自分の選択した道が不安でも、ネットで答え合わせはするな

こんな経験はないだろうか？

自分の選んだ道が正解だったのか確かめたくて、ネットでググったら甘えだのなんだの書いてあって自信を無くしてしまった。

今でこそ少なくなったが、今ですら私もたまにやってしまう。

自分の人生の答え合わせを、見ず知らずのどこにいるかも分からない誰かのどうでもいい意見に託す、

謎の儀式、笑笑

つまらないだろうが、少し私の話をしよう。

地元は九州、結婚のために新幹線で片道4時間の関西へ出た。

主人の実家は目と鼻の先。

頻繁に実家に顔を出せる主人に対し、私は年に1回帰れればいい方だ。

正直に言う

「面白くない」「ずるい」「羨ましい」

地元を離れてからの結婚生活で、常につきまとうこの孤独感、理不尽感、損してる感。

※勿論無理やり主人に拉致られた訳ではない笑
結婚後に地元を離れる事も、自分で考え自分で決めた事だ。笑

だが、分かってはいても体感すると辛い事だってあるではないか。

最近ネットでこんな意見を目にした。

「社会人になってor結婚後、出産後に、実家や地元に帰りたがるのは甘えだ」

ここでの「帰りたがる」とは、一時的な帰省を指す訳ではない。

生活基盤全体を地元で実家の近くでしたいという意味合いだ。

皆さんはどう考えるだろうか

私はこう思う。

「現実的ではないが、別に甘えでもなくない？？」

両親とか地元とか執着ないし、別に離れてても気になんない！って人もいるだろうが、それは一旦置いておいて、、、、

生まれ育った地元で生活し、両親が老いれば近くでサポートしたいと思う事は自然だと思うのだ。

親が子を想うように、子は育てば親を想うものだ。

社会人になろうが、結婚しようが、親になろうが、それは変わらない。

私の場合、年に一度の帰省を楽しみにしているのに、かたや主人は頻繁に両親の元に顔を出すのだ。

子が生まれれば、孫の顔を常にみられるのはいつだって義両親、

親の介護となれば、私は自分の親でなく近くにいる義両親を見なければならないのだろう。

自分で選んだ結婚生活だ。

勿論この不満を誰かのせいにするつもりはない。

だが、心の中で、羨ましいと思って、ずるいと思って、自分も主人のようにして暮らしたいと思って、

「そりゃそう思うだろ！笑」と思う。

私だって主人と同じように、親がいるのだ。

主人が地元に居たかったように、私だって地元に居たかった。

ゆずることが出来たのが私だった。

それだけの事だ。

だから、地元に帰りたいと思うのが、甘えだとは思わない。

ただ現実はそう上手く行かない。

今は子供が居ないから、仕事さへ休めれば地元にいつだって帰れる。

最悪、どうしても地元に戻りたくなったら、離婚なりなんなり、別居なり、道はある。

子供が生まれたらどうだろうか？？

きっと、今まで年に一回出来ていた帰省すら難しいかもしれない。

子供が学校に行き出せば、連れて地元にというのは尚更無理だろう。

子供にとっての地元は今住んでいる所であり、母親になった自分の故郷ではない。

自分が地元に戻りたいからという理由で、子供達の生活基盤まで根こそぎひっくり返してしまうのは、世間一般的に無責任なのかもしれない。

子供が居なくとも、主人の職場の問題もある。

転職をし、引っ越しをして、生活基盤を立て直すのは並大抵の事ではないだろう。

だから確かに、現実的ではないのかもしれない。

グダグダと書いたが、

自分の人生、どんな選択肢を選んだとしても、

それに正解、不正解をつけられるだろうか？？

私の例をとると、

地元を離れて結婚したのがそもそもの間違いなのか？

だが、結婚していなかったら、結婚するべきだったと後悔したのかもしれない。

親の介護をするために地元に残っていれば、それが正解だったか？

自分でも分からないのに、見ず知らずの人の意見を見聞きして動揺する必要はない。

その時、その選択をした自分が全て。

今の自分は正しいのか？

知りたくなる時は確かにある。

だがネット民にそれを求めても、得られるのは混乱と不安と無責任なアドバイス。

もし誰かの意見が欲しいなら、まず自分がどう考えるかをはっきりさせてからが良いだろう。

結婚の件に限らず、人生のあらゆる選択において、

大前提として、

正解も間違いもない。

後から仮にそれが間違いだったと思っても、

その時の自分にとってはその間違いが正解だったのだし、違うなと思ったら、そこから方向転換する道を探せばいい。

エネルギーを注ぐべきは、

自分の選択を答え合わせをする事ではなく、今自分がどう感じているか？笑って死ねるにはどうしたらいいか？考える事だろう。

私はそう思う。

「自立した後に地元に戻りたがるのは甘えだ！」

という意見が思いのほか多くある気がする。

そう思う人はそれでいいと思うし、

この意見に苦しむ人は、そこまで間に受けなくていいと思う。