時間配分が変わる|海外駐在員が成長する理由

こんにちはー!海外駐在2か国目のぴよ吉です。

”駐在期間を終えた人はみんな成長して帰ってくる”とよく言われます。
これについて 「駐在期間は担当する業務のレベルが上がるからでしょ?」という意見と、「いやいや、駐在員に指名される人はもともと成長意欲の高い人だからでしょ?」という たまごが先かニワトリが先か の話に行きつくのですが、僕は自分の体験談として以下3点が理由だと考えています。

1. 時間配分が変わる
2. 住む場所が変わる
3. 付き合う人が変わる

ピンと来た方もいると思いますが、上記3つは 元マッキンゼー日本支社 社長の大前研一さんが書籍で述べている”人間が変わる3要素”で、自分が海外駐在を経験していて正にそうだなと感じる点です。

これから3記事に分けて、自分の思考の整理と海外駐在の魅力を共有することを目的に、自分が経験して感じた変化について書いていきたいと思います。

本記事では 大前さんが一番重要と述べている3つの中の一つ目 ”時間配分が変わる” について気持ちを込めて記載します。

仕事内容が大きく変わる

海外駐在員になると仕事内容が大きく変わるため、仕事中の時間配分もガラッと変わります。
日本では会社の小さな歯車だった自分が、大なり小なり組織を動かすキーパーソンになり、自分の手を動かして成果を出すよりも組織の意思決定や現地人のコントロールが業務の大半になります。

海外駐在員になると業務内容で言えば、明らかに日本で働いていた時と比べて1ランク、2ランク上の仕事を行うことになるでしょう。

もちろん、そんな上のランクの仕事をすぐにできるはずがありません。でも駐在員になったからには、勉強したり、頼れる人に泣きついたり、必死に考えたりしてなんとか業務を遂行しなくてはなりません。

その必死に遂行する過程で、今まで日本にいた際には仕事の視野が狭かったことに気付き、もっと広い視点で考えることができるようになり成長に繋がります。

僕の場合20代後半に海外駐在したので、日本で勤め続けていれば10年後くらいに訪れるだろう仕事をその年齢で経験することができました。
まさに現在、”精神と時の部屋”状態で必死に難易度の高い業務に取り組んでいます!

例を挙げると、日本にいる時は大きな投資を行う際に、上司に言われた必要な情報を集めたり、資料の一部(pptの1,2スライド)を作成したりするレベルで、実際に経営層にプレゼンするのは上司であるリーダーが行っていました。

しかし、海外駐在中は そもそもその大きな投資を企画する所から現地人と行い、投資の承認を得る為に必要な情報を自分で整理し、現地人に動いてもらって資料を完成させます。
もちろん、プレゼンするのも自分自身なので、資料全体の理解はもちろん細部の情報もしっかり把握しておく必要があります。

僕は当時まだ20代の技術者として日本で働いている時に海外駐在が決まり、技術以外の知識が無かったことに本当に苦労しました。

しかし、このような1ランク上の業務(新しい時間の使い方)を通して、日本にいる時は見えていなかった全体像が見渡せるようになり、非常に成長したと感じています。

仕事 - 家族 - 娯楽 のバランス

本件については以前の記事でも強く主張していますが、海外駐在すると自分の24時間をどのように使うか非常に試行錯誤するようになります。

簡単に記載すると海外駐在すると 仕事/家族/娯楽の面で以下に悩みます。

仕事 ⇒ 限られた駐在期間に多くのプロジェクトを達成したい!
家族 ⇒ 新しい環境でできるだけ家族と楽しい生活を過ごしたい!
娯楽 ⇒ せっかく海外に住んでいるんだからたくさん旅行に行きたい!

上記3つがひしめき合って、1日30時間でも足りないんじゃないか?と疑うくらい自分のやりたいことが溢れ出てきます。
詳細は以前の記事で詳しく記載したので今回は割愛しますが、この時間配分を決定するには ”駐在中のゴール”を設定し、そのゴール達成にのみ時間を使う覚悟が必要です。

僕はそのゴールを決め、ゴールの為だけに時間を使いそれ以外は優先順位を下げることをし、満足のいく駐在生活を送れています。
また、自分の中で熱い思いを持つもの以外を排除することで、自分自身がどういう人間なのか浮き彫りになってきました。

この ”熱い思いに時間を使うこと””自分自身を浮き彫りにする” ことが 成長することの本質だと考えています。

まとめ

”習慣が人格を変え、人格が人生を変える” というのは本当にそうだなぁと実感します。海外駐在という大きな分岐点から、強制的に自分の習慣(時間の使い方)が変わった為、自分の考え方や態度が大きく変化しました。

海外駐在に対して、「仕事が忙しそう」とか「給与が多くもらえてそう」とか良くも悪くも色んなイメージがあると思いますが、”自己成長”の観点では間違いなくメリットが大きいと思います。

僕は特に20代、30代の若い世代は海外駐在を経験すべきだと考えています。なぜなら社会人の早い段階で 会社全体の流れを理解することができ、未来に繋がる自己成長を経験することができるからです。

今日は 以下 ”人間が変わる3要素”の 「1.時間配分が変わる」 について海外駐在経験と絡めてお話ししました。

1. 時間配分が変わる
2. 住む場所が変わる
3. 付き合う人が変わる

次回は 「2.住む場所が変わる」について自分の駐在体験を基に書いていきたいと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました!皆さんの明日が幸せでありますように!ばいばーい!

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