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【1分フィクション】

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1分以内で読み切り可能なフィクション作品集。 2022年1月より週1本追加しています。(2024.4時点) 追記:2024年度は不定期更新
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2022年8月の記事一覧

ブラックの世界

ブラックの世界

深く濃ゆいダークな世界。

この世界に来て間もない者たちには少し刺激が強くて好かれない存在として日常に存在している。

しかし一定数にとっては僕はかけがえのない存在らしい。というのも、その刺激がその者たちには有難いと言われるのだ。

はてさて。
そんなもの、僕にあったのだろうか。

リラックス効果もあるらしく、この世界に慣れすぎた住人には特別なんだそう。

質、温度、種類、時間…。

様々な要素が

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孤独な少年は。

孤独な少年は。

華やかな夢も
醒めない幸も
憎めない悔いも
変わらない未来も

全部最初からなかったらなんて思いたくないけど
思うほかに何もできなくて
果てしなく怖いその先に何かあると思っていても
思うほかに何もできなくて

じゃあ何がしたいかなんて
誰にもわからず、みてもらえず。
じっと過去の夕立と今の太陽を感じるだけ。

もうもはや自分が誰なのかなんてどうでもいい
見えない空は凍える。

雲の海と土の模様

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永久不滅白昼論

永久不滅白昼論

消えない空と宇宙は時をかけて絵になる。

厳しくも正しい世界で醜い私たちは宙に浮かぶ。

無防備な浮遊感、得体の知れない存在の私たち。

歳月を経ても繰り返される未来絵図とは何か。
努力も知恵も身体能力も無駄になる組織構図は、私たちを無味無臭の無害ロボットへと改造している。

敵と戦えど、一瞬の高揚と共に消える汗。
虚像は彷徨う私たちを捕まえて離さない。

地に落ちても光を浴びても、どうせ血肉は土

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裏切られても傷つかないのはね、

裏切られても傷つかないのはね、

裏切られても傷つかないのはね、
人に何も期待していなかったから。

最初から最後まで何もかも信じていなかった。
というか、信じないようにしていたの。

そうすれば、マイナスにならないでしょう?

でもね、気づいてしまったの。

私の周りには人ひとりいなくなった。
どんどんどんどん周りは私を裏切って
ふと顔を上げると誰もいない。
ひとりぼっちになっていた。

私の声は誰にも届かない
私の気持ちは誰も

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真夏の恋と夢

真夏の恋と夢

囃子の音
生暖かい熱風
遠くで真っ赤にぼんやりと灯る提灯

胸が大きく鼓動する

からん、からん、と下駄が鳴く
帯で締められてちょっと苦しい
顔が少し火照って赤らむ
汗、大丈夫かな
可愛く結った髪の毛がもう既に崩れそう

待ち合わせ場所、時刻は午後5時35分
あっ、いた。
背丈の高い彼
見慣れない浴衣姿は新鮮だ
鼓動はさらに早まる

おまたせ

周りの音にかき消されたか、私の声
そんな不安をよそに

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