熊本市西区出町の平屋の家｜築60年シェアハウスが似合いそうな空き家。
バス停まで150m、車がなくても街まであっという間に行けちゃいます。熊本では、中心市街地に出かけることを「まち（街）にく」と言います（方言かな）。使い方としては・・・
今日は街に呑みにくばい→今日は中心市街地に呑みに行こうよ！
今回ご紹介の空き家は、そんな街までバスで15分、非常に便利な立地に建っています。もちろん自転車でも大丈夫！歩いても3kmくらいで中心部なので散歩もいいかもですね。
左手の道路がバス通りで、通称旧3号線と呼ばれています。この道路を街の方へ向かっていくと、途中には熊本城があり、春には桜並木がめちゃくちゃ綺麗なスポとです。熊本城の石垣も迫力満点。
そんなこちらのお宅は、築60年くらいとのこと。間取りは和室が3つ、洋室が3つに、台所と食堂に各お部屋に収納があり、広さとしては34坪くらいの平屋の建物です。
近隣より1.6mくらい高くなっていて見晴らしはいいです。南側の庭も結構広くて、居間や和室（縁側）とも楽に繋がれます。
ちょうどお邪魔した時は所有者さんが除草作業中でした。この日はまた特に暑い日でしたので汗びっしょり。でもボウボウだった草がなくなると、庭の使い方にも妄想が膨らみます。
建物を少し回り込むと、南側の庭の他にも裏庭がありました。こっちの方が広いようです。隣家に囲まれてますが、日当たりもいいので家庭菜園とかできそうです。
あと一つ外回りで特徴的なのがこちらのインナーガレージ。敷地の高低差を活かして、建物の下にガレージが付いています。古いものなので、車を入れるにはちょっと小さめですが、バイクや自転車などはしっかり仕舞えます。
アウトドア用品や菜園用品などもバッチリ仕舞えて、地味に嬉しい空間じゃないでしょうか。木工などの趣味ある方なら工房としてもいい感じ。目の前にも駐車スペースあって、使い方次第で面白くなりそうです。
ということで室内の紹介です。全ての部屋を紹介できないので、僕の独断と偏見で「いいな」と思ったところだけをピックアップ。まだ家財道具一式残っていますが、家の設えが素敵なんです。
この収納のガラリ戸とか、なかなかいいじゃないですか。飴色に変色した感じもいいし、何より収納のドアとしての役割をきっちり果たしてます。機能美とはまさにこのことです。
こちらは玄関入って最初のお部屋。床も壁も天然の板材です。おそらく松系の素材だと思いますが、無垢板なので磨けばますます素敵さが増していくはずです。カメラの設定間違っちゃったのでちょっと色味がおかしいですが、庭へつながる窓もいい感じです。
置いてある家具もいちいちかっこいいです。ずいぶん使われてないので、少々痛んでいますが、DIYでリカバリーできる範囲です。ここで暮らしながら、こんな家具を磨くのも面白いですね。
2016年の熊本地震、このお宅も被災されました。地震以降片付ける時間がなく、やむなくこのままになっていますが、悪いのは表面の見える部分だけです。
家財道具一式残っているので、いろんなものが発見されます。どれもこれも魅力的なものばかり。
こんな風に、魅力たっぷりのこの建物。現所有者さんは、すでにご自宅を近所にお持ちで、この家をどうしようかと悩まれていました。それで、うちへご相談いただき今回の取材となったわけです。
水回りにの古さや使い勝手の弱点は見えますが、家財を整理し、室内をきれいに掃除して、少し手を加えるだけで魅力ある暮らしが実現できそうです。
僕がこの家の使い方でいいなと思ったのは収益物件としての賃貸。しかも、特定の人にだけではなくシェアハウスです。幸い部屋数が洋室和室合わせて6室あります。それを3人でシェアできれば、それぞれに２部屋ずつ準備できる。
街にも近いし、バスも通っている。車やバイク・自転車も置けるので、休日の行楽や外出にも便利だと思います。
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