岡部えつ|Etsu Okabe

小説家 / 作家|「幽」怪談文学賞短編部門大賞を受賞した『枯骨の恋』でデビュー。『残花繚乱』双葉社(TBS連続TVドラマ化)・『嘘を愛する女』徳間書店(映画の小説版)・『気がつけば地獄』KADOKAWA・他
    • 岡部えつ|エッセイ|Essay
      岡部えつ|エッセイ|Essay
      • 17本

      岡部えつ(小説家)のエッセイです。ただいま試験的に無料で公開中。

    • 小説紙芝居『新宿遊女奇譚』
      小説紙芝居『新宿遊女奇譚』
      • 10本

      短編集『新宿遊女奇譚』収録の『おかめ女郎』を、紙芝居風にアレンジして順次アップ中。

    • 岡部えつ|書籍紹介|Works
      岡部えつ|書籍紹介|Works
      • 2本

      岡部えつの書籍の紹介です。

新宿午後八時

新宿に、20年近いつき合いになる馴染みの店がある。 まん延防止とかのせいで、17時開店だというのでその時間に行ってみると、案の定、客はわたし一人だった。 「まったく、…

Fire Waltz --- スガダイロートリオ+東保光 at アケタの店

 彼の演奏は、上澄みの清らかな水面を見せてしんとしているわたしの、底を叩いて水を濁らせる。その挑発に揺さぶられ、もがいて自ら溜まった泥を掘り返すうち、キラキラ舞…

小説紙芝居『新宿遊女奇譚』10

<<前回09 | 次回 11>> 小梅は橘太郎の話を理解できず、薄闇に燃え光って浮かぶ両の目を、ただただ見つめていた。 「それからわたしは、人の心を失った。千代乃の幽霊が…

 いつの頃からか、季節とは、これまでの時間を五感から想起させるノスタルジアのことではないかと思うようになった。  きっかけは、以前から夏になると現れる、心が過去…

小説紙芝居『新宿遊女奇譚』09

<<前回08 | 次回 10>> 今日こそは、と小梅は決心していた。今日こそは、橘太郎に声をかけるのだ。そして、なぜこんなことをしているのか問い質すのだ。 本当なら二人で…

闇の中のジュリエット

 読み返すたびに違う味がじゅわっと滲み出てくるのが名作というものであるわけだが、先般、訳あって古典の名作シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』(平井正穂訳)を…