生きてなんかいねえよ
剃刀よ
お前は歌うな
お前は奏でるな
お前は無音の中で踊れ
傷痕を眺めてもしくしくと暮れるな
お前は弱く孤高であれ
過ぎて行ったものたちに囚われて泣き叫べ
生きてなんかいねえよ
もう捨てちまったんだよ
何回拾い上げられて、何度懇願されたことか
捨ててくれ
あなたがたが願うように、私にも願いがある
生きてなんかいねえよ
生きてあげようと、咲いてあげようとしている
ふりをしているだけなんだ
それだけで私の器はもう壊れてしまいそうなんだ
私は弱く孤高でありたい
生きてなんかいねえよ