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ネガティブな表現とマインドは別もの

クリエイターはどうか分かりませんが、芸術家はこのタイトルを読んで大体、意味が分かるのではないでしょうか。

起業家はネガティブを嫌うでしょうし、表に出さないようにするのが基本動作だと思いますが、芸術家は違いますね。

のんさんの話

きょうNHK大阪放送局「かんさい熱視線」に女優の「のん」さんが出演されていました。
のんさんは芸術活動や音楽活動もされていて、クリエイター(芸術家?)だなあと感じましたが、番組内のインタビューに対して次のように答えておられました。(趣旨)

「自分自身はポジティブで、今まではその部分を表現することばかり考えてきたが、今はネガティブな部分も表現したいと考えている」

芸術家の表現

芸術家にとってはポジティブもネガティブも、それが表現として捉えられている限りでは、それ以上の意味合いは持たないのだと思います。
ネガティブ表現をしたからといって、不幸になるわけではありませんから。

芸術家のなかには深刻なほどネガティブな表現をする人もいますが、作品や活動が注目されて生活が豊かになり、セレブのようになるケースもあります。とても幸せな人生ですね。ネガティブのプロです。

芸術家自身のマインドは、創作意欲に溢れていて生き生きとしており、ネガティブとは無縁のものです。
感性だけがネガティブ要素に対して反応するのです。

注意点

ただし、すべての芸術家がそうではありませんね。

たとえば昔の怪談話については、上演すると関係者が不幸に見舞われるという話がよくありました。そのため、出演者は上演前にお浄めをするのが慣わしになっているケースもあります。

(プロモーションの一環だったとすれば行き過ぎですが)

そこには霊的なものの存在(他者)があると考えられているのでしょう。
しかしそういう雰囲気のなかにいると、知らず知らずのうちに自身のマインドが引っ張られることも考えられなくはありません。

1950〜60年代のアメリカのジャズシーンでは、ネガティブなライフスタイルのなかから音楽を生み出して一躍スターになったジャズメンもいました。
しかし、事故や病気で他界したり、精神的に病んでしまったという話も聞きます。

このように「ネガティブな表現とマインドは別もの」ではあるけれど、表現が自身のマインドに影響を与えてしまう(魅入られる)ということが、ままあります。精神的なものか霊的なものかを区別できないような状態に陥るのではないか?と思ったりします。

最後に

この記事の書き始めでは「表現とマインドは別だ!関係ない!」というような意図を考えていました。
が、最終的には「表現とマインドは別だが注意が必要」という結論になっています。
表現とマインドをクールに完全分離して表現活動を行える人は、とても幸せな人生が送れるでしょう。しかしそうではない人は、どこかで立ち止まる必要があるかもしれませんね。

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