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エッセイ

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エッセイをまとめたものです。フィクション、ノンフィクション混ぜ込みで。
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2023年5月の記事一覧

2023/05/30 ULTRACELLさんへの返詩(解釈編)

2023/05/30 ULTRACELLさんへの返詩(解釈編)

ULTRACELLさんは現代詩を書かれている方なので、
正直、詩ビギナー松本には荷が重いのですが、
詩創作垢の…特にお題を出される方は心が広い人が多いのか、
めちゃくちゃな返しをしても、とりあえず今のところ許してくださっている様子です。今のところノークレームで来ています。

で、どうして詩の解釈部分を書こうと思ったか?
正直間違って解釈はしていると思います。読み手としての能力は低い上に、現代詩の知

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Twitterに書かないお題に答えなかった本音

Twitterに書かないお題に答えなかった本音

誰かが書いた。作品はダイアローグ(会話)じゃなくてモノローグ(独白)だと。
誰かが言った。作者は仮面をかぶって表現しているのだと。
多分、その仮面の造りは表現の技量や手腕によって巧緻になっていくんだろう。
誰かのお題で「仮面」ってあったけどメタ的にはこの創作活動そのものが仮面を被る行為そのものだからと思い書かなかった。
それを書けば良いと言われるかもしれないが、
聞きかじった言葉と知識で、
表現を

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一つの表現を巡って

一つの表現を巡って

本日はエッセイです。
お題作者様のお題あっての、このアカウントですが、お題一つに色々とりようがあって考えさせられるお題。逆に限定されるから考えさせられるお題。色々考えられているなーと思います。

今日は言葉の添え木さんのお題『雨の向こう、待つ君へ』です。
パッと思い浮かんだのは雨宿りをしている君に傘を届けに行く私の映像。男女でも親子でも好きに想像して良いでしょう。
お互い離れた家に住む君。雨の中で

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とある喫茶店のこだわり 3/3 冬

とある喫茶店のこだわり 3/3 冬

北海道で1番長い季節。それは冬。空も、地面も、中島も白一色に染まる景色。
いつもの喫茶店の帰り道に温泉街に泊まろうと思っていた。
温泉街近くにわかさいも本舗がある。わかさいもとは、さつまいもはご存知南の文化であるが、南の方でしか食べられない焼き芋を食べさせたいと創業者が焼き芋を模して作ったお菓子。ほの本店が温泉街にあるので、それをお土産に持ち帰ろうともしていた。

そして、いつもの喫茶店へ。

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とある喫茶店のこだわり2/3 秋

とある喫茶店のこだわり2/3 秋

洞爺湖は一周すると42kmある。だから、マラソンコースにも使われるけれども、
観光としても景観が有名で、北海道はそんなルートをオススメする活動をシーニックバイウェイと名称して活動しているが、湖畔沿いの一部ルートもそれに選ばれている。
日本人の美意識は、昔から春が美しいか、秋が美しいかで意見が分かれる。
秋の湖畔沿いルートは色鮮やかな山や木々を眺めながら走ることになる。
そして、湖畔沿いには58基ほ

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とある喫茶店のこだわり 1/3  夏

とある喫茶店のこだわり 1/3 夏

北海道洞爺湖。温泉街が有名だが、その喫茶店は温泉街から離れた高台にあった。
小さな店内に入ると、そこには大きな窓があり、視界一面に広がる湖に浮かぶ中島と浮見堂が眼下にうかがえた。

その景観だけでも息を呑むようだが、カウンターに1枚の絵が飾られている。季節ごとに絵を交換するとのことだ。
初めて入る店に勝手がわからず、店主におすすめを聞くと、
「アイスクリームセット」らしい。
四季折々に変わる景色に

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ボタン/スイッチについての様々

ボタン/スイッチについての様々

あったらノベルズ様からのお題『優しき、君に、させたゆえ。』です。
普段は映画の広告のような返しをするのですが、今日はちょっと考えさせられたので。
こちらで言い訳をゴニョゴニョと。

「仕方なかったこと」を悔やむことは誰でもあります。小なり大なり。
個人的な些細なことだったら共感を示せますが、下3つとかは簡単に共感を示せるものでもないですよね?
上の例に限らず、人身事故を起こしてしまった車掌さんとか

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続く鉄の道

続く鉄の道

明治。大正。昭和。平成。令和。
今は移動手段としてではなく、それを見る、乗ること自体が観光とされている蒸気機関車。

彼は江戸の開国をきっかけに日本に伝わり、
明治に走ることになる近代化の象徴。
彼は移動手段としては昭和に、その使命を終える。スピードを求める時代の流れに機関車は追いつけなかった。
そんなスピード感が増してくる平成。現代への象徴。
明治に走り始めた彼。
日本の明治生まれの方は2021

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幽玄の入口へ

幽玄の入口へ

夜の中に咲く紫陽花は妖のようだった。
幽霊は柳の木に現れると言う。
陰陽のバランスで幽霊は陰、柳は陽木だからだ。
では、紫陽花は?
諸説あり定まっていない。
名前の通り陽。赤い花は陽。
寺院で死者へのはなむけの花としての陰。
青い花は陰。
毒を持つ陰。水を吸い込む陰。

そして、赤と青が交われば紫になる。
見えない世界の陰陽の両面を持ち、
月にも幽霊にも、雨にも、晴れにも交われる花。
その姿を可憐

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私も知りたい。

私も知りたい。

考えてみたけど、本当の意味はわからなかった。
時として毒のように。虚栄のために。
時として針のように。相手を攻撃するために。
時として虚構に。単なる自惚れ、慢心。
時として盾のように。自分を守りたくて。
時として衣類のように。品位を保つため。
時として信念に。それは矜持(きょうじ)。
実際に使われている場面が多くて、
自分に本当の意味は分からないし、
その場面その場面で違うようで、
自分にそれを推

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