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■「若手社員の離職が止まらない」早期離職問題への処方箋とは?






「若手社員の離職が止まらない」



いま大企業、特に昭和から平成の時代に
就職人気企業のランキングの上位を占めていた
伝統的日本企業、さらには公務員からの
早期離職が急増しています。





長年、企業内人材育成の支援を手掛けてきた
FeelWorksにも人事の皆さんから悩み相談が絶えない。


僕もこの問題には胸を痛めているのですが、
もはや付け焼刃的なリテンション施策では
早期離職は抑えられないと感じています。



多くの企業が、若手の給与水準を高めて
必死に引き留めようとしていますが、
これとて焼け石に水になるでしょう。



最も大切なことは、

自社の経営理念、ビジョン、パーパスをはっきりさせて
経営から現場まで一気通貫して、
そのための組織・人材育成の会社にすることです。



会社は社会の公器であり、
決して金儲けを目的に存在するのではありません。



収益はあくまで目的実現のために
経営と現場ず力を併せて働いた結果にすぎません。



そこに共感し、やはり
働き続けたいと思いなおす若手も出てくることでしょう。

職場の人間関係、特に上司との関係性が
離職のトリガーになることが往々にしてあるため、
若手社員自身にも、
就職動機に立ち返り社内での可能性に視野を広げさせる研修

も実施しておくべきでしょう。

ただ、若手自身のキャリアビジョンと
会社の目指すビジョンが異なることがわかることにも通じ、
相容れなくなればやはり早期離職は止まらないでしょう。



では、どうすればよいか。



相矛盾するようですが、
僕は引き留めようとしないことだと考えます。



恋愛と同じで、気持ちが離れてしまった人
特に選択肢が数多あり、気持ちも移ろいやすい若者を
強引に引き留めても、本人にとっても組織にとっても
幸せをもたらさないでしょう。



むしろ、若者一人ひとりのキャリアを真剣に考え、
若者の立場に立って、会社を卒業することが
よいと思われるなら、積極的に応援するのです。



とはいえ、転職や起業にはリスクもつきもの。



ならば、兼業や副業も大いに認めるほうがよいでしょう。
となると、辞める決断を無意味化すること
にもなるかもしれません。



さらには、転職や起業したからこそ、
古巣の良さに気づけて、戻りたそうになったならば、
「お帰り」と歓迎しましょう。



つまり、出入り自由な会社にする。
旅立ちはしても、
いつでも戻ってこれる心のホームにするのです。



人生100年。

激変が続く時代のなか、
会社を辞めることは今生の別れではありません。



社外で経験を積んだ若者たちが
また自社で働いていくれる、アライアンスパートナーになる。
顧客や取引先になるetc.



一企業の損得勘定の問題にとどめず、
社会をあげ、あらゆる可能性に視野を広げて、
すべての若者を育て活かそうといることが、
結果、若者を惹き付ける会社への変貌、
さらには、これからの時代の飛躍する会社
にもつながっていくのではないでしょうか。





すべては、日本の上司を元気にするために。


前川孝雄のはたらく論


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