ブルさん|古市伸一郎

22年間設計事務所やって気付いた|受注じゃなくて産み出す仕事の仕方を考えよう|建築人自…

ブルさん|古市伸一郎

22年間設計事務所やって気付いた|受注じゃなくて産み出す仕事の仕方を考えよう|建築人自ら投資するクライアントのいない建築®︎を実践中|空き家は時代のついた財産|空き家所有者・空き家所有予備軍(相続人)の利益の最大化(空き家流通活用の促進)が建築人にはできると信じてる|

マガジン

  • 住教育のススメ、未来の幸せは自分で掴め!

    住教育っていうとなんとなく家づくり関連のものかなって思っちゃうかもだけど、すごく広範囲で「生きる」に直結していて「自らの住生活を創造し、夢や希望を実現させていく力をつける」学問なのです。住教育を通して自らの将来を豊で幸せなものにしましょう。

  • 空き家妄想メディア|地域の空き家を愛でながら生かす方法。

    主宰者であるブルさんが、趣味であるカメラと文字書きを通して、地域の空き家を愛でながら、その活用方法を妄想するnoteマガジンです。地域の空き家問題解決のため、空き家をこよなく愛するブルさんが、既存の不動産流通メディアでは得られない情報を、妄想という創造力を駆使しながらいろいろ綴っていきます。

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小さな設計事務所が20年目にしてやっとたどり着けたやり甲斐ある仕事|日本中の空き家問題の解決と受注型産業からの脱却までの道のり

201003...建築の世界を目指して僕が、設計という仕事を知ったのは高校3年生の春。当時放送されていた”11PM(イレブンピーエム)”という大人の深夜番組だった。同年代の方々ならご存知だと思うが、いわゆる大人の深夜番組お色気系の内容が多かった。そんな中、月曜日(司会は三枝成彰)だけは今でいう意識高い系の枠で、世界のアカデミックな情報が提供されていた。そんな月曜イレブン(当時そう呼ばれていたと記憶する)で、イタリアの建築家という、もう名前すら忘れてしまったが、見た目にもかっこ

    • 暮らしの想像が家づくりの基本だよ

      #家事分担の気づき というnoteコンテストが目に止まりました。2000年から24年間住宅専門の設計事務所として多くの家づくりに関わってきましたが、常に意識していたのがこの「家事」についてです。 ということで今回は、この家事についてを住宅設計者の目線で書いてみようと思います。これから家づくりを始める方々にとって、なるほどと膝を叩いてもらったら嬉しいです。 家づくりと暮らし 家づくりを考え始めた時に、皆さんは何を想像されますか?かっこいい外観や、広いリビング、それとも高い

      • らしく生きる、らしく暮らすを見つけるラジオ

        ラジオ番組で「らしさ」を考える ラジオ番組を立ち上げるべく少しずつ準備を進めています。放送局はすでに決まっていて、なんなら放送開始時期も決まっています。内容は家づくりにおける「自分らしさ」についてです。 一体この「自分らしさ」とは何でしょう。よく使い使われる言葉ですが、あまり深く考えたことありませんでした。見学会などでは「古市さんらしいデザインですね」ってよく言われますが、そこにどんな法則(言った人の)があって、その再現性を(古市は)どう担保してきたのか? そんなことを

        • フラット35リノベ金利Aプラン

          ① 前段 「新築やりません」と宣言(2018年)して早くも5年経ちました。その間、コロナ禍があったり、新築のご相談あってもお断りしたり、いろいろ厳しいこともありました。 ではその間、新築やらずに何をやっていたかというと、個人宅のリノベーションや、空き家活用のためのプロデュースなどこれまでのスキルを生かした活動をやってました。 その中でも、個人宅のリノベーションで印象深いものがあったので紹介します。ただ、紹介といってもそのお宅の出来栄えをお見せするのではなく、タイトルにあ

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        小さな設計事務所が20年目にしてやっとたどり着けたやり甲斐ある仕事|日本中の空き家問題の解決と受注型産業からの脱却までの道のり

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        • 住教育のススメ、未来の幸せは自分で掴め!
          6本
        • 空き家妄想メディア|地域の空き家を愛でながら生かす方法。
          18本

        記事

          住教育に学ぶ自由な家づくり

          住教育とは? 住教育って知ってますか?読みはそのまま「じゅうきょういく」。でも、聞き慣れない言葉ですよね。 住教育とは と、あります。この中で特に注目すべきは「自らの住生活を創造し、夢や希望を実現させていく力をつける」というところ。 なんかここの一文だけで僕はズキズキワクワクしました。 さらに、「さまざまな関わりの中で」や「社会の中で多様な価値観と出会う」など、私たちが現代社会を生きていく上で非常に大切なことを示してくれていると思うのです。 実はこの住教育という活

          住教育に学ぶ自由な家づくり

          合志市栄団地のアート系シェアハウスで暮らす。

          今をときめく熊本県合志市、熊本県内でも数少ない人口増を続ける自治体です。 高校、大学はいったん県外や他の自治体へ転出するも、30代40代ではこの地への転入が多いのも特徴です。子育て世代が暮らしやすい環境がそうさせているのだと思います。 とここまで書きましたが、今回は子育てについてのお話でなく、シェアハウスでの暮らしについての妄想です。この妄想シリーズはうちのnoteでは人気記事でして、前回の妄想「普通の田舎でパン工房|空き家をリノベで地域密着型パン工房のススメ」では実際に

          合志市栄団地のアート系シェアハウスで暮らす。

          熊本県合志市でアート系シェアハウスを作ってみる。

          民泊なのか賃貸なのか、それともシェアハウス?築48年の平家の小さな木造住宅。 これまで戸建て賃貸として使われてた築古住宅をどう生かすかを思考中・・・。 昨年末に、借主さんがここを出られ、以来ここは空き家状態に。 大家さんは次のために現状復旧と設備類の入れ替えを考え僕のところへ相談に。 大家さんは僕の先輩のお母さま。ただ、お母さまは高齢で実質的に先輩が管理していかなければならないとこのと。 「これから先さぁ、管理が面倒だけどどうにかならん?」 以前呑み会で話してた、

          熊本県合志市でアート系シェアハウスを作ってみる。

          長崎坂宿ソーシャルデベロップメントツアーを楽しむ。

          昨年の年末に行ってきた長崎坂宿視察ツアー、その余韻冷めやらぬまま年明け早々の1月16日〜18日の二泊三日で再び長崎へ。 今回のツアーはリアルに空き家を見て周り、 あわよくば購入して遠隔で民泊経営までやっちゃおうというすごいツアー。 そんなビジネススタディツアーに参加した体験記をまとめてみました。次回のツアーは2023年4月の第2週か第3週で調整中との事。 今回の記事で雰囲気を感じて頂き、次回のツアーに一緒に参加するなんて人が現れたらめちゃくちゃ嬉しいです。 前置きは

          長崎坂宿ソーシャルデベロップメントツアーを楽しむ。

          長崎の坂旅③|長崎不動産編|地域課題の解決と活性化を不動産の力で。

          長崎の三日目、最終日のお話です。二日目の九州地区大会(のあと)は明け方まで呑んで食っての大騒ぎ。それでも、自分たちの活動がどれほど大切なことかを再認するには十分な半日でした。 九州地区大会の後、会場だったニューホテル長崎で行われた懇親会の余韻に浸りながら、次の会場までのワクワクが止まらない様子のご一行様。私めは写真班でしたのであまり写っていません。 二次会、三次会と会が進むにつて、だんだんお腹が空き始め、締めにちゃんぽんではなく、なぜか餃子が食べたくなりました。それでふら

          長崎の坂旅③|長崎不動産編|地域課題の解決と活性化を不動産の力で。

          長崎の坂旅②|長崎街歩き編|坂と階段と路面電車、そして歴史の街。

          長崎二日目は、午後からとある団体の九州地区大会へ参加の予定です。なので早朝から長崎坂宿をでて街を歩いてみることにしました。 宿を出て、路面電車へ乗るために坂を下っていきます。その坂の途中には空き家らしき建物もあるけど、こんな空き部屋だらけのアパートも建っていました。このアパートまるっと買ったら幾らするのかなぁなどと妄想しながら、さらに下へ下へとテクテク歩いていきます。 ここは、左手から右手に向かって傾斜がつく住宅街です。建物と道路との境目があやふやで、道路より右手の住宅の

          長崎の坂旅②|長崎街歩き編|坂と階段と路面電車、そして歴史の街。

          長崎の坂旅①|長崎坂宿編|ロケーションの魅力とその生かし方で民泊する。

          長崎県長崎市、熊本の小学校の修学旅行といえば長崎。熊本の隣県だけど有明海に隔てられ、しかもその海の向こうには島原雲仙が控えており、易々とは辿り着けない近くて遠い土地。 熊本から長崎へ向かうためには二つのルートが準備されています。一つ目は久留米のちょっと北に位置する佐賀県鳥栖を経由し、長崎方面へ南下していく高速道路ルート。 もう一つは、熊本から島原雲仙へフェリーで渡り、雲仙岳北側を迂回し長崎へ向かうフェリー+高速道路ルート。このほかに、JRでというルートもありますが、車が必

          長崎の坂旅①|長崎坂宿編|ロケーションの魅力とその生かし方で民泊する。

          熊本市西区出町の平屋の家|築60年シェアハウスが似合いそうな空き家。

          バス停まで150m、車がなくても街まであっという間に行けちゃいます。熊本では、中心市街地に出かけることを「まち(街)にく」と言います(方言かな)。使い方としては・・・ 今日は街に呑みにくばい→今日は中心市街地に呑みに行こうよ! 今回ご紹介の空き家は、そんな街までバスで15分、非常に便利な立地に建っています。もちろん自転車でも大丈夫!歩いても3kmくらいで中心部なので散歩もいいかもですね。 左手の道路がバス通りで、通称旧3号線と呼ばれています。この道路を街の方へ向かってい

          熊本市西区出町の平屋の家|築60年シェアハウスが似合いそうな空き家。

          空き家問題の解決を考えていたら、ゴミの概念を思考するようになった。モノの役割を循環させる試み。

          空き家空き家と言い続けてきましたが、それだけでは問題解決には至らないこと、薄々感じてきている今日この頃。トップ画は公園の脇に放置されていたいろんなゴミたち。 一方こちらは、うちの家庭から出た空き缶(アルミ缶)たち。どちらも僕なりにカッコよく写るように撮影してきたのですが、二つの写真ってなんだか、感じ方に違いがありませんか? これらのゴミの写真は、廃材画材というコミュニティで「毎日出るゴミをカッコよく写真に残して投稿しよう」という活動の中で僕が数ヶ月撮ってたものです。投稿自

          空き家問題の解決を考えていたら、ゴミの概念を思考するようになった。モノの役割を循環させる試み。

          超田舎でチャレンジ!空き家利活用の可能性を実証実験。菊池市泗水町南田島での挑戦!

          2022年5月14日土曜日、数日前から降り続く雨に開催できるかドキドキしていたマルシェ。お天気にも恵まれ無事に終えることができました。今回は、そのマルシェの様子と、開催までの流れを記していきます。 空き家問題はいろんなところで言われていて、特に田舎の空き家はその活用方法が見つからず、放置されたまま朽ちていくものがほとんどです。実はうちの事務所もそんな田舎に建つ農家の納屋でした。 実家のお隣さんだったこの納屋の所有者。農業をやめて、この納屋を使うこともなくなり、どんどん痛み

          超田舎でチャレンジ!空き家利活用の可能性を実証実験。菊池市泗水町南田島での挑戦!

          循環を思う、ものの歴史や物語を想像するとこれまでの価値観が一気にアップデートされる。

          トップの写真は人生初の植樹会へ参加した時の記念撮影の一コマ。みんないい笑顔しています。バックに見える稜線は、阿蘇根子岳なのでここは阿蘇外輪山の北側の麓。 この植樹会を知ったのが4月3日で、植樹会自体は4月6日という巡り合うべくして巡りった、奇跡の経験でした。ここのオーナーは家具職人の曽我さん。普段家具の素材として使っている樹木たちを、100年後の後継者たちへ繋げていこうというoririの森プロジェクト。かっこいい! 全部で200本近い広葉樹(サクラ・モミジ・カツラ・ミズナ

          循環を思う、ものの歴史や物語を想像するとこれまでの価値観が一気にアップデートされる。

          ヘリテージマネージャーというマニアな活動|空き家を愛でるに知識を。

          ヘリテージマネージャーって何?2018年にヘリテージマネージャーの養成講習会に参加し、現在はヘリテージマネージャーとして登録され、いろんな調査に呼ばれていきます。では、このヘリテージマネージャーって何でしょう。全国ヘリテージマネージャー協議会というネットワークのサイトには、こんな風に書いてあります。 日本には文化財と言われる建物がいくつもありますね。〇〇指定文化財とかご覧になったことあるでしょう。例えば、人吉にある青井阿蘇神社、これは国指定の文化財(さらに格の高い国宝)です

          ヘリテージマネージャーというマニアな活動|空き家を愛でるに知識を。