つちむら雑記 『転びます』

 私はよく転ぶ。精神的な挫折、つまずきはもう知れたものだが、身体的にもよく転ぶのだ。いっそのこと球体にでもなれば転がり続けて諦めもつくかもしれないけれど、そうでなくても転んでしまうことに関しては「ちくしょう」と呟きながらももう諦めている。

 この間はシラフだというのに煉瓦造りの路地でスニーカーを履いていたにも関わらず転び、負傷し、その前は深夜の荒川沿いを歩いていたら段差から盛大に転げ落ちて左膝の肉が削れた。おまけに漫画のように上体から滑り込むように転んだので手も擦りむいて小石が手のひらに食い込んで取れず、まるで鉛筆の芯が刺さったまま体内に吸収されてしまった小学生のような状況である。ちなみにその日の荒川では土手に転がり落ちてもいる。なお荒川での負傷事件当時は日本酒を直ビンで飲みながら歩いていたので、生来の鈍臭い性質に加えてアルコール摂取量が過剰だったとも言える。この件ばかりは運痴であるとかは関係なく自業自得だ。そして左膝の肉が削げた傷は二週間ばかり経ったいまでも傷口から体液が出てくるので治りが非常に遅い。

 非常にどうでもいい感想を述べると、『深夜の荒川事件』当時にヒールを履いていなくてよかった。気をつけていてもシラフでもどうせ転ぶので、重ねて言うともう私は転ぶことに関しては諦めています。ついでに深夜に酒を飲みながらの散歩もやめるつもりはありません。こういう時勢なので外で飲むアルコールぐらいゆるして。以上、駄目な人間の”転び”についての雑記でした。

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