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ASDは電話応対が苦手?

ASDさんは「電話」が苦手!

ASDさんは
電話応対に苦手意識を持つ方が多い
と言われています。

ネットでも検索すると
「ASDは電話応対に向かない」と出てきます。

ASDさんと電話応対は相性が悪い?

そもそも電話応対とは
用件を聞いて内容を把握し
内容を確認して取り次ぐ
のが主な仕事です。

電話応対は同時並行作業が多い上に
顔が見えないので相手の表情が分かりません。

コミュニケーションや想像力に
困難を抱えるASDさんにとっては
確かに相性が良くない仕事とも言えます。

私自身も
去年コールセンターで働いていましたが
結構躓くことも多く

今では「電話応対はムリ!」状態です。

ASDが電話応対が苦手なワケ①

ASDさんは
耳から情報を取得することに
困難
を抱えています。

発達障害の特性に
『聴覚情報処理障害(APD)』
というのがあります。

相手の話は聞こえているのに
なぜか聞き取れない…
というのが特徴です。

音や声は脳で基本認識されます。

ASDさんの場合
元々脳が生まれつき萎縮しているため
音に対する感受性が強い傾向があります。

ASDさんは「音」に過敏です…

特に賑やかな場所だと
様々な音を拾ってしまうため
会話に集中できません。

相手の話を聞いていても
内容を覚えていない

聞いているのに聞き取れないと
『本当に話聞いているの?』
周りから疑われてしまいがちです…

情報量が多いと
内容を把握するのに時間がかかったり

話を理解していても終わった瞬間
霞のように頭から消えてしまったり…

私の場合、電話応対で
何度もそういう体験を繰り返しています💦

ASDが電話応対が苦手なワケ②

電話応対は
同時並行作業が多いのも特徴です。

そしてASDさんは
マルチタスクをうまくこなせないことから
同時並行作業が苦手です。

発達障害の人は
情報を一時的に記憶して処理する
【ワーキングメモリー】が弱い
ため

話を聞きながらメモを取るのが苦手
という方が多いです。

また、情報量が多かったり
瞬時に判断できなかったりすると
キャパオーバーしてしまいます。

ASDが電話応対が苦手なワケ③

ASDさんは想像力の困難から
予想外のことや変化に対して
うまく対応できず混乱
してしまいます。

ASDさんは「予定外」に弱い!

電話応対の仕事はマニュアルがあるので
基本マニュアルに沿って対応します。

マニュアルに沿った対応だと
スムーズに進みますが

電話応対は時折
マニュアルにないイレギュラーな対応も発生します。

そうなると
『マニュアルに載っていない』と焦って
パニックを起こしてしまいます。

「電話応対」への苦手意識を減らすコツ

対応策①電話応対用のフォーマットを作る

電話応対をメインとするコールセンターでは
「トークスクリプト」という
マニュアルが用意されています。

「トークスクリプト」には
大まかな会話の流れが記載されています。

私はコールセンターに勤務していた頃

そこに教わった言い回し
注意されたことなどを書き込んで
自分なりのマニュアルを作っていました。

電話応対の対応策②ロールプレイを行う

電話応対は事前に
ロールプレイを行うのがオススメです。

緊張や不安の強いASDさんにとって
顔の見えない電話応対は緊張が大きいもの。

そこでロールプレイをして
マニュアルの内容を口に出して
練習すると良い
です。

何度か練習することで
自然とマニュアル通りに
セリフが言えるようになり不安も和らぎます。

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