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Cinderellaでカオスを描く:序と目次

「カオス」とは何か。たとえば,ウィキペディアには次のように書かれています。(「カオス」ではなく「カオス理論」がタイトル)

『カオス理論(カオスりろん、Chaos theory)は、力学系の一部に見られる、予測できない複雑な様子を示す現象を扱う理論である。』
(ウィキペディア http://ja.wikipedia.org/wiki/カオス理論)

では、「力学系」とは何でしょうか。語句にリンクが張ってあるので「力学系」を見てみますが、なおさらわからないかもしれません。
ネットで検索してもなかなか全体像は見えてこないでしょうし、それぞれのトピックについてもよくわからないかもしれません。やはり,いくつかの書籍を読むのがよいでしょう。
そこで,このあとの「「カオス」を概観する」という節で,カオスとはどんなものか,どんな本(文献)があるのかを紹介します。

その後,高校数学までの知識を前提に、いろいろな「カオス」をCinderellaを使いながら解説していきます。画面上ではインタラクティブに図を変えていくことができるものもあります。
このマガジンは,2010年ころにGoogleサイト上に書いたものを再構成し,さらに記事を追加しています。当時は CindyJSはまだ存在せず,Web上でインタラクティブに動かせるものはできませんでした。今はかなり「やりたいこと:たとえば初期値や係数をインタラクティブに変えてみる」ができるようになりました。

以下の目次順に書いていき,できたものからリンクをはっていきますが,今後,目次も変更される可能性があります。

目次

1 概観と文献
2 関数の反復
3 鳥の翼
4 鳥の翼・計測
5 繰り返し関数の分類
6 面積保存型カオス
7 網目状のカオス
8 円環状カオスと閉曲線群
9 合成写像のカオス
10 強制系のカオス
11 Hop-a-Long写像
12 エノン写像
13 神話の翼
14 2枚翼の写像
15 グモウスキー・ミラ写像
16 ジャパニーズアトラクタ
17 池田アトラクタ
18 ローレンツのカオス
19 チョーサとゴルビツキーの対称性を持つカオス
20 ロジスティック写像
20 計算誤差
21 パイこね変換
22 微分方程式を解く
23 ローレンツアトラクタ