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就活を終えた娘が私に言った言葉


私のnoteにお越しくださりありがとうございます。

candy@です。


私には大学4年生の娘がいます。

彼女は昨年の夏頃から就職活動をいろいろなプロセスを経てしてきました。

昨年の夏はまず企業のインターンシップに参加をして

そこからいくつかの早期選考に進みましたが

結果的には早期選考にはどこにも受かりませんでした。

こちらにその時の娘のことを記事にしています。


この時点で(今年の1月)娘はかなり落ち込みましたが

まだまだ本選考はこれからだという希望を持てたので

彼女は6月の日系企業の就活対策にと気持ちを切り替えて頑張りました。

そして実際にエントリーシート(ESっていうんですね)

さまざまなテストやグループディスカッション(グルディス?)

グループ面接などのいくつものハードルを進むことができて

二次面接、三次面接を合格して

3社の最終面接までたどり着きました。

そこまで行くのも緊張の連続で長い道のりでした。


親バカですが私は

最終面接まで進んだ3社のうちの1社くらいは内定が出ると思っていました。

実際に最終面接では、役員クラスの方にもあなたがうちに来てくれたらこんな仕事をして欲しいとまで言われたとか・・・


どの最終面接でもとても良い感触を娘は感じたと声を弾ませて電話してきていました。


ところが


結果は3社とも内定が出ませんでした。


その時点で娘は内定が0だったので、落ち込み方はとても酷いものでした。

周りの友人たちが次々と内定の通知をもらって、SNSにアップしたりする様子を見て、娘はますます落ち込みました。

一時は辛すぎてSNSをブロックしたりして・・・

憔悴しきった娘に私は

『その企業に縁がなかっただけやし、自分を責めることはないよ』

『しばらくはゆっくり休んだら』

『なんなら留年しても』

『卒業して実家に帰ってきたら』

『長い人生なんだから大丈夫・・・』など

こんな私が思いつく、ありとあらゆる慰めや言葉を探して娘に伝えました。


でも何を言っても彼女の心には届かなかったし、響かなかった。

それどころか自己否定の塊のようなことを言い出して

娘は自分の不甲斐なさや要領の悪さを嘆きました。

『私の何が悪かったんやろ』

『もう何がしたいか、何をすればいいかわからへん』

『1年近く就活してきたのに何もならんかった』

『生きてる意味あるんかな』

『辛いことばっかりや』

と泣きながら(時には過呼吸のようになりながら)訴えてくる娘。

彼女の心はボロボロでした。

離れて暮らしているので電話で話を聞くしかできない私も一緒に泣いたことが何度もありました。

今の情勢でなかったら、すぐにでも娘の元に飛んで行ってたでしょう。



たかが就活と思われるかもしれません。

私も我が子がここまで苦しむ姿を見るまではどこかでそう思っていました。

でも実際親の立場になってみると

なんて私は非力なんだと思い知らされました。


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泣いて感情を吐き出して少し落ち着いた頃

開き直ったのか

その後も娘は就活を続けました。

その姿は痛々しいほどでした。


内定が決まっている友人たちにもかなり励まされたり、力になってもらったようです。

ありがたいことです。

娘と同じ内定がまだの友人とも悩みを打ち明けあったりしながら娘は少しずつ立ち直っていきました。



そして最終的にはご縁があった2社から内定をいただくことができました。

今年の8月のことでした。

面白いことに、内定がでたどちらの会社も
自分の夢を叶えたいと思って志望していた最初の業界とは全く違う企業です。

娘はいろいろと考えてそのうちの1社に決めました。


そんな娘が、私に最近言ったこと


『私は就活が苦手な人だったんや』


と娘は笑いながら言いました。


人には得意なことと、不得意なことがあります。

その不得意がたまたま娘は就活だったというんです。

高校受験や大学受験はなぜか最小の努力で最大の結果を出していたので、ある意味、受験は得意だったのかもしれませんね


それは走るのが苦手だったり

絵を描くことが苦手だったり

歌を歌うのが苦手だったり

人と関わるのが苦手だったりと同じこと

自分を責めることもないし

それを受け入れればいいことなのかもしれません。


『6月に受けていた会社に内定が出なくてよかった

あのまま内定をもらっていたら、私は天狗になっていたから』

と娘は言ってます。

一時はどうなるのかとハラハラした娘の就活はやっと終わりを迎えれそうです。


そして今日は内定式なんです。

今年の内定式も娘の企業はリモートで行われます。

昨日娘から『ママも内定式観たい?親も観れるよ。』と聞かれたので

『もちろん観たいよ、パパとパソコンの前で正座して観るわ』と伝えました。


たかが就活

されど就活

いざ終わってみると

親の私は何ができたのかと自問していますが

『私は何もしていない』

『娘が自分で獲得したのだ』と娘に対して誇らしい気持ちだけが残っています。

これからも娘は自分で自分の人生を切り開いていくことでしょう。

今回の就活はその1ページにすぎません。


最後まで読んでくださりありがとうございました。

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