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自分は飲まないが、患者には気軽に飲ませるのが真実

今回は、松田医院和漢堂院長である松田史彦先生の著書
「日本初『薬やめる科』の医師が教える 薬の9割はやめられる」
という本の内容を紹介します。

病院に行って診察を受けた時に、もしも医師が薬を処方せずに
「しばらく様子を見ましょう」と言ったら、あなたはどう思いますか?
殆どの人は、とても驚くと思います。
また、「何か薬をください」と言う患者さんもいるかもしれません。

それほど現代の医療では、病院に行ったら薬をもらうのが
当たり前になっています。
・・・・しかし、薬というのはそんなに簡単にバクバク飲んで
いいものではありません。
どんな薬であっても副作用というものが存在していて、自分は大丈夫だと
思っている人ほど、その副作用に苦しむことになってしまうのです。

今回の内容を通して、薬を服用することで起こる悪影響についての知識を
勉強していきましょう。





高血圧の薬は飲まなくていいかも?

現在の日本で高血圧に相当する人は、4,300万人いると推計されています。
日本の人口を1億2,000万人とすると、三分の一以上の人が高血圧の病気に
罹っている計算になりますから、これは異常事態と言っても
過言ではありません。
この数字は一体どうやってはじき出されたのでしょうか?

昭和の半ば、1960年代までの日本では、血圧の上(収縮期血圧)は
年齢+90までが正常だとされていました。
それが1999年になると、WHO(世界保健機関)と国際高血圧学会は、
年齢的な考慮をせずに「139以下/89以上」を正常としたのです。
日本もこれに倣って基準を変更し、これより高ければ高血圧という
診断になりました。

さらに日本高血圧学会は、なんと「120以下/80以上」が至適血圧であると
推奨していきます。
至適血圧とは、あくまで動脈硬化が起きにくいベストな数値であると
学会が提唱した血圧のことですが、この基準値では、高齢者の殆どが
高血圧にされてしまいます。



これらの事から分かるのは、基準値を少し変えるだけで高血圧と
される人が一気に増えることになってしまうので、基準値とは
その程度のものであるということです。

ですから、血圧の数値を見て「高血圧ですね」と言われたとしても、
そんなに気にする必要はありません。
ましてや、医師から処方された降圧剤を、ありがたく服用する必要も
全くないでしょう。
高血圧の薬が全て不要とは言いませんが、高血圧症には
基準値が作った病気の側面が多分にあるのです。

基準値を変更すまで何も言われなかったのに、基準値が変わると
いきなり病気だと診断されて、
「そもそも高血圧というのが病気なのか」と思いませんか。

高血圧治療の最も重要な目的は、心筋梗塞などの循環器疾患や脳血管障害を
予防するということです。
つまり、血圧が高いと命に関わる重大な疾患を招く危険性がある、
だから下げましょうというのが建前です。

・・・・これを嘘だとまでは言いませんが、血圧が下がれば病気を防ぎ、
健康で長生きできるとは単純に言い切れないのです。
それを示すのが、慶應義塾大学医学部の実施した研究結果です。
100歳から108歳の方163人、うち男性56人女性107人を対象に、
食事、トイレ、入浴、歩行、認知症の程度などを総合して
自立度を調べました。

その結果、最も自立度が高かったのは、
上の血圧が156~220のグループだったのです。
また、認知症の程度も血圧が高い人の方が軽かったと報告されています。
この研究結果は、高血圧が命取りだと信じている人にとっては
衝撃的な結果なのではないでしょうか。

慶應義塾大学が実施した研究からは、血圧が高い人の方が
むしろ健康だったということですから、血圧が高い方が
血液が体全体に行き届いているということです。
特に高齢者は、動脈硬化によって血管が硬くなっていますから、
血圧を上げない事には血液をスムーズに流すことができません。

要するに、少し血圧が高いくらいでは病気とは言えないということです。

追記、令和6年4月より、血圧の基準値が160/100mmHgに
変更になったとの情報が流れています。
しかしこれは、厚⽣労働省や⽇本⾼⾎圧学会による基準値変更ではなく、
協会けんぽの血圧基準に変更があったようです。





高血糖の薬は飲まなくていいかも?

糖尿病患者は、2016年に全国から抽出した2万4,187世帯を対象に
実施しました。
その結果、日本人の糖尿病人口は前回の推計から50万人増え、
1,000万人に上っていると推計されています。

糖尿病の問題は、高血糖が続いて糖尿病になってしまうと、
3大合併症と呼ばれる網膜症や腎症、神経障害に加えて、動脈硬化が進んで
心筋梗塞や脳卒中を引き起こす危険があるということです。
このような、命に関わる疾患に繋がってしまうことから、盛んに血糖値を
下げなさいと言われているのです。

そんな糖尿病の患者さんたちが非常に気にするのが、HbA1cの値です。
このHbA1cとは、ヘモグロビンにブドウ糖がくっついたものです。
つまり、血液中のブドウ糖が多くなると、それだけたくさんのHbA1cが
出来るということになります。

現在の診断で使用されている国際基準では、

HbA1cの値】   【血糖値のコントロール評価】
・10%以上      非常に悪い
・8%~9.9%     悪い、治療の見直しが必要
・6.6%~7.9%    やや高め
・5.8%~6.5%    良い
・5.8%未満      健康

・・・・しかし、この数字は厳しいと言わざるを得ません。
というのも、2008年に発表されたアメリカ・カナダの大規模な
ランダム実験「ACCORD」で、次のような結果が出ているからです。

薬や食事療法により、HbA1cの数値を6.4%以下にコントロールした
患者のグループが、標準的な治療で7.5%程度にコントロールしていた
グループよりも、総死亡率で22%も増加したという結果です。

心血管疾患による抑制効果が示されなかったため、
実験は早期中止になっています。
これは、厳しい数値コントロールで血糖値を下げることが逆効果だったと
いう結果です。
実は、血糖値で一番気にしなければならないのは、数値が高いとか
低いということではなく、急激な変動なのです。



また、2018年3月6日には、驚きの発表がありました。
アメリカの内科学会から、先ほどの「ACCORD」を始め、
その他複数の研究結果を根拠として、
「薬物療法中の2型糖尿病のHbA1c管理目標については、
7以上~8未満とします」という発表です。
つまり、今まで「やや高めですね」と言っていた数値が、
これからは推奨されるということです。

健康診断では数多くの数値が調べられて、その数値が基準値を
はみ出していると精密検査の必要ありと言われます。
しかし、常識が変われば数値も変わるので、数値だけで
判断することには限界があります。

ですから、むやみやたらに薬に頼る必要はないんだと
覚えておいてください。





骨粗しょう症薬は飲まなくていいかも?

骨粗しょう症薬で代表的なのは、ビスホスホネート製剤と
呼ばれるものです。
1996年に奇跡の薬と期待された、「ダイドロネル」という名称で
発売されて以来、様々な薬が開発されてきました。

現在では新薬も次々と登場し、利便性もさらに追及しています。
しかしここで、一度立ち止まって考えてみましょう。
果たしてそれらの薬は本当に効くのでしょうか?



骨は、リン酸カルシウムを主成分として、骨を維持するためには
カリウム、リン、ビタミンDの摂取が不可欠とされています。
骨は日々新陳代謝を繰り返し、破骨細胞によって古い骨が吸収されながら、
骨芽細胞によって新しい骨が作られています。

実は、骨粗しょう症の薬(ビスホスホネート製剤)は、破骨細胞の
動きを止めて細胞死を誘発する薬です。
つまり、古い骨を食べる破骨細胞を殺してしまえば骨が削られなくなると
いう理論で、古い骨を食べる破骨細胞は悪者とされてしまいました。

しかし、破骨細胞の働きを止めてしまうと古い骨が回収されないので、
回収されなかった骨が邪魔になり、もろくなってしまう可能性が
高いのです。
その証拠に、骨粗しょう症薬の添付文書には必ず、
「大腿骨骨折幹部の非定型骨折」が生じる可能性があると
記載されています。

大腿骨は人体で最大の骨なので、そもそも骨折しにくい骨なのですが、
骨粗しょう症薬を飲んでいると、大腿骨の真ん中から折れてしまう可能性が
あるということです。
仮に大腿骨が骨折したら、歩行困難や歩行不能(歩けなくなる)に
なることが多いのですが、これがつまずくなどの軽微な外傷で
発生するかもしれません。



このような副作用を十分に理解せず、ただ言われるがまま薬を飲んで
いるとしたら大問題です。
さらに、破骨細胞の抑制は、ガンや感染症が発生する可能性もあります。
なぜならば、破骨細胞はマクロファージの一種だからです。

マクロファージとは、体内に侵入したウイルスなどの異物を食べて
死滅させる免疫細胞で、傷を修復したり、体の新陳代謝を調節したりと、
私たちの健康維持に欠かせない存在です。

実際に、北アメリカとヨーロッパでは、ビスホスホネート製剤を
5年間服用していた患者の食道がん発生率が2倍になったという
報告もあります。
骨に限らず、体の細胞は全て自然のバランスの上に機能していますので、
薬によってバランスを崩してしまうということは、病気やケガに
繋がることになってしまうのです。

どうしてもビスホスホネート製剤が必要になる特殊な場合もあるのかも
しれませんが、多くの人にとっては不要な薬だと思います。
昔から言われていますが、骨を丈夫にするには日光浴をしたり、
骨に多少の負荷をかける適度な運動が一番です。

あとは食事から、ビタミンD、カルシウム、ケイ素などを
豊富に摂ると良いでしょう。
ただし牛乳は、骨のカルシウムを低下させて骨折を増やすことが分かって
いるので、骨を増強するためには飲まないでください。

また、骨粗しょう症薬を急に止めても何の問題もありません。
寝たきりになるリスクを避けたいのであれば、薬ではなく栄養と運動です。





解熱鎮痛剤は飲まなくていいかも?

解熱鎮痛剤は、一般的には「熱さまし」とか、「痛み止め」
呼ばれている薬です。
非常に種類が多い上に広く使われているので、服用した経験が
ある人も多いのではないでしょうか。
しかし、その気軽さが問題で、重い副作用が少なくありません。

プロスタグランジンという体内物質には、
血管を開く、知覚神経を過敏にして痛みを引き起こす、発熱させる、などの
作用があります。
解熱剤には、そのプロスタグランジンの産生を抑える働きがありますが、
無理にプロスタグランジンの産生を抑えてしまうと、血流障害が悪化して
痛みがひどくなってしまうかもしれません。

また、中毒性皮膚壊死症という重い副作用もあります。
これは、服用直後または数週間後に、高熱、目の充血、粘膜のただれから、
全身の皮膚が火傷のような状態になる恐ろしい疾患です。

もう一つの重篤な副作用として、「ライ症候群」もあります。
これは、小児に多く発症し、死亡率は20%以上と言われています。
特徴的なのは、最初は風邪やインフルエンザに似た症状ですが、
突然脳障害から死に至るという点です。
当時は原因不明とされていましたが、その後の研究で解熱のために服用した
「アスピリン」が原因であると判明しました。



アメリカやイギリスでは、この事実が医師に広く知られていますので、
発熱時にはアスピリンなどの解熱剤を使わないように徹底したところ、
ライ症候群の発生率は激減しました。

しかし残念ながら日本では、一般の方はもとより医療関係者ですら
解熱鎮痛剤のこのような危険性は、あまり知られていないように思います。
人がウイルスや細菌に感染すると、脳の視床下部にある体温スイッチが
オンになり、体温が上がるような仕組みになっています。
つまり、風邪などの病気で発熱するのは、ウイルスや細菌のせいではなく、
それらを叩くためなのです。
体温が上がると白血球が活発に働くようになり、その他の免疫細胞も
活性化されて、ウイルスや細菌の増殖を抑えます。

一説によると、体温が一度上がると免疫力は5~6倍に高まり、
一度下がると30%低下するという話があります。
体は発熱することで最大限の防御をしようとしているのに、
それを解熱鎮痛剤で無理矢理下げることに、何のメリットもありません。

高熱で意識がもうろうとするほど苦しくなったり、耐えられないほどの
痛みが伴うなら仕方ありませんが、そういう場合を除いて
解熱鎮痛剤は極力使わないようにしてください。

わずか1~2日の発熱の苦しさから楽になるために解熱鎮痛剤を
服用すると、その副作用によって一生を棒に振る危険さえ
あるのですから、薬は安易に使用すべきではないと思いませんか?





ステロイドの魔法は長く続かない

ステロイド薬は抗生物質と並んで現代医学が手に入れた魔法の薬と称すべき
素晴らしい効果のある薬です。
内服、点滴、外用、吸入、点眼など、あらゆる方法で体の様々な不調部位に
用いられています。

主な作用は、以下の3つです。
・炎症を鎮める
・免疫を抑制する
・アレルギー症状を抑える

効果は高いのですが、副作用が強いということが広く知られています。
ですから、「ステロイド=怖い」というイメージを持っている人も
いるかもしれません。
そこでまずは、ステロイドとは何なのかということについて、
説明したいと思います。

ステロイドとは、ステロイドホルモンと呼ばれる物質で、
副腎という小さな臓器から分泌されています。
ステロイド薬は、副腎から分泌される糖質コルチコイドを
化学合成したものです。



ステロイド薬を服用した場合、最初は異常なほど元気が出て興奮し、
疲れ知らずのような状態になります。
また、ステロイド薬には非常に強い抗炎症作用があるため、
例えばアトピー性皮膚炎などの炎症も、軟膏をひと塗りするだけで
一晩で綺麗になることもあります。
さらに免疫抑制効果も強力なので、膠原病のような自己免疫疾患の
急性期に発現する症状が、あっという間に落ち着きます。

ただし、この初期の効果が切れた後が問題で、ステロイド剤の副作用が
次々と現れてくるのです。
アトピー性皮膚炎の患者さんは実感していると思いますが、
ステロイド軟膏は使い続けると次第に効果が落ちてきます。
それどころか、ステロイド自体が酸化して、皮膚炎を悪化して
しまうこともあります。

それなのに皮膚科医の中には、
「効き目が弱いのなら、より強いステロイド軟膏に切り替えましょう」と、
強力なものに切り替える人がいるのが現状です。
ですから患者さん自身も、ステロイド軟膏はほんの一時の抑えにしか
ならず、長期使用すると難治性のアトピーに変化してしまうということを
知っておかなければなりません。
自分の体のことは医者に任せるのではなく、自分で守ってください。



ステロイド薬を長く使い続けた場合は、急に止めてはいけません。
それまでステロイド薬で抑えていた症状が、一気に噴き出す可能性が
あるので、例えばアトピーだと、湿疹が急激に悪化して
耐えられないほどの痒みや痛みになる場合もあります。

また膠原病では、外からステロイドが供給された影響で
副腎の働きが低下し、自前のステロイドホルモンが産生できなく
なることもあります。
もしそうなってしまうと、ステロイドホルモンが低下して
副腎不全という状態を招いている危険性があります。

ステロイドの副作用に耐えられなくなってしまったら、減薬に協力的な
医師を見つけて、その医師の管理の下でゆっくりと減らして
いくのが良いでしょう。
漢方に詳しい医師なら常識ですが、柴苓湯(さいれいとう)という漢方薬を
併用すると、ステロイドの減薬がある程度可能になってきます。

また、自然治癒力を促進させるために、
食生活を改善する、ストレスを緩和する、体を温めるなどの効果も
併用していきましょう。

繰り返しますが、ステロイド薬はたくさんの命を救ってきた
絶対に必要な薬です。
ステロイド薬は急性期を乗り切るのに最高の働きをしてくれますので、
むやみに恐れて急に断薬することだけは止めてください。





ベンゾジアゼピンは危険!

睡眠薬の代表的なものに、ベンゾジアゼピン系睡眠導入剤があります。
即効性があり、不眠や不安感が即座に解消できるため、
今では精神科や心療内科だけではなく、
一般内科、外科、婦人科、耳鼻科、皮膚科など、多くの科で
当たり前のように処方されています。

恐らく、抗うつ剤と比較にならないほど多くの患者さんが服用を続けて
いるのではないでしょうか。
最近ではジェネリックも増えていて、日本はベンゾジアゼピンの消費量が
世界一なので、病院で不眠や不安を訴えたら必ずと言っていいほど、
「軽い睡眠薬、軽い精神安定剤を処方しておきましょう」
言われるほどです。
しかし、ベンゾジアゼピン系睡眠薬をこんなに気軽に
使っているのは日本だけです。



それは何故かというと、実は欧米ではベンゾジアゼピン系睡眠薬は、
既に市民権を失っているからです。
1955年に発見されたベンゾジアゼピンという化合物は、1960年代に入って
欧米で広く使われるようになりました。
発売当初は有益であると信じられていたのですが、1970年代後半になって、
服用中止後に体調不良になる人が続出して社会問題になったのです。

例えば、女性雑誌vogueは、
「ヘロインより遥かに悪質な中毒を引き起こす」と論じました。
また、ニューヨークタイムズは1976年の記事で、
「ジアゼパムは安全を謳っているが、恐ろしく危険な中毒性があり、
常用者に死をもたらす直接的な原因になりかねない」と報じました。

こうして、アメリカ国立薬物乱用研究所は、学術論文を検討した結果、
ベンゾジアゼピン系睡眠薬の睡眠促進効果は2週間以上続かないことを
確認しました。
また、イギリス医薬品評価委員会も、ベンゾジアゼピンの抗不安作用は
4カ月以上持続しないと発表しました。

これらの調査から、多くの国でベンゾジアゼピンは使用期間の制限を
設けるようになったのです。
こうした経緯もあり、1980年代には販売量が大きく落ち込んでしまった
ベンゾジアゼピン系の薬ですが、日本ではどういう訳か?
こういった情報が伝えられずに、21世紀になった今でも
10年以上服用し続けている人がいます。



人間の脳には、もともと精神を安定させる作用のある「GABA」という
神経伝達物質が存在していますが、このGABAの作用を増強するのが
ベンゾジアゼピン系の薬です。

問題なのは、これを毎日服用する期間が長く続くと、GABA受容体が
疲弊して数が減少してしまうということです。
その結果、ベンゾジアゼピンが無ければ精神の安定が得られない体に
なってしまうのです。
分かりやすく言えば、ベンゾジアゼピンを増量しない事には、
だんだん効かなくなってしまうために不眠状態が続き、
依存状態になって(止められなくなって)しまうということです。

しかも、ベンゾジアゼピンの副作用はこれだけに留まりません。
とりわけ問題なのは・・・・

・認知障害
・感情の障害
・神経や筋肉の障害
・アルツハイマー病を発症するリスク です。

このように、ベンゾジアゼピン系の薬は強い副作用をたくさん持って
いるので、病院で「眠れなくて困っているんです」と訴えてはいけません。
お手軽にベンゾジアゼピン系睡眠薬を処方されて、依存症の闇に
落ちていく危険が増大するだけです。

「眠れなくて苦しいくらいなら、睡眠薬でちゃんと寝た方がいい」
医師は言うかもしれませんが、続けて服用することによる
依存症の危険を考えたら、眠れなかった体調不良の方が
遥かにましだと思うのではないでしょうか。



ここまでを読んで、「じゃあ睡眠薬は止めよう」と思った人が
いたかもしれませんが、常用している人が急に止めると、
重篤な離脱症状に苦しめられる可能性があります。

薬が切れることで、不眠や不安などの精神症状に加えて、
肩こりなどの筋肉異常、痺れなどの五感異常、さらには動悸、全身倦怠感、
胃腸症状など、ありとあらゆる症状に苦しめられることになります。

ベンゾジアゼピンを中止するということは、
精神の安定を弱める(GABAの作用が弱まる)ということですから、
急に薬を止めると脳が異常な興奮状態になり、心も体もブレーキが壊れた
車のように暴走を始めてしまいます。
ですから、常用している人にとっては
飲み続けるも地獄、止めるも地獄なのですが、希望はあります。

個人差はありますが、半年程度は辛い症状が波のように起きては消えを
繰り返しますので、それに耐えなければなりません。
辛い離脱症状に耐えていると、1~2年でその間隔が長くなっていき、
虚ろだった目が生き生きとして肌ツヤも良くなり、
知的活動も次第に回復していくと言います。

離脱症状は自分自身を助けるため、自分の体が薬物を排泄しようと
頑張った結果の症状です。
とても辛いものですが、憎むものでも嫌うものでもありませんので、
体に感謝しながら受け入れてください。

離脱症状の原因は、それまでの不自然だった自分を救うという
はっきりとした理由がありますので、謎の病気ではありません。
回復が確実に約束されている訳ですから、安心してその症状を受け入れ、
ひたすら回復の日を待つことです。





今回の内容は以上です。

薬の弊害については何度か取り上げてきましたが、その度に出てくるのが
重篤な副作用の話です。
最近流行した新型コロナワクチンも、因果関係不明の死亡者が
1,600人以上いたり、ワクチンによる後遺症で苦しめられている人も
少なくないと言います。

薬は、人体の自然を不自然へと変えてしまう魔法ですから、一時的には
良かったとしても、長く続けて飲んでいい薬なんて無いと思います。
薬は毒というのが原則ですから、どの薬の説明書にも必ず副作用のリスクが
書かれています。
そして、そのリスクは飲み続けることによって増大します。

日本では生活習慣病患者がどんどん増えているようですが、それに伴って
生活習慣病の薬を飲む人や、飲む種類もどんどん増えているのでしょう。
お金を払って毒を買うことは、いい加減止めなければなりません。

自分を助けてくれるのは、最後は自分の免疫(自然治癒力)なので、
日々の食事はとても大事です。
「食事で病気が治る訳がない」と思っているかもしれませんが、
病院に行っても病気が治らないから、毎日どこの病院も混雑しているのだと
思いませんか?


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