The La's ー There she goes

自分がこの作品に出会ったのは大学3年生の夏のことである。当時自分は現代英国作家Nick Hornbyの歴史を探ろうと彼の著書を読み漁っていた。映画化されたものは必ず見た。日本で発売されていないものはAmazonで購入した。

古い作品ではあるがコリンファース主演の『Fever Pitch』というイギリス映画がある。日本では上映されていないであろう。これがNick Hornbyの作品を映画化したものである。その中で挿入歌として使われていたのがこの曲である。学校に教師が歩いて登校する場面に使われていた。何とも美しい光景であった。溶け込むように音楽とイギリス特有の鉛色の空が混ざり合っていた。ブラックコーヒーをスプーンでかき混ぜながら、ミルクを流し込むような色合いをそのシーンは見事に表現していた。この歌は非常にシンプルだが、いつまでも頭にメロディが残る心地よさを持っている。是非聴いてほしい。映画とともに召し上がれ!

福島県のどこかに住んでいます。 震災後、幾多の出会いと別れを繰り返しながら何とか生きています。最近、震災直後のことを文字として残しておこうと考えました。あのとき決して報道されることのなかった真実の出来事を。 愛読書《about a boy》