ヤマザキマリ(1967.4.20- )『パスタぎらい 新潮新書』新潮社 2019年4月刊 208ページ 読書メーター ヤマザキマリの本棚 登録冊数79冊
ヤマザキマリ(1967.4.20- )
『パスタぎらい
新潮新書』
新潮社 2019年4月刊
208ページ
2019年6月4日読了
福岡市総合図書館蔵書
https://www.amazon.co.jp/dp/4106108097
「胃袋の記憶を綴る、極上の食文化エッセイ。
イタリアに暮らし始めて35年。
私は、一生分のパスタを食べてしまったのかもしれない――。
断言しよう。パスタより美味しいものが、世界にはある!
フィレンツェのモツ煮込み、
シチリア島で頬張った餃子、
理性を狂わすポルチーニ茸、
死にたいくらいに憧れた日本食、
忘れ難いおにぎりの温もり、
冷えたナポリタンetc.
いわゆるグルメじゃないけれど、食への渇望と味覚の記憶こそが、
私の創造の原点――。
絵画を学ぶため、17 歳でフィレンツェに留学。イタリア以外にも
北海道やリスボン、エジプト、シリア、シカゴに暮らし、
世界中を旅したヤマザキマリが、
胃袋で世界とつながった経験を美味しく綴る、極上の食文化エッセイ。
【本書に登場する料理】
冷えたナポリタン/和風スパゲッティ/函館の塩ラーメン/
ケチャップ味の洋食/母の砂糖バターパン/京王百貨店の駅弁/
めふんと白子/仔羊の「脳味噌フリット」/牛の骨髄煮込み/
日本のスナック菓子/パルミジャーノのバルサミコ酢がけ/
ヴェネト州の馬肉とプロセッコ/フィレンツェの「モツ煮込み」/
臨終ポルチーニ/猛暑の日のジェラート/ルフトハンザ機内のソーセージ/
イタリアの「実家」で食べた仔羊のロースト/イランの炊き込みご飯/
リスボンのエッグタルト/転校生がくれたゆで卵/シチリア島の餃子/
世界の「病人食」etc.
【目次より】
第1章 イタリア暮らしですが、なにか?
I 貧乏パスタ
II イタリアのパンの実力
III トマトと果物が苦手です
IV コーヒーが飲めません
第2章 あなた恋しい日本食
I ラーメンが「ソウル・フード」
II 世界の〝SUSHI〟
III 日本の「洋食」とはケチャップである
IV 憧れのお弁当
V にぎりめし考
VI キング・オブ・珍味
VII スナック菓子バンザイ!!
第3章 それでもイタリアは美味しい
I 「万能の液体」オリーブオイル
II 酸っぱいだけじゃない!
III 優しいスタミナ食
IV 深遠なるモツのこと
V 臨終ポルチーニ
VI ジェラートとイタリア男
VII クリスマスの風物詩
第4章 私の偏愛食
I 思い込んだらソーセージ
II 私の〝肉欲"〟
III パサパサか、ドロドロか
IV たまご愛
V シチリア島で餃子を頬張る
VI 串刺しハングリー
VII 世界の「病人食」
第5章 世界をつなぐ胃袋
I ワインとナショナリズム
II チーズと寛容
III ミラノ万博取材記
IV 胃袋の外交力
著者について
マンガ家。1967年4月20日生まれ。84年、17歳でイタリアに渡り、
フィレンツェの国立アカデミア美術学院に入学。美術史・油絵を専攻。
1997年にマンガ家としてデビュー。
2010年、古代ローマを舞台にした漫画
『テルマエ・ロマエ』で第3回マンガ大賞受賞、
第14回手塚治虫文化賞短編賞受賞。
平成27年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
2017年には、イタリア共和国星勲章コメンダトーレ綬章。
マンガ作品に
『プリニウス』(とり・みきと共著)
『スティーブ・ジョブズ』
『オリンピア・キュクロス』など。
文筆作品では
『男性論』
『国境のない生き方』
『とらわれない生き方』
『ヴィオラ母さん』など。」
https://www.shinchosha.co.jp/book/610809/?shi20190410
ヤマザキマリの週間食卓日記「私がイタリアで食べているもの」
「2月4日(月)
NHK特番「シルクロード」シリーズで弥勒菩薩のルーツを辿る旅、
今回は11月に訪れた中国の西域に続いてローマを取材。
早朝からローマ市内撮影。真実の口で有名な教会の脇にある建物の地下に古代のミトラス神殿跡を訪ねる。その後ヴァチカンの地下にある聖ピエトロの墓と、古代ローマ時代の墓の天井に施された太陽神のモザイクを見る。貴重な体験。その後、お昼は近くのカルボナーラのウマい店へ。ここで「カーチョ・エ・ペペ」というローマ名物のスパゲッティなどを味見する。でもやはりパスタは率先して食べたいとは思わないので、食が進まない(詳しくは4月17日発売の拙著『パスタぎらい』をどうそ)。」
https://www.youtube.com/watch?v=UFDyhrRi0x0
[作家自作を語る]
ヤマザキマリ『パスタぎらい』
新潮社 2019.4.22 (3:20)
フジ日本精糖株式会社
『ヤマザキマリの「世界を食べる」』
連載を加筆・修正・再構成。
https://www.fuji-nihon.com/about/history/
「フジ日本株式会社は、
1947年に創業したフジ製糖株式会社と
1949年に創業した日本精糖株式会社との合併より、
2001年に誕生」
1967年4月20日生まれ、
1984年(17歳)イタリア・フィレンツェへ留学、
リスボン、シリア、シカゴなどにも住み、
現在はイタリアと日本の往復生活(夫は14歳下のイタリア人)な
ヤマザキマリさんの食文化エッセイ。
「ニンニク、塩コショウ、鷹の爪をオリーブオイルで和えただけの
「アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ」は、
日本における「素うどん」と言ってもいいポジションの
スパゲッティで、私がフィレンツェでいつ野垂れ死にしてもお
かしくないほど貧乏な暮らしをしていた時代に、
おそろく最も高い頻度で食べていた料理である。
当時イタリアでは、安いスパゲッティだと
五百グラム入りが五十円くらいで買えたから
「一人前=百グラム」と換算すれば、一人分の食材費は
他の食材を足しても二十円か、多くても三十円くらいだろう。
まさに私の飢えを救ってくれた食べ物だった。
安上がりで腹持ちもするパスタはイタリアにおいては
庶民のための食であり、自分の人生でいったいどれだけこの
「貧乏パスタ」を食べてきたのか数え切れない。
若い時に過剰に摂取し過ぎたためか、もはやスパゲッティを含む
パスタ全般に食欲をそそられることは、ほとんどなくなってしまった。
フィレンツェに留学をしていた十一年の間に、おそらく私は
一生分のパスタを食べてしまったのかもしれない。」
p.11
第1章 イタリア暮らしですが、なにか?
I 貧乏パスタ
読書メーター
ヤマザキマリの本棚
登録冊数79冊
刊行年月順
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091917
冊数が多いのは、
雑誌連載作品
「リ・アルティジャーニ ルネサンス画家職人伝」全29回『芸術新潮』と
「プリニウス」『新潮』の掲載号も各一冊とカウントしているからです!
https://note.com/fe1955/n/n34b263073b1e
https://note.com/fe1955/n/ne06f1171f6af
https://note.com/fe1955/n/naf2bc232f028
https://note.com/fe1955/n/n9b965f3bc857
https://note.com/fe1955/n/nccf2dd3d6861
https://note.com/fe1955/n/n885fa0405c46
https://note.com/fe1955/n/ne1c020833cb0
https://note.com/fe1955/n/ndee1a5d90053
https://note.com/fe1955/n/n46e9bc853c0b
https://note.com/fe1955/n/n4aed9121ca79
https://note.com/fe1955/n/n9a4b434d38cc
https://note.com/fe1955/n/nb5b3fc56718e
https://note.com/fe1955/n/n3cdd4fe1e801
https://note.com/fe1955/n/nd8f7c038994f
https://note.com/fe1955/n/nfb0e8238a1ee
https://note.com/fe1955/n/n78119a43aa63
https://note.com/fe1955/n/n024b45de9012
https://note.com/fe1955/n/nbd84473004fd
https://note.com/fe1955/n/ne0e6e04a9227
https://note.com/fe1955/n/n353ec2bee132
https://note.com/fe1955/n/na9a07b7a05d0
https://note.com/fe1955/n/n2d01746e43c1
https://note.com/fe1955/n/n417acb2a4b6f
https://note.com/fe1955/n/n323243a35fb9
https://note.com/fe1955/n/n7cf2f55a9171
https://note.com/fe1955/n/n0215431eea4b
https://note.com/fe1955/n/n43ec1178d12a
https://note.com/fe1955/n/n892a151f6a1d
https://note.com/fe1955/n/n909d1f872f13
https://note.com/fe1955/n/nda31f18d6ad6
https://note.com/fe1955/n/n97026cf0bc0f
https://note.com/fe1955/n/n3ecf24ecd9dd
https://note.com/fe1955/n/na2f5c783d59b
https://note.com/fe1955/n/n0c09374fe305
https://note.com/fe1955/n/n016a7e06e21b
https://note.com/fe1955/n/n93126cde984a
https://note.com/fe1955/n/n7522f390daef