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【UI研修 #7-2】いい感じのUIデザイナーに仕上がるまでに読む本8選

こんにちは、f4samuraiのUIチームリーダーOです。

先日開催した学生さん向けのワークショップの報告をした際、弊社UIチームメンバーと「UIデザイン初学者向けにおすすめの勉強方法」についても意見交換してみました。

すると、各メンバーから以下のような意見が挙がりました! みんなそれぞれのやり方で真面目に生きているのがよくわかります(尊)。

・ゲームUIを分析しているサイトや解説動画を見まくる
・ゲームUIをトレースして要素のサイズ感覚を掴みつつ効果や質感の研究をする
・デッサンを続けてモチーフの観察力や物事の正誤に気づける感覚を養う
・デザイン系の会社でアルバイトをしてプロのデータを見まくる
・さまざまなゲームをプレイして研究する
 (ゲームごとの機能やデザインコンセプトを比較したり、自分が使いづらいと思った部分の要因を考え改善案を考えてみたり……など)

一つひとつの項目を掘り下げたいところですが、今回の記事では特に意見が多かった「UIデザイナーの成長に役立つおすすめ書籍」についてご紹介します。

せっかくなので各メンバーが挙げてくれたおすすめ書籍を、デザイナーのキャリアやフェーズに合わせて読む順番に並べてみました。いまの自分のフェーズに合った本を読んだほうが五臓六腑に染み渡りますので参考までに。

ところで「“デザイナーの基礎”ってなに?」期

デザインをすることは楽しくて好きだけれど、いざ「デザインの仕事に就きたい!」と思ったときや、プロのデザイナーになるために「ちゃんとデザインの基礎を固めておきたい」と思うときに読むと良い本を集めました。

デザインの役割・基礎・概念・理屈をやさしく解説してくれていますので、デザイナーと仲良く仕事をしたい非デザイナーの方にもおすすめです。意外とロジカルにビジュアルが構築されていること、単に見た目の良さだけを考えてデザインされていないことを理解できると思います。

特に『そもそものデザインのりくつ』は、デザイナーに必要な観察力・思考力・言語化力を伸ばす勉強方法も載っているので、「スキルを伸ばしたいけれど何をしたらいいかわからない!」という方にもおすすめです。

「UIデザイナーって普通のデザイナーと何が違うの?」期

さまざまなデザイン職のなかであえてUIデザイナーを選ぶか悩んでいるときや、いざUIデザイナーとして働き始めたけれど将来のイメージが湧きづらいときなど、何かしらの壁にぶつかったときに読むとUIデザイナーとしての自覚が芽生えてくる本を集めました。

チーム制作におけるUIデザイナーの役割や業務内容について包括的に教えてくれますが、想像以上に業務内容が多岐にわたることに気づくと思います。本を通じてUIデザイナーの業務の全体像を俯瞰して見ることで、自分の強みや得意分野を見つけることができるかもしれません。


「ここが正念場! みんな好き勝手言うやん?」期

先輩の手から離れて1人のUIデザイナーとして仕事を任せてもらえるようになり、クライアントやプロデューサーなどのえらい人をはじめチームメンバーからもさまざまなフィードバックを直接もらうようになると「みんな好き勝手なこと言うやん……? (遠い目)」と思う時期がきます。

これは本当に好き勝手なことを言っているのではなく、職種ごとに異なる視点でデザインを見ているからです。職種間の共通言語が少なかったり言語化が上手い人たちばかりではなかったりするなか、いろいろな人の意見や要望を汲み取ることはとても難しいです。特にゼロからデザインを作るときは、より抽象的な物事に立ち向かわないといけません。

ただ難しい分「そうそう! これが欲しかったんだよ!」と言ってもらえたときはとてもやりがいを感じるものです。それに到達するには、各職種からの意見を踏まえつつ最終的に“デザイナーとしての意見”を盛り込み提案することが必要です。そしてデザイナーとしての意見により説得力を与えてくれるのは「デザインの専門知識」です。

どのようにデザインしたらどう見えるのか、デザイナーのご先祖様たちが散々試行錯誤してきた知恵を借りまくることができる本を集めました。


「ええ〜っ、突然新人育成担当になっちゃった⁉」期

最後は突然新人デザイナーの育成担当になったときに読む本を集めました。

お気づきの方もいらっしゃると思いますが、デザイナーを志したときに読んだ本をもう一度読み返すことになります(大予言)。デザイナーとしての年月を重ねると、自分にとっては当たり前のことすぎて身体にしみしみに染み渡ってしまっているが故に、逆に基礎的なことは言語化が難しいなと思うことが多くなります。突然姪っ子に「ねえ〜愛ってなに?」と聞かれたときに返答に困る感じに似ています(聞かれたことはない)。

そんなとき助けになってくれたり、初心を思い出させてくれたりするのは、やはりデザイン初学者向けの本たちです。


おわりに

いかがでしたか? 社会人になってもまだ勉強しなければいけないことが多いなあとつくづく思います。

ブラックな会社に勤めていた新卒時代はとにかく睡眠時間を確保するために自分自身がスキルアップする必要がありましたし、デザインにこだわりが強い環境で働いていたときは周りの人を納得させられるくらいのデザインの説得力を磨く必要がありました。

その頃は藁にも縋るような思いで本を読みまくっていたのですが、血眼になって得た知識は割と長続きするもんだなとも思います。

この記事もまさにいま、血眼になっている方のお役に立てれば幸いです!

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