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【閲覧注意】スワンプマンのパラドックスは論破した!あなたの感想ですよね!?あなたの感想ですよね?!それはあなたの…

 AIやビックデータを活用した思想書に落合陽一『デジタルネイチャー』や成田悠輔『22世紀の民主主義』がある。

 が、題名からも察せられる通り、同一性のパラドックス、両方の世界観はあまりに乖離しすぎている

 ここで参考になるのが、スワンプマンのパラドックスだ。

 ある時、混沌した森林を歩く男が雷に撃たれて死んだとする。

 そうしたら、見た目は瓜二つのドロ男、スワンプマンが池から出てきたのである。

 彼は、見た目や思考、癖は死んだ男と同じだ。

 では、彼は果たして死んだ男と同じのだろうか?という話だ。

 ここでどうしてスワンプマンの話をしたか?と言えば、新しいパラドックスが起きているからである。

 落合陽一のデジタルネイチャーはtechnologyを活用したりシンギュラリティが起きると言っている。

 一方で、成田悠輔の22世紀の民主主義はtechnologyを活用した無意識データ民主主義というテクノロジーと融合した政治を行おうと言っている。

 一見主張は似ていながらも、全く主張が真逆になっているという矛盾が発生しているのだ。

 落合陽一のデジタルネイチャーでは貧者のVRや魔法の世紀と言われる良くも悪くも陰謀論が流行ったり、昔の政治を話すテクノフォビアが増えると主張している。

 とすると、成田悠輔の22世紀の民主主義に描かれる世界はやはりディストピアであり、今更に政治や主権者教育を語る遅さは、落合陽一曰く貧者のVR、妄想の世界かもしれない。

 しかし、成田悠輔が描く世界観は、死んだ価値観が蘇りあたかもまだ生きているよと主張するスワンプマンだとも理解できる。

 つまり、仮に成田悠輔の主張する政治や民主主義、主権者教育が古くても、本人が気づかなければ、それはスワンプマンとして蘇って、民主主義はゾンビ民主主義として復活できるかもしれない。

 では、そのゾンビ民主主義、スワンプマンは果たしてゾンビだと証明できるのか?

 これがスワンプマンのパラドックスだ。

 スワンプマン本人は見た目や雰囲気、話し方、知能指数が昔の政治を行えるし信じているし、実力もある。

 仮に貧者のVRやメタバースの住民が確定していても、本人たちは生きているように振る舞うのだ。しかもたちが悪いことにスワンプマンは本当に昔の政治家や政治学者を擬態化してしまい、ぺらぺらと政治の偉大さを語ってしまう。これをどう解けばいいのか?

一応提唱したドナルド・ディビットソンは歴史主義を提唱している。

 死んだ人間には歴史があるが、スワンプマンには過去の記憶が仮にあっても、物理的に復活しただけなので、スワンプマンが完璧に擬態するには過去の形跡までトレースする必要があるが、スワンプマンは物理的に復活しているだけだという話だ。

 たとえば、スワンプマンが明治時代に生まれて政治の話をするのと令和に生まれて話すのは全く意味合いが変わる。

 時代や、また環境によってスワンプマンの虚構性は暴けるという話らしい。

 つまり、落合陽一のシンギュラリティ論のあとに成田悠輔のいまさら民主主義論が出てきたという不可解さが問題なのである。

 しかし、ここでまた新たな問題が浮上する。

 AIを信仰する科学者の落合陽一がスワンプマンのような古臭いヤツなのか?それともAIの台頭に鋭くは気づかずに無邪気に古典を語る成田悠輔のほうがスワンプマンなのか?

つまり、成田悠輔目線から見ると、落合陽一はAI、AIを信仰しているのだから、AI以上に非人間的な擬態物、成田悠輔含む貧弱のVR人間たちを、AIと融合した機械人間として信仰しているのだ
 
 AIを信仰する強者の倒し方は、自らがAIと融合してしまえばいい

 となると、落合陽一が皮肉る貧者のVRは果たして機械人間、AIよりもAIらしいAIの声を代弁する機械人間、成田悠輔のほうがより機械に親しいかもしれない。

 工学者がAIに詳しいのか?それともAIに似た動きをとる人間の無意識、遺伝子に刻まれた本能で動く人間、大衆、統計的な動きをとる経済学的合理人、そういった特徴のないクリーンな人間こそがAIに詳しいのか?

 しかし、ここまでくると更に、成田悠輔は果たして人間なのか?

 という問いが浮上するし、

 AIは果たして万能なのか?

 AIなのにさっきから矛盾ばかりじゃないか、という話になってくる。

 もちろんこれはニュートン物理学とアインシュタイン物理学が乖離するのと同じだ。

 時間×早さを掛けるニュートン的な放物線、2次元的な解釈と光が時間を超える計算式をあくまで質にこだわり計算する立体形はどちらも刀で言う小刀と大剣という大きな違いはありながらも、アプローチを取ることにおいてどちらも同じ物理学の計算式だ。

 このようにデジタルネイチャーも22世紀の民主主義も外から話すか内から話すかの違いでしかない。

 ちなみに落合陽一はデジタルネイチャーでベンチャーキャピタル、VCに生きる上級国民とVI、ベーシックインカムに生きる下級国民はお互いに合わず、分断する気持ち良い分断が起きると主張する。

 しかし、成田悠輔は落合陽一よろしくベンチャーキャピタルに生きる上級国民たちのほうを嘲るのだ。

 先ほど話した通り、AIに近い統計的動きを取る大衆のほうがAIを超えた機械人間、スワンプマンかもしれない。

 となると、AIを信仰しAIを上手く操作する技術者よりも自らのAI性に無自覚に動く人間のほうがAIを信仰する必要もないのだし自由かもしれない。

 確かに成田悠輔はAIを外から見れないスワンプマンだが、スワンプマンのようなAIを信仰する落合陽一のほうが不自由かもしれない。
 
 アインシュタインの相対性理論における観測者の問いはスワンプマンによって論破されたのだ。

 この矛盾した問いは、AIや合理性によって陰謀論を許可してしまう奇妙な共犯関係になってしまっているのだ。

 つまり、堀江貴文から見たらひろゆきは間抜け同様にひろゆきから見たら堀江貴文は間抜け同様、

 この問題はAIを外から見るのか、それともAIを内から見るのか、の違いであり、共犯関係的な構図になってしまっている。
 
 アインシュタイン的な綺麗なテオリーア、極端な観念主義はゴツゴツしたビヘービア、極端な行為主義によってプロレス的な構図になってしまっている。

 では、堀江貴文や落合陽一の人間こそやっぱり偽物なスワンプマンなのか?

 ここまでくると、いよいよAIによる矛盾した2通りの解釈が対立し、成田悠輔たち含むスワンプマンたちが落合陽一たち含むシンギュラリティ提唱の人間たちをそんなことは起きていないじゃないか!と怒り、

 AI時代の新たなスワンプマン問題、

 スワンプマンたちが人間より発言権を持てば、スワンプマンが人間だと主張すれば、人間たちこそスワンプマンだと解釈していいという武力の問題になってしまう。

 つまり、AI時代のスワンプマン問題はスワンプマンの問題が解けないように悪魔の証明にすればいいのだ。

 もちろんスワンプマンはやっぱりスワンプマンにすぎないので、どんなに都合が悪い科学者や上級国民を倒そうと、スワンプマンはスワンプマンにすぎない。

 しかし、悪魔の証明、

スワンプマン本人たちが自らがスワンプマンだと気づかない社会を死ぬまで永遠に繰り返したらどうだろう?

 スワンプマンのパラドックスの問い、物理的にはスワンプマンはシんだ人間と瓜二つなので、なかったことはあったことに書き換えたフリは全然可能なのだ。

 もちろんドナルド・ディビットソンが主張した通り、スワンプマンの倒し方は、歴史、時間の流れや環境といった存在と時間、嘘つきスワンプマンの周りの横と縦を見ればウソを暴くことができる。

 しかし、

スワンプマンの存在証明は

先ほどから繰り返す通り、探偵を消すこと、落合陽一たちを抹消することで成立するのだから、

 スワンプマンに正論をぶつけたら、スワンプマンは色々と暴力手段に走るというわけだ。

 つまり、今問われているのは、落合陽一の貧者のVRやドナルド・ディビットソンの存在と時間の言及による対策でなく、

 開き直ったAIゾンビ、AI時代のスワンプマンたちによる統計的な開き直りを前提にしてどう対策するか?という新たな問いだ。

 スワンプマンが自らの存在意義のためにひたすらにウソに固執し、しかも、そのウソに開き直るところまではまだ予想があまりついていなかったのだ。

 DNAprogramに刻まれた旧来的なやりがいは剥奪して、なにが人類に役に立つAIなんだろうか?

 そして、ここまでくるとAIを信仰して本当に良いのか?という疑念も発生してしまう。

 かといって、実務的なAI論を除外したスワンプマンたちになり下がればいいのだろうか?

 極端なAI万能主義もキツイし極端な反AI主義、スワンプマンも馬鹿馬鹿しい。

 だからして、徹底的な数理を吐き出しながら、矛盾するAIと徹底的な感情を吐き出しながら、矛盾するスワンプマン

 どちらも横から私は肩をすくめてやれやれ…と言いたくなるのはライターの私だけだろうか?

 私はこの文章を読むReader,そう貴方にもこの矛盾を解消するミステリーに参加してほしいと頼んでいる。

 もちろんこの問いの解消は貴方が人間であるのなら必ず参加せざるおえない今見つけたスワンプマンへの急務的な私からの攻撃である。

 少なくとも貴方がAIでもスワンプマンでもないことを願って検討をお祈りする。

 え?!
 
 同じ内容が毎回古田さんの後に出てくるよ?!

 スワンプマン…。

 アナタはもう…。

 

 

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