女三宮

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女三宮

文学、漫画、アニメ、映画、ドラマ、ジェンダー、ファッション、恋愛、クラシックバレエ、コスメ、着物

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春の和歌紹介

春の和歌を見ていきましょう。百人一首から! 花さそふ 嵐の庭の雪ならで ふりゆくものはわが身なりけり 詠み人:入道前太政大臣(にゅうどうさきのだじょうだいじん) 現代語訳:桜の花を誘って吹き散らす嵐の日の庭は、桜の花びらがまるで雪のように降っているが、実は老いさらばえて古(ふ)りゆくのは、私自身なのだ。 うまいっ。うまいですね。さすが。太政大臣つかまえて「うまいですね。」じゃないんだよ。「降る」桜に「古」くなっていく自分を重ねた掛詞。日本語に同音異義語が多くて良かった。強

    • ヨーロッパ生活でめんどくさいこと

      現在ヨーロッパのとある国に住んで、働いております。ヨーロッパ生活感想はこちら 日本の最近のニュースを見ていると本当に気が滅入るようなことばかりで、この社会で生きていかなければならないのか…と帰国するのが不安になってくるようなところもありますが、ビザの関係で一旦は日本に帰国しなければなりません。 この間も書きましたがやはり日本に住むことの圧倒的なメリットは住環境です。生活がしやすすぎ。そこで今日は、帰国モチベも上げるために今の私の生活の地味にめんどくさい所を3点書いていきます

      • 憧れのヨーロッパに半年住んでみた所感

        こちらに来て半年が経った。色んなことがありすぎて、なんかnoteを更新できなかった。 でもとにかく、一言で言うと本当に「来てよかった!」しかない。 人も、仕事も、旅も、家も、ほとんど全部順調で、とにかくいつも私は周りの人に恵まれている。 これは私の唯一の自慢と言っていい。人に恵まれた人生だ。 ある意味で言えば海外で暮らすことで、視野が広がり、余計私の「もうなんでもいいや」が強くなったように思う。東京で感じてた階級意識やキャリア形成のあれこれなど、東京の、何なら23区内の、

        • 『大奥』

          最近は、もっぱら『大奥』な日々である。 前から原作を友達に勧められていたが、読めていなかった。 ドラマの第1話を見た瞬間漫画を全巻買い、家に居る時間の全てを大奥を読むことにあてて、3日くらいで全巻読んだ。 ドラマは毎回リアタイで見て、毎回泣いている。 そしてその後漫画を読み返して寝不足になる、というのを毎週繰り返している。 よしなが大奥の素晴らしさはもう散々色んなところで色んな人が語ってくれているけれど、原作を読んだ後にドラマを見ると、余計泣ける。 ドラマの俳優さんたち

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          小説から考える『干渉』の話

          大学の先輩たちと喋ってて、「おいしいごはんが食べられますように」の話になって、「でもそういえば安吾の小説にも、主人公の男の家に食器とか持ち込む女を疎んでいた描写がありました」って言ったら、 「えーそうなんだ。二谷だね。でも漱石とか鷗外とかって他人からの介入に抵抗がないよね?」って言われて「たしかに〜!猫が入り込んできても受け入れられますもんね〜!」てなった。漱石は安吾みたいなこと絶対言わない。勝手に入り込んできた猫のことを自然に受け入れて愛せるし(猫だから?)、『こころ』と

          小説から考える『干渉』の話

          『おいしいごはんが食べられますように』のとんでもない面白さ

          昨日、第167回芥川賞受賞 高瀬隼子の『おいしいごはんが食べられますように』を読んだ。すごく面白かったけど、とても心地よく心が傷ついた。読んでる途中母から電話がかかってきて出たら「どしたん?なんか元気ないやん」と言われて、思ったより自分が傷ついていることを自覚した。そのくらい面白かった。 近年の芥川賞は、発達障害である(明言こそされていないものの意図的にそうであると描かれている)主人公から見た「普通の社会」への問い直し、という文脈が続いていたが、今年はそこから一つ抜け出し、

          『おいしいごはんが食べられますように』のとんでもない面白さ

          現代美術館特別展感想、旧優生保護法について

          まじでコロナ後遺症うつ引きずりすぎてやばかった。 まだ仕事のやる気は全然ないけど、当初よりは全然ましだ。 休みをとって東京都現代美術館の企画展に行った。「私の正しさは誰かの悲しみあるいは憎しみ」という企画展で、タイトルが去年の夏からずっと考え続けていることそのものだ。 内容で印象に残っているのは日本の優生思想に基づく法制度や事件の歴史年表と相模原障害者施設殺傷事件の被害者の部屋の展示。 そこから清澄のブルーボトルでずっと優生保護法について、加藤シヅエについて、マーガレッ

          現代美術館特別展感想、旧優生保護法について

          コロナレポ

          コロナになった。ので、更新が出来なかった。 休みの日に、喉いたいなー冷房でやられたかなーと思っていたら一瞬のうちに熱が上がって、しんどすぎて死ぬかと思って、次の日の朝病院に行ってPCRをしたら「明日結果が出ますからね、電話で知らせますから」と言われたけどauの電波障害だったので「auなのですがどうしましょう…」て言ったら看護師も医者もオロオロして「ホント迷惑ですねえ、auはどうするんだろ、日割りで返金するんですかねえ?」みたいなこと言ってて特大の知らんがなだった。明らかに今

          コロナレポ

          同性婚について大阪地裁の判決と20代女異性愛者の感想

          なんかあまりにも、暑くもなく寒くもないちょうどいい気温(たぶん暑いのだろうが、自分は寒がり過ぎてこのくらいがちょうどいい)すぎて、気分がアガっている。 英会話の先生たちはまじて初対面だろうがなんだろうが政治の話をしてくる。きっと日本人がおかしいのでしょう、とおもっている。日常会話のレッスンだったはずなのにアメリカ人の先生は憲法9条の話をしていたし、イギリス人の先生はジョンソン首相のことをめちゃくちゃ批判していた。会うなりめちゃくちゃ政治の話をしてくる他人(同僚や上司や親戚で

          同性婚について大阪地裁の判決と20代女異性愛者の感想

          最近の出来事 羽生結弦 宝石展 ロザンなど

          ①羽生結弦展に行った。「天と地と」「Let me entertain you」「SEIMEI」などの衣装が見れてよかった。会場に居るのは9割がマダム、0.5割がマダムに連れられてきた旦那、0.5割が若い人だった。マダムたちは至近距離で衣装や写真を見つめ、あーだこーだ言っている。 ありがとう、羽生結弦。羽生結弦に関してはほぼ信仰で、信じているのですよ。我々は…。 FOIも当選して、天にも昇る心地であります。 ②宝石展に行った。科博の。人が多すぎてあまりゆっくり見れなかった。最

          最近の出来事 羽生結弦 宝石展 ロザンなど

          豊田真由子さんにハマり、寝不足

          昨日の夜寝る前に乙武さんと豊田真由子さんがYoutubeで話している動画を見て釘付けになってしまい今日は寝不足である。 そしてそこから私は豊田真由子さんに夢中になり全てのインタビュー記事を読み漁っている。なんだこの魅力的な人は… 知的な女性がすごく好きなので見入ってしまうというのもある。20代会社員女として、彼女たちのようなエリート女性の、社会を生き抜く知見というのは非常に参考になる。 豊田さんは選挙ドットコムのチャンネルで、当時の事件は「仕組まれた」ものであったという

          豊田真由子さんにハマり、寝不足

          吉野家のニュースで考えた「上司へのウケ演技」の責任と対処法

          吉野家のニュースは目を疑ったけれど、そこからもうなんか牛丼全体がクスリのイメージになってしまって食べづらくなりました。 私は結構牛丼好きなのですが、吉野家はもちろん他の牛丼も、脳が「クスリくらい有害なもの」みたいな連想をしてしまい、食欲が失せてしまう。頭ではわかっていてもイメージは強烈なので、わざわざ足が向かない。牛丼界全体に影響を与えている。最悪です。 こんなこと吉野家以外の牛丼屋にとって最悪以外の何でもないので、イメージを捨てる努力をし、時が経てば行きます。 女性蔑視

          吉野家のニュースで考えた「上司へのウケ演技」の責任と対処法

          タコピーの原罪と幸福論と現実逃避

          以前、「幸せの話より平和の話をしてくれ」という記事を書いたが、最近それと似たようなことを考えた。 『タコピーの原罪』について宇野常寛が「人生にしか興味のないバカたちの話だ」ということを言っていて、(ほんとうに、そうだ)と思った。宇野常寛のアニメ・漫画評論には毎回(ほんとうに、そうだ)(ほんとうに、そうだなあ)としか思えないので、今回も通例通りだったことはさておき、タコピーは確かに、「宇宙人に出会ってるのにそんなことより毒親と自分の人生?」「すごく面白い道具を手に入れたのに、

          タコピーの原罪と幸福論と現実逃避

          お笑い文化

          毎日世界で色んなことが起こりすぎてるな。 色んなこと:ウイルスミスのビンタ騒動とか、ダウンタウンの漫才とか。 日本のエンタメの中で、他国と比べて特異に成熟している文化といえば私はお笑いと二次元かなあと思います。 日本のお笑い文化とかって、多分海外の人からすると本当に意味わからないじゃないですか。M-1とか、意味わからなすぎ。人を笑わせる仕事なのに、死ぬほど緊張して出てきて、おじさんたちが神妙な面持ちで芸に点数をつけて、一般人がみな評論家化して議論を繰り返す。「面白い」とい

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          最近の出来事

          アリエクで買い物して、パッケージ配送で複数一緒に届いたがその内2個が自分が頼んだものではなくアメリカの誰かへの荷物だった。という現象が、母と妹それぞれ立て続けに起こった。「なんか混乱してんのかな?」「こんなご時世だし」「そうかもね」「しかも払い戻しに応じてくれない。めんどくさいな」「しばらくアリエクで買い物するのやめといた方が良いかもね」 という会話をした1日後にアリエクで服を3つ買った。「愚か者」と妹に言われた。無意識に買っていた…。さて…無事、着くのかしら…? 近所に

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          卒論のテーマが検閲だった私がここ1ヶ月思うこと

          卒論が太平洋戦争を起点とした日本の文学検閲についてだった自分は、最近ゾッとすることが多く、雑多ですが未来のために記しておこうと思います。 北京オリンピック、ROCの金メダル大本命・ワリエワ選手のドーピング問題に揺れる中で起こったフィギュアスケート女子フリー。私は昔からフィギュアスケートファンで、今回のオリンピックもすごく楽しみにしていました。そんな中でドーピング問題が起こり、意図せぬ形で世界が注目してしまいました。結果ワリエワはフリーでミスが重なり、4位。しかし1位も2位も

          卒論のテーマが検閲だった私がここ1ヶ月思うこと