長崎の坂旅②|長崎街歩き編|坂と階段と路面電車、そして歴史の街。
長崎二日目は、午後からとある団体の九州地区大会へ参加の予定です。なので早朝から長崎坂宿をでて街を歩いてみることにしました。
宿を出て、路面電車へ乗るために坂を下っていきます。その坂の途中には空き家らしき建物もあるけど、こんな空き部屋だらけのアパートも建っていました。このアパートまるっと買ったら幾らするのかなぁなどと妄想しながら、さらに下へ下へとテクテク歩いていきます。
ここは、左手から右手に向かって傾斜がつく住宅街です。建物と道路との境目があやふやで、道路より右手の住宅の方が低くなっています。おそらく、拡幅や補修を繰り返すうちに、道路の方の高さがどんどん上がっていって、宅地よりも道路の方が高くなってしまったのでしょう。この件については↓でも解説してるので興味あり方はご覧ください。
坂を降りた先には国道324号線があり、そこを路面電車は走っています。最寄り駅が始発駅である崇福寺。明朝様式の禅寺ということで、いってみようと思ってたのに忘れちゃってました。
電車は10分も待てば次々に来るので、時刻表とかあんまり関係なくいつでも気楽に乗車できます。ただ、平日はどうなんでしょう?やっぱり時間帯によっては混雑するのかもしれませんね。
早速乗車してみます。熊本の路面電車に乗るのと同じ感覚だったので、すごく安心できました。料金は大人140円子供70円と、熊本の170円よりもお安くなっていて、各種ICカードも使えました。
熊本の路面電車はAとBの2系統に対して、長崎の路面電車は4系統。道路上で幾つも交わっていて、自動車との緩衝地帯も多いです。今回車で行きましたが、運転には慣れるまで時間かかりそうでした。
路線図見てわかりましたが、4系統なのだけど2番系統がないですね。どっか廃線になったんでしょうか。
崇福寺を出て一つ目の駅、思案橋で降りちゃいました。電車時間はほんの数分でしたが、朝ごはんがまだだったので、ここら辺で何か食べましょうということでぶらついてみます。
まだ朝の早い時間だったので人通りもまばらですが、夜の賑わいは容易に想像できます。空いてるお店を探すと中華料理屋さんがあったのでふらっと入ってみました。
普段から、食べる場所を調べていくという習慣はありません、店構えとかその時の雰囲気でふらっと立ち寄るスタイルです。今回は、長崎なのに「よこはま」という店名が気になったのでこのお店へ。注文したのはちゃんぽんではなくラーメン。出てきたラーメンは醤油ラーメンで、なんか意外でした。あっ味は普通に美味しかったです。
おなかも満たされたので、またテクテクと歩き回りますよ。思案橋界隈は路地がいっぱいです。裏通りの裏、表通りのお店の裏側なのに、そちらにもお店が数軒看板を出しています。「みよ」とか行ってみたいですね。
通りに誘われるまま歩いていると、どこからともなく歌声が聞こえてきます。まだ10時過ぎくらいです。聞き耳を立てて音の方へ歩いていくと、スナックっぽいお店のドアが開いていて、お店の中からカラオケの声がダダ漏れです。
よくよく意識してみると、その歌声は至る所から聞こえてきます。ひょっとして、昼間は歌声スナック的なシステムでこの界隈は動いているのかもしれません。さっきのおばあちゃんもひょっとしたら歌いに来てたのかも。
ふらふらとだいぶ歩いてます。ずっと通りの中で、空しか見えないので、方向がわからなくなっています。お店も空いてるのか空いてないのか、さっぱり昼間だとわかりません。
ここ民有地ではなく、ちゃんとした公の道のようです。熊本なら、なかなか踏み入れない雰囲気ですが、僕もだいぶ慣れてきたので突き進みます。
猫ちゃんたちもそこらじゅにいて癒されます。とはいえ、決して触ったりしません。引っ掻かれるとめちゃ被れることあるので、そっと写真撮るだけにします。
時代を感じる建物が、突然目の前に現れます。こんなのも面白い街歩き。おそらく個人住宅ですが、たまらず写真撮っちゃいました。
ずいぶん寄り道しながらでしたが、中華街の門が見えてきました。ちょうどお昼近くなってきたので人通りも多いです。
ザ・中華街って感じですね、ただ昔来た頃よりも少し寂しい感じもしました。海外からの観光客が少ないせいでしょうか。お昼はちょっと早めに済ませたので、ここはブラブラ歩いて抜けるだけとして・・・
出島まで来ました。車で走ってても出島を感じることはできません。せっかく歩いてるんだから出島を満喫します。
といいながら、出島へは入らず裏側を回ってみます。出島が出島として機能していた時代の石垣がちゃんと展示されています。美しいのですが目立たないので素通りする観光客多数でした。
さらに出島を回り込んでいくと、こんな石積みに出逢います。右手が出島本体で、左手が道路になっています。水が見えますがこれは海水です。そう、左手は昔は海で、埋め立てによって、出島の島っぽさが無くなったのです。ゆるく石積みが弧を描いているのは、教科書で見る出島のヘリなんですね。
その埋め立てられた道路の部分には路面電車が走っています。しかも、道路幅いっぱいが線路敷きで、そこには車も普通に走ってるという。信号待ちしてるとすぐ後ろに電車とか面白い!
出島から少し海側へ行くとこんなものもありました。線路跡ですね、その対岸まで橋があったような痕跡も見えます。長崎港駅跡とあり、地図を見るとここから長崎駅まで伸びていたんだろうなと推察できます。面白いです。
とかいってると、すでに時刻はお昼過ぎちゃいました。午後1時からの会議に備えてまた電車で移動します。
今回の会場はホテルニュー長崎、長崎駅前なのでここで下車でした。
熊本の駅周辺開発はひと段落していますが、長崎はまだまだ続いているようです。新幹線の乗り入れに伴うものでしょうが、完成が待ち遠しいですね。
ということで、ここからは会議へ向けてホテル入りです。いやぁ、よく歩きました。会議の後は、長崎の街での懇親会、楽しみです。
長崎駅に降り立ったことなかったのですが、駅から出ると目の前はこんな風に山手を見るようになってました。いいですね、この感じ。手前の工事中の仮設通路とかなくなれば味わい深いロケーション間違い無いです。
明日は、これから参加する会議のホスト役である、地元長崎のいけてる不動産屋さんに、地元ならではの取り組みを視察させていただきます。その模様はまた次回の記事としてまとめますので、どうぞご期待ください!
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