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音楽懐古村

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個人的なレコメンド 自分の半生で出会ってきた音楽を小出しにしますか。 個人的な思い出と音楽の混ぜ物でよければどうぞ。 コメントや感想大歓迎です。
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2019年1月の記事一覧

Andy McKee ーRylyeen(2006)

初めてインストゥルメントの曲。坂本龍一もすきだが、この曲には圧倒された。ギター一本でここまで表現できるとは。

アコギ特有の伸びのある透明感がさらに曲の特徴を際立たせている。確かライリーンは友達の妹の名前だったようなエピソードを読んだことがある。

とにかくハンマリング、プリリング、ベンディング、あらゆる技術を駆使して、曲の世界観を広げている。
アコギが奏でる素晴らしい世界観を召し上がれ!

トライセラトップスーraspberry(1997)

自分の暗黒の高校時代に一筋の光となって心を照らし続けた名曲。
スリーピースバンドでよくこれだけ重厚な音をよく作りだせるなぁ。

歌詞も淡いティーンズの気持ちを代弁しているような……
凄くシンプルなメロディラインに若さ満点の歌詞を乗っけて、
ダイレクトにリスナーの耳に打ちつける。

そんな感じの曲だ。

ちなみに当時の彼らのアルバムは全曲favoriteで、最近でも懐かしさとともによく聴く。


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Badly Drawn BoyーA Minor Incident

何度もたびたびすいません。
お馴染みのBadly Drawn boyです。今回も映画about a boy挿入歌です。

たぶん自閉症の息子さんに向けた歌詞かな。そんな気がする優しさにあふれた歌詞と曲調です。
「それでいいんだよ」

そっと背中を押してくれる応援歌だと思っている。もし失敗しても「それでいいんだよ」

そんなことを言ってくれる優しさって現代社会にも必要な事ではないだろうか。

そんな
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キリンジーエイリアンズ

昨年にはじめて聴いた曲で、暫く邦楽を聴いていなかった自分に改めて日本語の歌詞で頭を撃ち抜いた作品です。

「日常どこにでもある風景も切り取り次第でロマンティックな情景になるのではないか」


まさにその通りである。


歌詞の美しさ。
ボーカルの透明感ある声。
そして至高の楽曲。


どれをとっても一級品だと思う。この曲を聴くとどうしても

大きい月が見える丘で、恋人と二人芝生に座り込んで空を眺め
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R.E.Mーimitation of life

世界的に有名なロックバンド。どの曲も素晴らしいが、あえて一曲あげるとすれば、この曲だろう。

「人生」ってこんなものだよね?

誰しもが不安に思う命題をほろ苦く、時には面白く唄っている。歌詞の面白さもそうだが、彼らなりの例え表現が絶妙だ。さぁ人生とは甘いサトウキビなのか、それともシナモン?またはハリウッドか?

それではまず聴いてみよう。珠玉の比喩を召し上がれ。

Badly drawn boy ーsilent sigh

以前もアップしましたが、こちらも映画about a boyからです。かなりマニアックな挿入歌ですが、音楽的なセンスは素晴らしいと思います。

天才というより奇才。

この世界とは違うどこかへ飛ばされていきそうな曲です。ただ水面に浮かぶ落ち葉がゆらゆら揺れている不安定さを想起させるリフ。しかし、それと同時になんとも言えない安心感に包まれる。

この優しいメロディに包まれてください。召し上がれ。

HASYMOーthe city of light

昔、ニュース23のオープニングに使われていたそうだが、自分はテレビを見ないので、よく分からない。坂本龍一はじめYMOのメンバーでこの曲を発表したが、相変わらずの卓越した世界観である。

都会の早朝と「水」イメージしているのか、明け方を想起させる曲調に感じる。とびきりの才能とイメージを召し上がれ

the boom- 手紙

当時衝撃を受けたのを覚えている。朗読じゃん。ポエトリーリーディングは佐野元春が有名だがそれ以前にboomがやっていた。今聞いても斬新である。

察するに当時町中に蔓延していた小室サウンドに対するアンチテーゼ、カウンターカルチャーだった。朗読の内容を今になって聞いてみると、流行に対する彼らなりの反骨心が聞き取れる。とがった音楽を召し上がれ。

くるりーばらの花

たぶん自分が死ぬときまで、この曲は頭を離れることはないだろう。
自分の「孤独な青春」を象徴する曲だ。

『戦略的モラトリアム』でも後々出てくるが、田舎から飛び出して、東京の専門学校の寮に入った自分は夜勤の警備員のアルバイトを始めて、勉強のやりなおしを誓う。予備校にもこっそり通うための資金稼ぎだ。もちろん受験料も。

早朝5時、こっそり寮に戻るといつもテレビでこのPVが流れていた。テレビ東京だったと
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Santana feat. Michelle Branchーthe game of love

いつ頃だろう。自分が洋楽を本格的に聞くようになったきっかけとなった曲だ。サンタナがどれだけ有名なアーティストが知りもしなかった。とりあえずボーカルの声の透明さと、リフの心地がとてもよかったので、アルバムを買った。

聴いてみると、何度もリピートして聞いている自分に気づく。

不思議と繰り返し聴いても飽きがこない。歌詞を見ると、中高生にも分かる表現で明瞭に作者の意図が伝わる。
一番好感が持てたの
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BONNIE PINKーevil and flower

高校から専門大学生にかけて、長く。応援し続けているアーティスト。日本で代表すべき歌唱力を持っていると思う。ポニーキャニオンからavexに移籍したが、自分はポニー時代のBONNIE PINKが大好きだ。透明な声と、裏返る美しさ。後堪能あれ

badly drawn boy ー something to talk about

about a boyという映画をご存じだろうか。前の記事にも書いたが、これも元々はNick Hornbyの著作であった。日本で紹介されたときは「男版ブリジットジョーンズの日記」というフレーズで宣伝された。しかし、自分から見れば「ブリジットジョーンズの日記」の作家Helen Fielding の作風はNick Hornbyとはまったく異なるものである。あまりヒットはしなかったが、自分は小説のときか もっとみる

ミノジンスカ.ピカリノフ

自分の本当に大切な人たち。別記事にて紹介しています。(ライブ告知の記事にて)ここでは多くを語るまい。ただ聴いてほしい。

The La's ー There she goes

自分がこの作品に出会ったのは大学3年生の夏のことである。当時自分は現代英国作家Nick Hornbyの歴史を探ろうと彼の著書を読み漁っていた。映画化されたものは必ず見た。日本で発売されていないものはAmazonで購入した。

古い作品ではあるがコリンファース主演の『Fever Pitch』というイギリス映画がある。日本では上映されていないであろう。これがNick Hornbyの作品を映画化したもの
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