の世界戦、同日に国内戦ではこの月の最注目試合であろう、平成のKOキング、坂本博之vsリック吉村の日本ライト級タイトルマッチ、そして翌14日には、今回の主題であるピューマ渡久地の再起第2戦が行われている。 坂本v
過剰警備問題に揺れた1987年、スラッシュ·メタルのイベントでXと遭遇した話。HOKURIKU TEENAGE BLUE 1980 Vol.28 X『オルガスム』
X『オルガスム』 作詞:YOSHIKI 作曲:YOSHIKI 編曲:X 発売:1986年4月10日 バンドの絶頂時に起きた大惨事。 1987年4月19日は、80年代の、いや日本のポピュラー音楽史でも一、二を争う「暗い日」ではなかろうか。 この日、日比谷野外音楽堂で行われていたLAUGHIN’ NOSEのライブ中に、観客が将棋倒しとなる事故が発生。死者3名、20人以上が重軽傷を負うという大惨事となった。 バンドは責任を取る形で謹慎。前年にメジャー·デビューを果たし、人気
酒井法子から考える「アイドル冬の時代」の入口について。Hokuriku Teenage Blue 1980 Vol.27 酒井法子『夢冒険』
酒井法子『夢冒険』 作詞:森浩美 作曲:西木栄二 編曲:中村暢之 発売:1987年11月25日 謎の新人アイドル「サカイノリコ」 「おまえ、サカイノリコって知ってるか?」 名古屋駅の構内で、エスカルゴの社員さん(仮にKさんとしておこう)が、僕に尋ねてきた。聞き覚えがなかったので、「いや~知らないっす」と答えた。 1987年の秋頃、まだ寒さを感じない頃だったから、たぶん10月頃のことではなかっただろうか。 もともとアイドルは詳しい方ではなかった。けれど、そこそこ人気
1987年秋、岐阜の体育館で観た中山美穂と細川たかしについて。 HOKURIKU TEENAGE BLUE 1980 Vol. 26
2024年4月に観た中山美穂。 4月7日(日)、金沢歌劇座にて中山美穂コンサート、「Miho Nakayama Concert Tour 2024-Deux」を観た。19都市21公演を行うツアーの初日が、この金沢公演だった。 ネットで読んだファンの方のレポートによると、この日披露されたのはアンコールを含めて19曲。ざっくりとした流れでいえば、前半はジャジーなアレンジでしっとりと。僕のようなシングル曲くらいしか知らないライトファンには未聴の曲も多く、また、アップテンポなヒッ
【番外編】藤井フミヤ 40th Anniversary Tour を観た! HOKURIKU TEENAGE BLUE 1980 Vol.25
はじめに。 ※記事中、藤井フミヤさん40周年ライブのネタバレを含みますのでご注意ください!また、本シリーズは80年代のあれこれをテーマとしており、80年代の楽曲を中心にふれていることをご了解くださいませ。 3月31日(日)。藤井フミヤさんのデビュー40周年記念ライブを観た。会場は富山市オーバードホール。チケットはソールドアウトし会場は超満員。僕の席はキャパ2196人の大会場の4階、それもなかほど。それでも約2時間30分にわたってちりばめられた代表曲の数々を堪能した。 さ
川島郭志vs崔甲哲 1993年10月5日 葛西裕一vsジェローム・コフィ― 1993年10月7日 「後楽園ホールのベランダより~追憶の90年代ボクシング Vol.16
川島郭志vs崔甲哲 基本的にひとつの記事でひとつの試合を扱ってきたが、今回は2試合を同時に取り上げたい。というのも、わずか3日の間に当時「世界に最も近い」と言われていた2選手が次々に登場し、いずれも「世界前哨戦」を行っていたからだ。 ひとりは当時、日本ジュニア・バンタム級王者の川島郭志。もうひとりは日本ジュニア・フェザー級王者の葛西裕一。どちらも大好きな選手だったので、両日ともに観に行った。 まずは10月5日に行われた川島の試合。生観戦は4月の松村戦以来、半年ぶり。
1979年、春。YOUNG MANと基礎英語と丸石サイクル。 HOKURIKU TEENAGE BLUE 1980 Vol. 24 西城秀樹『YOUNG MAN(Y.M.C.A)』
■西城秀樹『YOUNG MAN(Y.M.C.A)』 作詞(日本語詞):あまがいりゅうじ 作曲:J Morali 編曲:大谷和夫 発売:1979年2月21日 昭和54年、僕は中学生になった。 昭和54年、つまり1979年。 70年代も最後の一年。江川卓が「空白の一日」を経て巨人入団を果たしいよいよプロデビューした年であり、インベーダーゲームが大流行した年であり、海外に目を移せば英国でサッチャーが女性初の首相に就任した年であり、スリーマイル島で原発事故が起こった年でもある。
1982年、夏。オリビア・ニュートン=ジョンとジーン・ケリーと初舞台。HOKURIKU TEENAGE BLUE 1980 Vol.23 オリビア・ニュートン=ジョン『ザナドゥ』
■オリビア・ニュートン=ジョン『ザナドゥ』 作詞:ジェフ・リン 作曲:ジェフ・リン 編曲:ジェフ・リン 発売:1980年6月6日 ※この記事は、前作『1982年、春。ジョーン・ジェットと中森明菜と高校演劇』の続編となります。よろしければ、そちらもお読みくださいませ。 演劇部に入ってみたものの… 1982年5月の僕は7月の本番に向けてキャストによる本読みと、「演出上不可欠」というバク転の練習を続けていた。 元々運動神経はよい方ではない。というのはG先輩もすぐに気づいたよ