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最近観た映画まとめ:『オッペンハイマー』から『じゃ、また。』まで
『オッペンハイマー』(クリストファー・ノーラン、2023年)
トリニティ実験の成功までが描かれる第2幕までは面白かった。様々なプロフェッショナルたちが一つの計画に集まっていく映画的な盛り上がりがしっかりあったし、ロスアラモスに街が出来上がるのがクロスカッティングされるのは実写主義にこだわるノーランならではの高揚感があった。一部で言われている「核爆発がデカい火柱にしか見えない」批判も分からないで
映画備忘録:失われた土地への鎮魂歌『百年の絶唱』×『路地へ 中上健次の残したフィルム』
6月17日(土)にアテネフランセ文化センターにて開催された、映画一揆外伝が主催の破れかぶれの映画史へ行ってきた。去年逝去されたた青山真治の一足遅れた追悼上映ということで、監督作の『路地へ 中上健次の残したフィルム』が目玉とも言える上映会だった。
しかし、個人的に楽しみにしていたのは併映作品『百年の絶唱』だった。200分の超大作にして異形の傑作『ラザロ』の監督にして、『雷魚』といったピンク映画か
2022年8月26日の備忘録〜この世ならざる存在を見たい欲望『NOPE/ノープ』
この日もうつ状態が酷くて、家に篭りながら今までの人生での苦渋と屈辱に満ちた出来事を思い出しながら、もう自殺する以外の逃げ道がないのか等、他人が聞いたら気が滅入るようなことばかりが頭に浮かび通りすぎる、それが終始続き食事もできない状態だった。そういった鬱々しいことをTwitterに便所の落書きのように書き散らしているうちに夜になってしまった。そういった他人を不快にするツイートに、善意でリプしてくれ
もっとみる2022年8月25日の備忘録〜『野獣死すべし』っていうタイトルの映画、多くね?
この日は朝から鬱状態が酷かった。昨日のカウンセリングでの医者の対応の悪さが引き金でなのは間違いないが、死にたくもないのに「死ぬ以外に今のこの現状を打破することができない」そのことばかり考えてしまい、ベッドから起き上がれず食事もできぬまま夜まで過ごしてしまった。
少しでも外出して気分を変えなければと思い、渋谷まで行ってHTC渋谷にて開催せれていた夏のホラー秘宝まつり2022で『野獣死すべし』を
2022年8月24日の備忘録〜ミイラ取りがミイラになった映画監督の『地獄』
午前中は心療内科でカウンセリング。前の患者に30分近く待ったのに、俺の番になると5分ほど話を聞いて終わり。この先生は俺の話を親身に聞いてくれない。工場のコンベア作業と同じようなノリで、次々と来る患者を部品か何かと思ってるのかもしれない。薬だけ処方すれば良いと考えてるに違いない。3度目の転院をするべきかも、と悲しい思いをしながら病院を後にして渋谷へ移動。
渋谷のBunkamuraル・シネマで開
2022年8月23日の備忘録〜友人が業務ブラックな会社を辞めた日に観るギョーム・ブラック映画は一興
傷病手当の申請や家事など家で身の回りのことを昼までしていた最中に、LINEにて大学の友人から勤めていた会社を辞めたとの連絡が。
その友人は投資や転売で傷病手当と別に小遣い稼ぎをしているのを知っているからか、退職の連絡の追伸に「金の稼ぎ方を教えて欲しい」と書いてあって一瞬イラッときた。一人孤独に本を読んで去年の3月から勉強してきて、やっとそれなりに結果を出せるようになったのに、自分は苦労せずあや