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■『夜が明ける』一人ひとりの希望を育める社会をどう再生するか、待ったなしの現代。


著者の直木賞作家・西加奈子さん自身
「書きながら、 辛かった」ということだそうで、
僕の読後感も、「辛い、辛すぎる、救いがない」でした(涙)

苦しい時は、苦しいと言っていい、
助けてくださいと言っていい、
というメッセージなのですが、
そこまでどん底に落ちなければ
SOSを出せないのか、と
いま困難にある人、それを救いきれない社会描写に
暗澹たる気持ちになりました。

ただ、こう感じるのは、
僕自身が、時代、親や家族や仕事、仲間、友人、
健康面にも恵まれて、今まで
幸運な人生を歩めてこれたからかもしれません。

ちょうど、この本を買ったタイミングで
地方から出て来た若者が
焼き肉店で無銭飲食をしたあと、刃物を持って
立てこもったニュースを見ました。

お金がなくなり、路上生活となり、
自暴自棄になったとの報道。
彼はこの本の主人公のような心理だったのかもしれない。

一人ひとりの希望を育める社会をどう再生するか。
待ったなしの課題です。

すべては、日本の上司を元気にするために。

「前川孝雄のはたらく論」
https://ameblo.jp/feelworks-maekawa/entry-12722443215.html
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