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『学校の怪談3』(1997)

1作、2作目に変わり監督は金子修介監督。

ある小学校では20年前に亡くなったタイチの幽霊が取り憑いている古い鏡があると噂されていた。
運動会の放課後に八橋先生は図工室で噂の鏡を発見してしまい、何も知らずに鏡を掛けてしまう。
この一連の出来事を目撃した生徒、繭子と茜は噂の真相を突き止める為にさらに良と真琴を誘い4人で夜校舎に集まる約束をした。
それぞれ約束の場所に集まるが先に来ていたはずの繭子の姿がなく、学校の中から悲鳴が聞こえてきた。慌てた3人は急いで学校の中に入っていくが次々と鏡の中に引き込まれてしまう......。

前作と比べると怖さという部分がパワーアップしているような印象がある。
1、2作目冒頭にあった都市伝説をギャグで展開するお馴染みのシーンは無く、割りと怖さ重視の演出になっているが、シリーズ1作目から登場する赤いワンピースを着た女の子(花子さん)、コメディタッチで描かれた(テケテケ)、1作目では先生、2作目では泥棒を演じた野村宏伸さんも出演するなどファンサービスもしっかり引き継いでいる感じ。

SFXプロデューサーは前作に引き続き中子真治さん。今回の演出とクリーチャーはかなり力が入っていて怖い。
鏡の世界に登場するのっぺらぼうが「顔をくれ」と叫び追いかけて来るシーンには、「サイレン」の屍人を思い出してしまった。

大量のゾンビが乗ったバスのシーン、ゾンビの造形が最高に良かった。「バタリアン」に登場して来そうなゾンビには思わず引き込まれた。

あとは何前作に続いて、本シリーズの看板になっているといっても過言ではない、テケテケ。
このクリーチャーが出ると一気に気が緩んでなんか安心するし、これが学校の怪談らしさなんだと思う。今回は従兄弟?のシャカシャカも登場して、このシーンは本当にほっこりする。
4作目にも登場して欲しいなぁ......

今回の舞台は鏡の世界で、学校だけでなく街全体を巻き込んだ展開になっているし、出て来るクリーチャーの数も多い、ホラー要素もパワーアップ、生徒それぞれのストーリーも前作に引き続き見所になっている。(ラブストーリーでもあるんだよね笑)
1作目、2作目に引き続きおすすめ!

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