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その瞬間

感情が広がる

砂浜が水を感じる様のように。

次第に、頭で現実を理解しながら
夢からさめ、現実を受け止める。

私が生きている本当の世界はここだと。

遊園地を出る時の感覚に似ている
鮮やかな色彩と高ぶった感情から
白黒の固い乾いた現実にしっかり
戻れるように
無感情の方向に無理やりハンドルを回す。

その瞬間がとても痛くて、とても悲しい。

そして考えた結果、夢からさめた美しい現実と
終わらない遊園地を自ら創ってしまえば
いいのではないだろうか。


たとえそれが、夢のまた夢のと言われても。




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