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動詞エッセイ;願う

母はエアサプライを流しながらお重箱に作ったお節を詰めている。
今朝は私も栗きんとんを母と並んで作った。
帰省したら、作ったおせちを家族そろって食べる。
祖父は毎年、おせちの評価をする。
今年の栗きんとんを祖父は褒めてくれるだろうか。

一昨日、ひどい鼻声で「良いお年を」と挨拶し、職場を後にした。
昨日はこたつをサウナにして体を温めた。
今日もティッシュを小脇に抱えてこたつへ潜り込む。

せっかくのチョコクロワッサンを食べても味がしない。
鼻が詰まっているうえに、マスクもしているから酸素が薄い。
意識が朦朧とする(というのは言い過ぎかもしれないが、やはり視界が薄れる)。
熱はない。が、鼻水はとうとう色を変えてしまった。
早く病院へ行きたい。
でも仕方ない、耳鼻科だって仕事納めをする。
常備している薬を気休めに飲んでみる。
『風邪の引き始めに効く』とパッケージにあるが、私には効いてくれるだろうか。

すき焼きにステーキ、お寿司、おせち料理、チョコレート、鍋。
比較的、体は元気なのだ。アニメを3時間ぶっ通し見る体力だってある。
鼻水ブーブーで食事が楽しめない。気力もなくなる。気分が落ち込む。

年が明けたら病院へ駆け込もう。
除夜の鐘1杯分のティッシュで埋もれてしまう。
そんな夢はごめんだ。

こたつのなかで見た昼寝の夢🐑💤

かといって今年も比較的健やかに過ごせた。
『健康』であること。やはり大事なことだ。
年末に風邪をひいたことで、そう実感し直した。
感謝しながら、来年もいい年になりますように、と願う。

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