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内藤礼 生まれておいで 生きておいで 東京国立博物館

 東京国立博物館で開催中の『内藤礼 生まれておいで 生きておいで』を見に行って参りました。

こちらのポッドキャストで
「普段見ることができない本館特別5室での空間が素晴らしかった」
「入った瞬間に豊島美術館だなと思ったし、内藤さんの空間だと感じた」
と話されており、自分は豊島美術館行ったことありませんが、どれほど素晴らしいのかと期待して訪問。

酷暑のため上野駅からトーハクに着くまでにバテちゃいました…。平成館の休憩所でアイスを食べてから会場に。

平成館から本館に向かう右手の展示室が第1会場。
細長い部屋です。

個人的に感じたことをつらつらと…

第1会場に入った瞬間に感じたのは「あっ、かわいい。」薄暗い部屋に天井から無数の玉が吊るされており、水玉模様が空間に表れてる感じ。

このあとに第2会場で感じたのですが、これは大地を濡らす雨なのかなかと。

展示ケース内では、丁寧に畳まれた白い綿のようなものが敷かれており、その上にポツンポツンと小石や枝が大切そうに置かれている。包み込んでるような抱擁感。

そして所々に《世界の秘密を送り返す》というタイトルの鏡。鏡と言っても直径1cm。画鋲サイズ。
鏡に自分が映るので、鑑賞者に送り返される、ということなのでしょうか?

そして第2会場に向かいます。

本館正面入ってすぐの大階段があると思うのですが
その後ろが特別5室です。

第2会場入った瞬間に感じたのは「おー、広くて開放感凄い。」

第1会場が薄暗く縦長で囲われてる感じがしたので、ギャップが凄い。第1会場から第2会場がそのまま繋がっていれば、よりインパクトを感じられただろうなと。

こちらでも、無数のガラス玉が吊るされている。中にはガラス玉かと思いきや、第1会場にも展示されていたマケドニアの石も紛れてたりして。

床に展示ケースがいくつか置かれており、いずれも先程と同様、抱擁感のある綿の上に骨や小石、動物の土器。

よく見るとケースの角に紐が貼り付けてあり先にキラキラする四角い紙。それがヒラヒラとはためいてる。タイトルがきちんとついていて《まぶた》。

ヒラヒラはためいて瞬きしてる感じでしょうか。
展示ケース内を見守っているような?

《まぶた》の場所
配置に意味あるのかなーと思ってマーキングしてみましたが特になさそうですね…

そして《世界の秘密を送り返す》場所が一箇所あり。

最後に会場の周囲を中心部を見ながらグルっと歩いてみたのですが、吊るされているガラス玉が止まってる雨に見えて、時間が止まってるような不思議な感じを味わえました。(上手い例えが思いつかない…「マトリックス」ぽい感じ?)

そして最後の第3会場。
といっても本館1Fのラウンジ。休憩して座っている海外の方々が多数。
《世界の秘密を送り返す》=画鋲サイズの鏡の場所を一生懸命に探している我々を不思議そうに見てらっしゃるのが伝わってくる。
第2会場で終了でも良かったような…。

ということで、内藤礼作品は初めての鑑賞でしたが、感じたのは「母なる大地」「母性」といったところでしょうか。
「見て」「感じて」「調べて」「考える」、色んな角度で楽しめました。

他の内藤作品も見ることで、より感じるものがあるのかなと思いますので、豊島美術館にも是非行ってみたいと思います。






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