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独学ハック:独学に適した分野・適さない分野


独学に適した分野・適さない分野がある

やはり、独学だけで極められる分野と、独学だけでは習得できない分野は存在します。そのことについて具体的に解説いたします。

独学に適した分野

私の場合でいえば、コーチングやメンタルコーチなどは、まだ分野としては未熟で完成されていないため、各団体の資格を取ったとしても、必ずしもクライアントの問題解決を達成できるとは限りません。しかし、不足している部分を個人の知識と経験で補完することで、オリジナルのより完成されたノウハウを確立する可能性があると判断し独学で習得、現在はプロとして業務で活動できるまでになっています。独学で行えるかどうかは個人差がある分野です。

また、すでに学習環境が確立されている資格関係や、デザインやホームページ制作、プログラミング言語などはすでに技術やノウハウなどが確立しており、本やビデオラーニング環境も充実しているので、今は独学にとても適しています。しかし、AIの発達により、デザインなどの制作物もAIが侵食してきているため、今後は注意が必要です。
学ぶ方向性と今後の活動領域を考えて、将来の活動にプラスになるものを選ぶ視点が必要です。

独学に適さない分野

不登校対策に至っては、解決策はまだ模索中なため、現場での問題解決への対応が必須です。よって独学ではノウハウが学べないため、学問や対策が手探り状態のものは独学には適しません。

また、料理などの職人系も独学だけでは無理な分野です。手を動かす分野では、基礎を学んでいないと、かなり回り道となります。

例として、私の知人がどうしてもアジアの料理に惚れ込んで飲食店を経営したいと相談してきました。彼は素人なので、まずやめた方がいいと助言。しかし、納得せずに一度食べて欲しいと試食することに。

家庭で一食作るのならいくら時間をかけても良いのですが、営業となると話が違います。
手際も悪く、出来たものは普通でしたが、料理の腕は素人のまま。これでは開業して10人のお客様が一気に来店して、別々のオーダーを一気に調理することはとても無理でしょう。かなりお待たせすることになり、評判が悪くなるからです。

そこで、どうしても夢を叶えたいのなら、どこかのお店で修行してからならまた相談に乗りますよとお伝えしました。

職人系は独学だけでは無理がある

やはり、職人系は独学だけではでは無理があります。

しかし、基礎ができている人は横展開が可能なので、新たな分野への進出は可能となります。

私は、料理の基礎は学んでいて、実際に業務でシェフとしても仕事をしていた関係上、イタリア・ベルギー・フランス料理は独学で学び、専門店を開業しています。なぜ、それが可能となった理由は、専門書を読んで理解できる能力と現場でどのようにすれば良いかという経験が備わっていたことが理由です。

よく、イタリアンやフレンチのシェフがラーメン屋を開業したというお話をお聞きしますが、基本のスープの取り方など基礎ができているので、実力がある人ほど横展開(他の料理分野)への移行は比較的ラクにできるのです。

に、料理の基礎を学んでいない人が、蕎麦屋やラーメン屋、居酒屋なら簡単そうと参入しても半年と持たずに閉店となるケースがあります。これは、料理の基礎となる出汁やスープの取り方から始まり、接客の基礎など経験値が足らずに、一度来店したお客様を満足させなかったために、リピーターを作れず売り上げが低迷するケースです。

味が美味しくない、かなり待たされた、接客がなっていない、などの不満があると次の来店には残念ながらつながりません

独学に適した分野、適さない分野、自分の経験値で補完できる分野などがあり、ご本人の状況により異なるので、独学も万能ではないと心がけましょう。(つづく)

独学ハックとしてまとめ記事をご用意しましたので、ぜひご一読ください。


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