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「意識高い系」に成り下がる人たち

意識高い系という言葉が世に出て久しい。

本来、意識を高く持っていることは素晴らしいことのはずだ。

にもかかわらず、なぜこうも煙たがられるのだろう?


意識高い系の特徴

今日までの間に、意識高い系の人間に遭遇して思ったことがある。
意識高い系と揶揄される人は、相手のことを考えない傾向があるのではないか。

例えば、彼らはカタカナ用語を並べ立てて喋る、というエピソードが有名だ。
これも、相手の目線に合わせて話をしないのが一因ではないか。
「自分にとってなじみのある用語が、相手にとってはそうとも限らない」という考えに至らないのが、意識高い系なのだ。


意識高い系でなくとも、難しい用語を使って相手をけむに巻くふるまいは、見ていて気持ちの良いものでない。


事あるごとに自分の経歴や能力をアピールする人も厄介だ。
就活中ならともかく、日常的にアピールをやられたら相手は置いてけぼりになる。
はっきり言って鼻につく。

能ある鷹は爪を隠すということわざがあるが、「能があろうとなかろうと、今使わない爪は邪魔だからしまっとけ」と言いたい。

例① 朝活はいいぞ

ここからは自分の体験談を綴りたい。
(発言は少しずつ言い回しを変えさせていただく)


昔、「朝活はいいぞ」と主張する同僚がいた。
勉強したりセミナーに参加したり、朝早い時間を有効活用しよう、とのこと。

自己啓発はするべきだと思うが、朝は少しでも長く寝ていたい自分にとっては、どうにもこうにもピンと来ない。

そんな様子の自分を見て同僚は、
「やらないなんて損だよ!朝活にはこんなメリットが云々……」

メリットはわかるけど正論でぶん殴るのやめてくれ!!


自分は単に朝は寝ていたいだけだが、中には

  • 朝に弱い(体質的なものも含む)

  • 家族と生活パターンが合わなくなる

  • 勉強などは夜のほうが捗るタイプ

と、朝活をしない選択をする人にも、いろいろな背景があることを知ってほしかった。

この同僚は単に押し付けがましいだけだからまだマシだが、
「あ、そういうのしない人なんだ。フーン……」と、朝活をしない人を見下す態度をとったらアウト。
自分だったら多分そいつと距離を置く。


例② 残業なんてするな

前にいた会社で、他社との交流会に勤しむ同僚がいた。
彼はひんぱんにSNSに交流会の写真を載せたり、持論を熱く語ったりしていた。
その同僚が、「残業なんてするな」と後輩に言っていた。

ここまでなら良い。誰でも残業はしたくない。

しかし「残業するやつなんて無能だ!」と続けていた。

無能とはなんだ無能とは!!
今まさに残業を始めようとしていた自分は、危うく彼の胸ぐらをつかむところだった。

やむなく発生してしまう残業もあるから、無能でひと括りにするのはどうなんだ?

しかもその同僚、他の人に仕事を押し付けて定時で帰っているという、笑えない噂も流れている。

お前にだけは無能だなんて言われたかねーよ!!



とまぁこんなように、いくら自己研鑽に励んでいても、周囲への配慮が足りない人がいる。
空気を悪くしたりトラブルメーカーになっている人もいる。とても残念だ。



学生時代の友人は意識こそは高かったが、それをわざわざ鼻にかけたりせず、みな人柄が良かった。
純粋に意識の高い人なら、私は好きだ。

意識高い系の人たちが何をするのも自由だが、本当に意識の高い人がやりづらい世の中にはしないでほしいところ。


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