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長い旅路の果て オリンパスに至るまで

2022.02.09
画像サンプルを有料にしています。
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2015年あたりからオリンパスを使っています。
近頃はスマホでのスナップが多くて遠ざかりぎみでしたが、最近また取り出してきて一緒にお出かけすることも増えました。

キヤノン時代

それまではキヤノンを使っていました。キヤノンの時代が長くて、古くはキヤノネット28(子供の頃)、大人になっての初めての一眼がEOS1000S、それからEOS55、デジタルになってEOS Kiss Digital XEOS Kiss X7 まで。
リーズナブルなカメラばかりですが、カメラにそれほど多くを求めないし、基本はWebでの発信だし、高速連写も動体予測もほとんど使わないので、これらで十分でした。

その代わり、レンズはまあまあ拘りました。レンズ沼とまではいきませんが単焦点が好きで、24mm35mm50mm を付け替えては撮る感じでした。
キヤノンの標準ズームは、高級なものは別として、普段使いのものはいまいち写りや使い勝手が満足できなかったので、今や記憶にも残っていません。
望遠についてはやはりズームレンズでないと・・と思って70-200mm(Lレンズ)などを使っていました。

長く使っていた割には、いつもなんらかの不満がありました。ざっくりと言うと

  • 写りが綺麗すぎる

  • 色がなんか違う(特に青空)

  • 高級なものは極めてデカくて重い

  • Lレンズの白が晴れがましい

などですが、特に70-200mm f2.8を使い始めた時に、あまりにも写りがスッキリしすぎて大阪弁で言うと「スカみたい」な感じがしました。
ちょうど新潟のコシヒカリが美味しく感じられないのと似ています。
僕はこれでスキー競技を撮りに行ったりもしましたが、自動焦点も速いし非常に綺麗に写るしプロカメラマンになったような満足感もありましたが、出来上がった写真を見て「なんか物足りない」と思っていました。

高くて人気のあるレンズでさえ満足できないならこれ以上キヤノン使ってても一生満足できないなと思いました。😁

カメラメーカーを変えようと思いました

キヤノンには立派な現像ソフトがあるし、Adobeなどのソフトもあるから、キヤノンでRAW撮影して好きなようにいじるという考え方もあります。
でも、それは僕のスナップを中心とした撮影スタイルにあまり合いません。僕的にはほとんど撮って出しでいいのです。

それと、かつてフィルムによって作品のテイストが決まったように、カメラもそれ自体が持っている特性やクセがあるので、それを殺して使うのなら別にカメラなんてなんでもいいという見方もできます。

どのメーカーがいいか

自分にぴったりなカメラを探すのに、全部試すわけに行かないので、それぞれのメーカーのサンプル写真や、ネットでレビューしている人の記事と画像などを参考にしました。特にフォトヨドバシの実写レビューは非常に参考になりました。フォトヨドバシはその後もレンズを選ぶ際によく利用させてもらいました。

ニコン

ずっと前からニコンは常に対象外でした。
理由は、色が実際と違うということ。RAWから補正する人やモノクロを撮る人、色に頓着しない人には関係ないかも知れませんが、僕にとっては重要なことです。
あと、精細に写りすぎるのも僕のイメージからは外れました。

富士フイルム

オリンパスにしてからも、フジは気になってたカメラで、一眼欲しいなと思った時もあります。
ただ、フジの写りは線が細い感じがあって、そこが最終的に選ばなかった理由です。

ソニー

昔でいえばミノルタですね。α7000とかがあった頃ですが、ソニーも良いなと思いました。ソニーは、特にRX100シリーズがいいなと思いましたが、一眼としては元々のミノルタ系のαシリーズかな、でも先細りかな、といった不安要素と、新しいソニーオリジナルのシリーズ(?)のカメラを実際に持った感じのゴツゴツ感・が少し馴染めず、購入に至りませんでした。
コンデジならRX100シリーズを選ぶかも知れません。

リコー

すでにGR Digital 3を持っていましたが、一眼のメーカーではないので外れました。

ペンタックス

今はリコーですよね。メーカー的にマイナーだったのと、写りが重い(濃い)印象があったので、例えば和風イメージの写真、ダークなものなどを撮るにはバッチリかも知れないと思いましたが、自分の嗜好と違うので外れました。

パナソニック

オリンパスと同様、マイクロフォーサーズのメーカーですが、パナソニックも悪くはなく、オリンパスのレンズを選ぶときに、パナを使ってみたいなと思ったことは何度もあります。
気になる点は、ライカレンズがちょっと好きじゃない(アンバーがかかってる)というあたり。昔、ライカのAPSカメラ C11 を使った時にすごくアンバーだったのでその印象がずっと頭から離れないし、パナのレンズの実写サンプルを見ても多少その傾向を感じます。

そしてオリンパス

オリンパスで撮られた写真を写真SNSで見たり、フォトヨドバシで見たりすると、とてもクリアで明るいイメージの写真が多いと感じました。撮られている対象も、旅の風景や、花や人物などが多く、自分の興味対象に一致していました。
その明るいイメージのせいか、女性も多くオリンパスを使っているということが分かりました。
空の色は実際に見る空の色に近いと感じました。自然をそのままに撮るのには、オリンパスが最も適していると思いました。

マイクロフォーサーズなので解像度に不安はありましたが、Web上でかなり大きな写真サンプルを見ても、特に遜色はないし、全く問題がないと判断できました。センサーが小さいのによくここまで精細にできるもんだと、逆にオリンパスの技術力に感心したぐらいです。

実際に店頭で触ってみると、小ぶりながらしっかりした作りで、シャッター音がいかにも精密機械の印象がありました。キヤノンは普及モデルはプラスチックの筐体ですが、オリンパスは金属です。
レンズ群は、キヤノン・ニコンほど多くはありませんが、デザインイメージが比較的一貫していて、サイズ感も嫌味がなく、洗練されたデザインだと思いました。

オリンパスを使ってみて

そういう流れの中で、最終的に自分にはオリンパスがぴったりだと思って購入に至りました。最初は、PENが良いなと思ったのですが、やはり一眼タイプの方がレンズ交換など後々、長く飽きずに使えるのではないかと思ってOM-Dにしました。(OM-D E-M10)
その頃、お金があまりなかったので、キヤノンのカメラ&レンズ一式をカメラのナニワで買い取ってもらい、換金したお金を使って手に入れました。
(今うちにあるキヤノンはEOS55の本体だけです)

この商品は 2022.04.02 現在の OM-D E-M10 Mark3s

本体(OM-D E-M10)の良い点

  1. Wi-Fi装備
    当時はWi-Fiに繋がるカメラは少なかったのですが、OM-DはWi-Fi装備でスマホにデータを転送できました。これは大きなポイントでした。

  2. メカニカルダイヤル
    上面にメカニカルダイヤルが3つついていて、素早い操作ができます。

  3. 液晶ファインダー
    ファインダーを覗くと、中は液晶です。好き嫌いが分かれると思いますが、僕は実際の画像に近い視野、明るさ感の確認の意味で、液晶の方が結果的に良かったです。

  4. グリップ(オプション)
    カメラを握りやすくするアイテム
    本体が小ぶりなので、グリップを装着すると撮影時の安定感が増します。特に手が大きな方は必須だと思います。装着感もしっかりしていて、ズレたりしません。

  5. 手ぶれ防止機能
    本体に手ぶれ防止がついているので、どのレンズを使ってもブレが軽減できます。(パナソニックなどはレンズ側についていたりします)

交換レンズの良い点

まず最初のパンケーキレンズについては別に記事を書きました。

M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ ※画像サンプル有り
本体に最初から付いてくるレンズ。いわゆるパンケーキレンズです。
小さいのに優秀です。普通にスナップ撮るのならこれで十分ではないでしょうか。ただ、電子ズームのため、ちょうどいい焦点距離にピタッと合わせるのが難しいです。マニュアルでいいのになあ。

2022.04.02 現在の商品

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO ※画像サンプル有り
プロユースの高級な標準ズームです。
画角が35mm換算で24mmからのズームなので広角が楽しめます。防塵・防滴など、プロフェッショナルな使い勝手があり、アマチュアでも安心して使えるレンズです。上記パンケーキと違ってズームはマニュアルで普通に合わせられます。(当たり前ですけど)
コントラストはやはり強めなので、そこを生かした撮り方が求められるでしょう。

一つ、自分的に気に入らなかったのは、オリンパスらしい明るいイメージに若干遠かったこと。少しニコン的というか、フィルムで言えばプロビアというか、若干の暗さみたいなもの(青っぽさ?)を感じます。
これを使用するときは、本体はグリップを付けている方が良いと思います。レンズが大きいのでトップヘビーになります。

2022.04.02 現在の商品

M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 ※画像サンプル有り
コンパクトな単焦点、35mm換算34mmの標準的な広角。
スナップに威力を発揮。持ち歩きやすいし、これ一本でも色々な表現が楽しめます。
写りもオリンパスらしい明るさがあり、クリアな印象。あまり尖った感じはなくマイルドな写り。コントラストは標準的。個人的には全くケチのつけどころがない完璧なレンズだと思っています。
適度なボケ感も素敵で、スナップで周りの風景を少し入れながら被写体の存在感をキャッチできるいいレンズです。

2022.04.02 現在の商品

M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II
自分では所有していませんが、35mm換算で28mm広角から300mm望遠までカバーしてしかも防塵・防滴だという恐ろしいスペックのレンズです。
実写レビューなどを見た感じでも非常にいい写りをしていて、旅行に持っていくのはこれ一本でも不満を感じることはないかも知れません。鉄道の撮影にも良さそうです。12-40mm F2.8 PROを使った後では、別にこっちでも良かったなと思えました。PROよりはオリンパスらしい写りです。

2022.04.02 現在の商品

実写サンプル

・ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ
・ED 12-40mm F2.8 PRO
・17mm F1.8
3つのレンズで撮影した実写サンプルとなります。
空が映っているものだけを集めました。

要約

この画像はコラージュの都合上、個別の写真はカットされています。
実写サンプルはそれぞれ長辺1920ピクセルの画像でソフトでの修正は行っていないものです。

各レンズでの実写サンプル
阪神間・神戸・大阪・東京の全24枚

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720字 / 24画像

¥ 500

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