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「東京ショーハウス2022」でリアルと出会う

現在開催中の「東京ショーハウス2022」に行ってきました。

期間:2022年10月23日(日)〜30日(日)
場所:東京・南青山 "STUMP BASE"

新幹線&宿泊プランを使って一泊二日の旅です。

訪れた目的

きっかけは、知り合いで主催者のインテリアコーディネーター 三宅利佳 氏からのイベント開催告知を見たときです。(今回の趣旨だとインテリアデザイナーと呼んだ方がしっくりくるかも)
しばらくお会いしていないので会いたいなと思いました。

同様に、しばらくお会いしていない こやま ひろ 氏にも会いたいと思いました。彼もそうですが、以前僕がしていた仕事の関連で出会った人なのです。皆、つながってる人たちです。

つまり主な目的は「人に会うこと」でした。
イベントの内容は二の次だったのですが(笑)行って実際に見てみて、感じることは多々ありましたね。

それから、開催場所が南青山だということで、周辺の街も見てみたいなという動機もありました。
会場に行ってから分かったのですが、このイベントは同じ時期に開催されている「デザイナート」に参加しているのですね。だから参加している他のお店なども見てみたいと思いました。

TOKYO SHOW HOUSE 2022

ショーハウスの内容

「リアルって何?」という副題がついています。
おそらくは仮想空間に対する「リアル」なのかなという感じで見ていましたが、それぞれの展示に対するデザイナーの解釈はいろいろでした。
テーマに沿ってデザインするということ自体がテーマだったのでしょうか。

ちなみに「ショーハウス」がどういうものかということは、以前の記事に書いていますので気になる方は読んでください。

展示ブースの紹介

ブースの紹介はこちらのページに写真付きで紹介されいるので見てください。8つの空間を8組のデザイナーが創作しています。

デザイナートは「デザインとアートを横断する」という趣旨なので、東京ショーハウス2022はまさにそれだなと思いました。
主体はデザイナーですが、アートの要素が強い展示でした。

デザインには「目的を果たす」という役割のほかに「感動を与える」「考えさせる」という役割もあると思います。アートはデザインにゆとりや豊かさをもたらすものかもしれません。

各ブースの写真と一言コメント

僕が iPhone 8 で撮った写真と、一部に感想を書きますね。ほんとにぱっと見だけの印象です。

1番地 MIYAKE RIKA
NUDE

りかさんは巧妙に考える人だと思うので、展示を見て「なるほど!」というより「なになに?」という感じでした。
本を読むのが大好きな人なので、モチーフの中に本やストーリーがしっかり入っています。

2番地 WASABI&MONOLiTH
OPEN!

ソファの上に雑然と(?)置かれた箱の中にアート作品が入っています。
なんだろ?と思ってなにげに通り過ぎかけますが、気になって箱の中を覗くとそこに作品が。

その時のリアル感は半端なかったです。
普通に壁に掛かっているアートを見るよりも、しっかり感じ取れる気がしました。質感がポイントとなっている作品は、画像やパンフでは良さは分かりませんね。
この展示スタイルは効果的でした。

3番地 FUJII YURIKO
月光の茶事

和のインテリアですが、高級感と素朴さが同居するような展示でした。
古民家の畳の上に置いてもバッチリな感じのアイテムもあり、全体的には強いイメージだけど、意外と素朴さがポイントになっているのかなと思いました。

4番地 MAKO
家族の食卓

展示の中では一番インテリアっぽいなと感じました。好きだと感じる人が多そう(?)な作品です。とことん白と透明ですね。
家族がテーマのようで、それぞれの個人の中の世界が食卓に表現されていました。
美しさや華やかさの裏側にあるリアルを垣間見る感じです。

5番地 F.I.N.D. UNIT
petit cHat
6番地 ONIZAWA TAKASHI
hidden thoughts
7番地 IIZUKA NATSUKO&KATA DESIGN
NA子は今夜も重なる
8番地 YOSHIKAWA SHINYA
リアル研究家のコテージ

展示の中では唯一、外部の空間を取り入れている作品でした。
自然というリアルと、フェイクのインテリアを対比させているそうです。ほんとはもっといろんな意味があるのかも?なぞなぞがいっぱい。

記事アップ時点でまだ開催中なので、土日に行ける方はぜひ実際に見てリアルを感じてください。

安藤忠雄のモダン建築をインテリアジャック

というコピーがありました。
会場のある STUMP BASE は、ハウススタジオと言われる写真スタジオなんですね。会場はその3階部分です。
空間を創ったのが安藤忠雄で、そこに今回、アートな空間を展開しようという試み。ゆえに「ジャック」ですね。

STUMP BASE

インテリアの施工は、もとの建築にはタッチできないので、加工しない形で設置されていました。それでも短い期間でこれを設営したんだなと思うほど立派な空間でした。

面白かったのは、もともとあったインテリア用品を仕舞っておくための空間を作るのに壁が設けられているのですが、そこにコンクリート柄の壁紙が貼ってあったことですね。
遠目に見ると違いが分かりにくいから、あたかも最初からその壁があったかのように感じます。
みんなが集まれるテラス部分に、その壁はありました。

リアルって何?

「バーチャル」という言葉があって、リアルはその対義語だと思っている人は多いと思うし僕もそう思っていました。
でも、リアルの対義語は「イメージ」なんですよね。

頭の中では、全部ごっちゃになっていると思います。
世の中には、リアルバーチャルイメージも全部存在していて、どれも同じだと人間は認識する能力(?)があるのだと思います。

でも・・
リアルは何か違う。

リアルは「触れられる」
リアルは「空気感」
リアルは「残酷」
リアルは「わずらわしい」
リアルは「・・・・」

結局なんだかよく分からないのですが、アートはそこから発想するものであって答えを求めるものではないと思うから、「リアルって何?」という問いかけは、問いかけそのものに意味があるんだろうなと感じました。

東京ショーハウス Instagram
https://instagram.com/tokyoshowhouse

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